No.458 2002/03/08 沖縄・座間味 ボツボツサンゴの手前(1本目)
天気:晴 水温:21〜22℃ 透明度:15〜20m


 2日目は、この時期一番ウミウシが多いらしいガヒ島沖の「ボツボツサンゴ手前」です。
我々にとっては、少し水深が深いのが難点ですが(といっても20m位)、その分ウミウシもたくさん見ることができました。

 まずは、昨日の古座間味ビーチでも見ることができた「オレンジウミコチョウ Siphopteron brunneomarginatum」です。昨日の個体よりは気持ち大きめでした。

 「チャマダラミドリガイ Thuridilla flavomaculata」は、昨年も見ていたのですが、すっかり忘れていてました。

 「シャクトリミドリガイ Elysia sp.」は、名前の通りシャクトリムシのような動きをするミドリガイの仲間です。これはビデオで撮影したらおもしろいかも知れません(両方もって入れたらなぁ)。

 「ヒメアカウミウシ Rostunga sp.」は水中ではこげ茶色に見えるのですが、フラッシュ撮影すると赤い色をしたウミウシであることがわかります。昨年見た個体の触角は白だったのですが、この個体の触角は少し黒ずんでます。実際に小野さんも両方の個体を確認しているのですが、これらのウミウシの卵を確認したところ違いはなかったそうです。Rostunga の卵は白が多いと思うのですが、ヒメアカウミウシの卵の色は「赤」だそうです。

 「ツノクロミドリガイ Elysia sp.」はウミウシガイドブック座間味編の写真の個体とは、体色の感じが異なりますが、このウミウシは個体による色彩幅がかなりあるそうです(後日、他のパターンも見ることが出来ましたが、その他にも色々なパターンがあるようです)。

 「ミルクオトメウミウシ Dermatobranchus sp.」は八丈島でも見ていますが、座間味の個体と八丈の個体とで、大きな違いは感じられませんでした。

 「トウモンウミコチョウ Sagaminopteron psychedelicum」は昨年の7月にも数個体観察してます。今回の個体は、比較的大きな個体でした。最終日に見た個体には、二次鰓がはっきり写っていてびっくりしました(二次鰓があるのですね・・・)。

 「クチナシイロウミウシ Hypselodoris whitei」も八丈で見た個体より若干色が薄い感じはしましたが、それ以外に大きな違いは感じられませんでした。

 「イガグリウミウシ Cadlinella ornatissima」もいました。昨年の7月にはもっと大きな個体を複数確認してますが、今回の個体は今まで見た中で一番小さな個体でした(6mm位)。

 「トウアカミドリガイ Thuridilla kathae」も昨日に続き確認できました。この時期多いようです。

 ウミウシガイドブック座間味編で「ヒャクメウミウシ Chromodoris petechialis」と記載されているウミウシがいますが、このウミウシは「サラサウミウシ Chromodoris tinctoria」の沖縄型ということになったそうです。それにしても特徴的な模様ですね。

 「ガヒツノザヤウミウシ Tecacera sp.」は、この時期多いらしいのですが、私は初めて見てとても感動しました(ツノザヤ系って大好きなのです)。一生懸命撮影したのですが、ウミウシの色とバックのガレ場の色が似ていてうまく撮影できませんでした。明日も見れるようでしたらもう少しがんばって撮影します!
(家に帰ってから、よ〜く考えてみるとストロボ光が強すぎたようです。この被写体に対しては、内蔵ストロボだけでじゅうぶんでした。その後も見れたのですが、写真は今ひとつでした・・・)

 テーブルサンゴの影に「シモフリカメサンウミウシ Doris sp.」がいました。よく欠損個体を見ますので、撮影後、」もとの場所にわかりにくいように隠してきました。
 「シモフリカメサンウミウシ」つい最近まで、正確な同定がされていないと思っていましたが(当サイトでも「Doris sp. 1.」としてました)、Elwood, Valdes and Gosliner により 2000年に「Aldisa albatrossae」と同定されていたそうです。

 初めてみる、半透明のミドリガイがいると思ったら、それは「オトメミドリガイ Elysia obtusa」とのことです。伊豆や八丈の個体とは体色がかなり異なるのが不思議です。食べ物や環境の違いなのでしょうね。座間味は砂が白く、ガレ場の転石もほとんどがサンゴのカケラで海の中の様子も伊豆や八丈とはだいぶ様子が異なります。先週、八丈島で見た個体は2個体とも透明な茶褐色でした。

