No.457 2002/03/07 沖縄・座間味 古座間味ビーチ(1本のみ)
天気:晴 水温:21〜22℃ 透明度:10〜15m


 沖縄・座間味に行ってきました。

 今回は、昨年の7月につづき2回目です。前回はなんの問題もなく座間味までスムーズに行くことが出来たのですが、今回は強風のため予定していた高速船・クイーン座間味が欠航となってしまい、那覇で一泊することになってしまいました(でも那覇でのんびりするのもいいですね。夕飯に食べたステーキが、安くてボリュームあって美味しかったです)。

 次の日の高速船で座間味に入ることができれば、2本潜れるなと思っていましたが、結局、次の日も高速船は欠航となり普通船で座間味に入り、午後から1本潜ることができました。

 宿に荷物を置いてピックアップまで少し時間があったので、港の横の磯に行ってみました。
 いつもの要領でウミウシを探すと居るではないですか!ミノ系のウミウシが!。この時はカメラを持っていなかったので、とりあえず場所を確認して後で撮影することにしました。

 外海は時化で荒れているため、ビーチポイントの「古座間味ビーチ」に潜ります。ここは以前から一度入ってみたかったポイントだったのですが、普段は講習や体験ダイビングに使われるポイントらしく、他のお客さんに悪いなと思い前回はリクエストしませんでした。今日は他のお客さんはいなし、どのみち今日はここしか潜れないので、ちょうど良かったです。

 砂浜からエントリーしてすぐの飛び根で「クロスジアメフラシ Stylocheilus striata」を2個体見せてもらいます。先週の八丈でも確認できた種です。しかし、海の中は白い砂なので明るすぎて、デジカメのファインダーがほとんど見えません。しかも波打ち際に近いのでかなりうねってます・・・。ピントも確認せずにシャッターを押しましたがなんとか写っていました。

 飛び根から大きな根に移動すると、今度はとても解りにくい姿をしたミドリガイの仲間を見せてもらいます。うねりでうまく撮影できませんでしたが、はじめてみるウミウシ「ツノクロミドリガイ Elysia sp.」です。触覚の先端付近が黒くなっていることからこの和名が付いたそうです。

 「コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa」は見慣れたウミウシですが、この個体はちょっとみどり掛かっていて変わった感じです。

今日は、ほとんどが小さいウミウシばかりでしたが、今日見た「モンジャウミウシ Glossodoris cincta」もはじめ違うウミウシに見えたくらい小さかったです。

 そして、初日から凄いのが出ました!「ソウゲンウミウシ Sohgenia palauensis」です。最近、八丈でも確認されていて、見てみたいなと思いながらも、こればっかりは「運」だなと思っていましたが、まさかこんなすぐに見れるとは思ってもいませんでした。さすが「小野にぃにぃ」ですね。感謝 & 感激です。この個体は座間味でも3個体目だそうです。
 和名の「ソウゲンウミウシ」は、yamadaさんによると「株式会社海洋バイオテクノロジー研究所の研究船蒼玄丸によってパラオ群島で研究が行われたとき採集されたウミウシで和名はソウゲンウミウシです」とのことですが、海の中で見ると、ミノが草原のようになびいていて、「草原ウミウシ」を連想してしまいます。
 かなりうねっていてうまく撮影できなかったのがちょっと残念でした(しかし最終日のダイビングでも、もう1個体出たのです!)。

「シロアミミドリガイ Thuridilla carlsoni」「センテンイロウミウシ Hypselodoris maculosa」は前回も見ているウミウシです。どちらもキレイなウミウシですね。

 「エンビキセワタガイ Odontograja guamensis」はウミウシガイドブックにも記載されていますが、前回の座間味では見れなかったウミウシです。比較的個体数は多いようで、今回はこの個体の他にも数個体いたそうです。

 「トウアカミドリガイ Thuridilla kathae Gosliner」は以前見たような気がしていたのですが、調べてみると初めて見たようです。水中でもオレンジ色がとても鮮やかなウミウシです(座間味だからかな?)。

 そして、次に小野さんが見せてくれたのは、小さな小さな「オレンジウミコチョウ Siphopteron brunneomarginatum」です。

 オレンジウミコチョウを撮影していると、小野さんが、またまた初めて見るウミウシを探し出してくれました。一見、普通のブドウガイに見えますが、「ブドウガイの仲間 Deniatys dentifer」だそうです。

 妻は「アカフチミドリガイ Thuridilla hoffae」と「ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina」を撮影していました。

 私は、ガレ場で珊瑚のかけらをひっくり返してウミウシを探してみました。すると、いました!ウミウシが。一見、黄色い海綿にしか見えない、見事な擬態をした「コシボシウミウシ Sclerodoris sp.」です。
よーく見ると、触覚や二次鰓もあります。さらに体の突起部に左右対称の白い点があるのが特徴のようです。この対の点は、個体によって1〜3対位の範囲があるようです。