 「テンテンコノハミドリガイ Elysia sp.」は「コノハミドリガイ Elysia ornata」を白っぽく透明な感じにしたウミウシです。この時期多いようです。

 今日も「ムラサキウミコチョウ Sagaminopteron ornatum」がいました。石の裏にいた個体です。ムラサキウミコチョウは本当に多いです。環境が適しているのだと思います。

 「ベッコウフシエラガイ Pleurobranchus peroni」は2個体いたのですが、この2個体は一見、まったく違うウミウシに見えます。しかし、ベッコウフシエラガイの特徴である背中の小さい密集したイボが共通の特徴で、それに当てはめると両方ともベッコウフシエラガイとのことです。
追記:「カメノコフシエラガイ Pleurobranchus peroni」に和名訂正。2002/12/11 変更。

 小さな「キカモヨウウミウシ Chromodoris geometrica」がいました。小さな体の割に長い触角が、アンバランスな印象の個体でした。

 上がり間際、磯の要領でサンゴのガレを裏返して偶然が見つけたのが「トカゲニシキウミウシ Ceratosoma moloch」でした。
座間味で2個体目と、比較的珍しいようです。このウミウシは、見た瞬間ウミウシとは思えませんでした(海綿のように見える)。しかし、よく見ると触角もあり、また、体の形はニシキウミウシ系の特徴である耳たぶ方の突起があります。水中では緑色に見えますが、ストロボ光で撮影した写真は赤みがかったオレンジ色です。

 私は、見ていませんが妻は「ルージュミノウミウシ Flabellina cf. rubropurpurata」と「クチナシイロウミウシ Hypselodoris whitei」も見ていました。

 最後は小さな「ハラックサウミウシ Hallaxa indecora」を見せていただきました。今まで見たハラックサウミウシはどれも小さな個体ばかりでしたので、これで成体だと思います。

ボツボツサンゴ手前で出会ったウミウシたち

オレンジウミコチョウ Siphopteron brunneomarginatum ----- 1個体
チャマダラミドリガイ Thuridilla flavomaculata ----- 1個体
シャクトリミドリガイ Elysia sp. ----- 1個体
ヒメアカウミウシ Rostunga sp. ----- 1個体
ツノクロミドリガイ Elysia sp. ----- 1個体
ミルクオトメウミウシ Dermatobranchus sp. ----- 1個体
トウモンウミコチョウ Sagaminopteron psychedelicum ----- 1個体
クチナシイロウミウシ Hypselodoris whitei ----- 1個体
イガグリウミウシ Cadlinella ornatissima ----- 1個体
トウアカミドリガイ Thuridilla kathae ----- 1個体
サラサウミウシ(沖縄型) Chromodoris tinctoria ----- 1個体
ガヒツノザヤウミウシ Tecacera sp. ----- 1個体
シモフリカメサンウミウシ Aldisa albatrossae ----- 1個体
オトメミドリガイ Elysia obtusa ----- 1個体
テンテンコノハミドリガイ Elysia sp. ----- 2個体
ムラサキウミコチョウ Sagaminopteron ornatum ----- 1個体
カメノコフシエラガイ Pleurobranchus peroni ----- 2個体
キカモヨウウミウシ Chromodoris geometrica ----- 1個体
トカゲニシキウミウシ Ceratosoma moloch ----- 1個体
ルージュミノウミウシ Flabellina cf. rubropurpurata ----- 1個体
クチナシイロウミウシ Hypselodoris whitei ----- 1個体
ハラックサウミウシ Hallaxa indecora ----- 1個体




No.459 2002/03/08 安室島 漁礁(2本目)
天気:晴 水温:21〜22℃ 透明度:15〜20m


 2本目は、安室島沖の漁礁ポイントに潜りました。ここは、チョウチョウウオ系の魚や、カマスの群れ、ツバメウオ、ウミヘビの仲間など、ウミウシ以外にも楽しめそうなポイントです。

 ウミウシの個体数は多くはないらしいのですが、「コヤナギウミウシ Janolus toyamaensis」がかなりの確立で見れるらしいので楽しみです。

 入るとまず「チゴミドリガイ Thuridilla livida」がいました。次に「テンテンコノハミドリガイ Elysia sp.」、他にも「ミドリガイの仲間」がいたらしく(私は見ていない)、ミドリガイ系が多いポイントのようです(でも、座間味周辺はどこもミドリガイ系は多いかもしれないです)。

 漁礁の周りはかなり大規模なサンゴのガレ場になっているのでまずガレ場を中心にウミウシを探しました。すると妻が「アカフチリュウグウウミウシ Nembrotha kubaryana」を見つけて撮影していました。私は初めて見ましたが、全体の緑色と体の淵のオレンジ色のコントラストがとても綺麗なウミウシです。

このポイントでも「ムラサキウミコチョウ Sagaminopteron ornatum」を見ることができました。昨年の7月にも多数確認できました。この個体は角をピンと上に伸ばしているところを撮影できました。

 「コールマンウミウシ Chromodoris colemani」も実は、1本目にいたらしいのですが、他のウミウシの撮影に夢中になっていて見逃していました。今回はじっくり撮影することができました。

 そして、ついに「コヤナギウミウシ Janolus toyamaensis」を見つけてもらいました。初めて見ましたが、とてもかわいらしいウミウシです。ウミウシガイドブック慶良間編の写真は若い個体のようで、今日見た個体はそれとはだいぶ様子が異なり体に鰓突起の数が桁違いに多いです。2個体いたのですが、体色が若干異なります。コケムシを餌としているそうです。指を近づけるとアルマジロのように丸くなりますが(このしぐさが、またなんともカワイイ!)、すぐに元の形になって動き始めます。ほんと、かわいいウミウシでした。

 エキジット間際に小野さん自身もはじめて見るのではないかというウミウシを見つけてくれました。夜のログ付けの結果「フジタウミウシの仲間 Polycera sp.」という所に落ち着きました。小野さんは以前にも似た個体を撮影していて、写真を見せていただいたのですが、今回の個体は以前の個体と比べ微妙に異なるようです。

安室島 漁礁で出会ったウミウシたち

チゴミドリガイ Thuridilla livida ----- 1個体
テンテンコノハミドリガイ Elysia sp. ----- 1個体
チリメンウミウシ Chromodoris reticulata ----- 1個体
アカフチリュウグウウミウシ Nembrotha kubaryana ----- 1個体
ムラサキウミコチョウ Sagaminopteron ornatum ----- 1個体
コールマンウミウシ Chromodoris colemani ----- 1個体
コヤナギウミウシ Janolus toyamaensis ----- 2個体
フジタウミウシの仲間 Polycera sp. ----- 1個体

学名の読み:アルディサ アルバトロスアエ シモフリカメサンウミウシ
Aldisa
albatrossae
学名の読み:ハラックサ インデコラ ハラックサウミウシ
Hallaxa
indecora
学名の読み:ハラックサ インデコラ ハラックサウミウシ
Hallaxa
indecora
学名の読み:ロスタンガ ヒメアカウミウシ
Rostanga
sp. 1
学名の読み:ロスタンガ ヒメアカウミウシ
Rostanga
sp. 1
学名の読み:カドリネッラ オルナティッシマ イガグリウミウシ
Cadlinella
ornatissima
学名の読み:カドリネッラ オルナティッシマ イガグリウミウシ
Cadlinella
ornatissima
学名の読み:ゴニオブランカス ゲオメトリカ キカモヨウウミウシ
Goniobranchus
geometrica
学名の読み:ゴニオブランカス ゲオメトリカ キカモヨウウミウシ
Goniobranchus
geometrica
学名の読み:クロモドーリス エリザベティーナ キベリクロスジウミウシ(新参異名:エリザベスウミウシ)
Chromodoris
elisabethina
学名の読み:ヒュプセロドーリス ホワイトイ クチナシイロウミウシ
Hypselodoris
whitei
学名の読み:クロモドーリス コールマンイ コールマンウミウシ
Chromodoris
colemani
学名の読み:クロモドーリス コールマンイ コールマンウミウシ
Chromodoris
colemani
学名の読み:ゴニオブランカス・レティクラータス チリメンウミウシ
Goniobranchus
reticulatus
学名の読み:ゴニオブランカス・レティクラータス チリメンウミウシ
Goniobranchus
reticulatus
学名の読み:ゴニオブランカス ヒャクメウミウシ
Goniobranchus
sp. 1
学名の読み:ゴニオブランカス ヒャクメウミウシ
Goniobranchus
sp. 1
学名の読み:ゴニオブランカス ヒャクメウミウシ
Goniobranchus
sp. 1
学名の読み:ケラトゾーマ モロキ モロックニシキウミウシ
Ceratosoma
moloch
学名の読み:ケラトゾーマ モロキ モロックニシキウミウシ
Ceratosoma
moloch
学名の読み:ケラトゾーマ モロキ モロックニシキウミウシ
Ceratosoma
moloch
学名の読み:ネムブロタ クバリュアナ アカフチリュウグウウミウシ
Nembrotha
kubaryana
学名の読み:ネムブロタ クバリュアナ アカフチリュウグウウミウシ
Nembrotha
kubaryana
学名の読み:ネムブロタ クバリュアナ アカフチリュウグウウミウシ
Nembrotha
kubaryana
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種3
Polycera
sp. 3
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種3
Polycera
sp. 3
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種3
Polycera
sp. 3
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種3
Polycera
sp. 3
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種3
Polycera
sp. 3
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種3
Polycera
sp. 3
学名の読み:テカケラ ペンニゲラ ミズタマウミウシ(カラーフォーム)
Thecacera
pennigera [color form]
学名の読み:テカケラ ペンニゲラ ミズタマウミウシ(カラーフォーム)
Thecacera
pennigera [color form]
学名の読み:テカケラ ペンニゲラ ミズタマウミウシ(カラーフォーム)
Thecacera
pennigera [color form]
学名の読み:テカケラ ペンニゲラ ミズタマウミウシ(カラーフォーム)
Thecacera
pennigera [color form]
学名の読み:テカケラ ペンニゲラ ミズタマウミウシ(カラーフォーム)
Thecacera
pennigera [color form]
学名の読み:テカケラ ペンニゲラ ミズタマウミウシ(カラーフォーム)
Thecacera
pennigera [color form]
学名の読み:ヨノルス トヤマエンシス コヤナギウミウシ
Janolus
toyamaensis
学名の読み:ヨノルス トヤマエンシス コヤナギウミウシ
Janolus
toyamaensis
学名の読み:ヨノルス トヤマエンシス コヤナギウミウシ
Janolus
toyamaensis
学名の読み:ヨノルス トヤマエンシス コヤナギウミウシ
Janolus
toyamaensis
学名の読み:ヨノルス トヤマエンシス コヤナギウミウシ
Janolus
toyamaensis
学名の読み:デルマトブランクス・ファスシアタス ミルクオトメウミウシ
Dermatobranchus
fasciatus
学名の読み:デルマトブランクス・ファスシアタス ミルクオトメウミウシ
Dermatobranchus
fasciatus
学名の読み:フラベッリナ ルブロプルプラータ ルージュミノウミウシ
Flabellina
rubropurpurata
学名の読み:フラベッリナ ルブロプルプラータ ルージュミノウミウシ
Flabellina
rubropurpurata
学名の読み:エリシア オブトゥサ オトメミドリガイ
Elysia
obtusa
学名の読み:エリシア オブトゥサ オトメミドリガイ
Elysia
obtusa
学名の読み:エリシア シャクトリミドリガイ
Elysia
sp. 1
学名の読み:エリシア シャクトリミドリガイ
Elysia
sp. 1
学名の読み:トゥリディラ リウィダ チゴミドリガイ
Thuridilla
livida
学名の読み:トゥリディラ フラウォマクラータ チャマダラミドリガイ
Thuridilla
flavomaculata
学名の読み:トゥリディラ フラウォマクラータ チャマダラミドリガイ
Thuridilla
flavomaculata
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:エリシア テンテンコノハミドリガイ
Elysia
sp. 2
学名の読み:エリシア テンテンコノハミドリガイ
Elysia
sp. 2
学名の読み:エリシア テンテンコノハミドリガイ
Elysia
sp. 2
学名の読み:プレウロブランクス ペロンイ カメノコフシエラガイ
Pleurobranchus
peroni
学名の読み:プレウロブランクス ペロンイ カメノコフシエラガイ
Pleurobranchus
peroni
学名の読み:プレウロブランクス ペロンイ カメノコフシエラガイ
Pleurobranchus
peroni
学名の読み:プレウロブランクス ペロンイ カメノコフシエラガイ
Pleurobranchus
peroni
学名の読み:シポプテロン ブルンネオーマルギナトゥム オレンジウミコチョウ
Siphopteron
brunneomarginatum
学名の読み:シポプテロン ブルンネオーマルギナトゥム オレンジウミコチョウ
Siphopteron
brunneomarginatum
学名の読み:サガミノプテロン プシュケデリクム トウモンウミコチョウ
Sagaminopteron
psychedelicum
学名の読み:サガミノプテロン オルナトゥム ムラサキウミコチョウ
Sagaminopteron
ornatum
学名の読み:サガミノプテロン オルナトゥム ムラサキウミコチョウ
Sagaminopteron
ornatum
学名の読み:サガミノプテロン オルナトゥム ムラサキウミコチョウ
Sagaminopteron
ornatum
学名の読み:サガミノプテロン オルナトゥム ムラサキウミコチョウ
Sagaminopteron
ornatum



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