 最後に「ヨゾラミドリガイ Thuridilla hoffae」を見せてもらったあたりで残圧が少なくなったので上がりました。それにしても、沖縄の海は砂が白いためか、とても明るくて、普段潜っている伊豆と勝手が違いなれるまで撮影は大変そうです。

 ダイビング中に甲高い音が最後まで聞こえていたのですが、小野さんと相談したところ、どうやらクジラの鳴き声だったようです。ホエールウオッチング真っ最中ですし、港にいた観光客が「クジラを見た!」と大騒ぎしていたので、間違いないようです。

 古座間味ビーチからの帰りに、昼に見たミノ系ウミウシを探しに港の横の磯に小野さんと降りてみました。しかし、さっきのウミウシは珊瑚岩のくぼみの奥に隠れてしまい最後まで出てきませんでした。
 結局、このウミウシの正体はわかりませんでしたが、夕方にもう一度ここでウミウシ探しをしたところ、「ミノウミウシ」と「トウリンミノウミウシ」を観察することができました。

古座間味ビーチで出会ったウミウシたち

クロスジアメフラシ Stylocheilus striata ----- 2個体
ツノクロミドリガイ Elysia sp. ----- 1個体
コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa ----- 1個体
モンジャウミウシ Glossodoris cincta ----- 1個体
ソウゲンウミウシ Sohgenia palauensis ----- 1個体
アカフチミドリガイ Thuridilla hoffae ----- 1個体
シロアミミドリガイ Thuridilla carlsoni ----- 1個体
センテンイロウミウシ Hypselodoris maculosa ----- 1個体
エンビキセワタガイ Odontograja guamensis ----- 1個体
トウアカミドリガイ Thuridilla kathae ----- 1個体
オレンジウミコチョウ Siphopteron brunneomarginatum ----- 1個体
キバカイコガイ Diniatys dentifer ----- 1個体
ヨゾラミドリガイ Thuridilla hoffae ----- 1個体
ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina ----- 1個体(写真なし)
コシボシウミウシ Sclerodoris sp.ミノウミウシ Aeolidiella indica

おまけ・座間味港で出会ったウミウシたち

ミノウミウシ Aeolidiella indica ----- 2個体
トウリンミノウミウシ Goiva sp. ----- 1個体(写真なし)
ミノウミウシの仲間 Aeolidiella sp. ----- 1個体(写真なし)

学名の読み:スケレロドーリス コシボシウミウシ
Sclerodoris
sp. 1
学名の読み:ヒュプセロドーリス マクローザ センテンイロウミウシ
Hypselodoris
maculosa
学名の読み:ヒュプセロドーリス マクローザ センテンイロウミウシ
Hypselodoris
maculosa
学名の読み:グロッソドーリス キンクタ モンジャウミウシ(異名:チャイロウミウシ)
Glossodoris
cincta
学名の読み:フュリィッディエッラ プストゥローザ コイボウミウシ
Phyllidiella
pustulosa
学名の読み:アンテアエオリディエッラ インディカ ミノウミウシ
Anteaeolidiella [Old Aeolidiella]
indica
学名の読み:アンテアエオリディエッラ インディカ ミノウミウシ
Anteaeolidiella [Old Aeolidiella]
indica
学名の読み:トゥリディラ ホッフアエ アカフチミドリガイ
Thuridilla
hoffae
学名の読み:トゥリディラ カールソンイ シロアミミドリガイ
Thuridilla
carlsoni
学名の読み:トゥリディラ カールソンイ シロアミミドリガイ
Thuridilla
carlsoni
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:トゥリディラ ケートアエ トウアカミドリガイ
Thuridilla
kathae
学名の読み:トゥリディラ ケートアエ トウアカミドリガイ
Thuridilla
kathae
学名の読み:トゥリディラ ケートアエ トウアカミドリガイ
Thuridilla
kathae
学名の読み:トゥリディラ バタアエ ヨゾラミドリガイ
Thuridilla
vatae
学名の読み:ソーゲニア パラウエンシス ソウゲンウミウシ
Sohgenia
palauensis
学名の読み:ソーゲニア パラウエンシス ソウゲンウミウシ
Sohgenia
palauensis
学名の読み:ソーゲニア パラウエンシス ソウゲンウミウシ
Sohgenia
palauensis
学名の読み:オドントグラヤ グアムエンシス エンビキセワタ
Odontoglaja
guamensis
学名の読み:オドントグラヤ グアムエンシス エンビキセワタ
Odontoglaja
guamensis
学名の読み:オドントグラヤ グアムエンシス エンビキセワタ
Odontoglaja
guamensis
学名の読み:シポプテロン ブルンネオーマルギナトゥム オレンジウミコチョウ
Siphopteron
brunneomarginatum
学名の読み:ディニアテュス デンティフェル キバカイコガイ
Diniatys
dentifer
学名の読み:ディニアテュス デンティフェル キバカイコガイ
Diniatys
dentifer
学名の読み:スティロケイラス ストリアトゥス クロスジアメフラシ
Stylocheilus
striatus



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます