No.566 2003/12/30 奄美大島・倉崎ビーチ
天気:晴れ 水温:約 22℃
今年最後の倉崎ビーチに行ってきました(潜り収めはまだですよ)。
倉崎に入るのは1週間ぶりなのでウミウシが増えているか楽しみです。
ここ最近ウミウシが多めの水深5m付近でウミウシを探します。
確認できたウミウシは倉崎ビーチでおなじみの種が多かったのですが、今回、倉崎で初めて確認するウミウシがいました。
キスジカンテンウミウシです。
以前から目撃例はあったようですが、キスジカンテンウミウシというと潮通しの良い岩礁域にいるというイメージが強く、倉崎ビーチは内湾性のため簡単には見られないだろうなと思っていたウミウシです。
事実、奄美大島の潮通しの良いボートポイントでは頻繁に確認されているウミウシのようです。
次は、倉崎でコンペイトウウミウシに出会いたいですね(無理かな?)。
今日は体長3mmの小さなウミウシにも出会いました。
一つは、ミドリアマモウミウシ で、以前に奄美大島の太平洋側のボートポイントでも確認しています。
しかしこのウミウシの撮影は難しいです。ウミウシガイドブック慶良間編のこのウミウシのコメントにも書いてあるのですが、突起部が多く動きも早い、さらに今回は特別小さい・・・撮影しにくい条件が三拍子そろってしまいました(定規で正確に測りましたが、ぴったり3mmでした)。
体長10mm位になる種らしいのでもう少し大きくなったころにまた出会いたいです・・・
もう一つは、ネオンモウミウシです。この個体もサイズを測ったのですが・・・こちらも3mmちょうどでした。
この2個体の撮影にだいぶ時間が掛かってしまいあまりウミウシは探せませんでしたが、それでもまあまあの種と個体数を確認することができました。
春になるとイワヅタやミルの仲間が群生し色々な種のウミウシが付く岩があるのですが、上がり際に寄ってみました。
ぱっと見は閑散とした風景なのですが、小さいながらもセンナリヅタとタカキツタの群生が確認できました。
今はウミウシ探しなどしないで群生がもっと大きくなるまでそっとしておきたいと思います。
閑散とした場所からは、キホシミガキブドウガイ と Phanerophthalmus sp. が確認できました。
明日は、潜り収めの予定です。
奄美大島・倉崎ビーチで出会ったウミウシたち
キスジカンテンウミウシ Halgerda diaphana ----- 1個体
ネオンモウミウシ Costasiella sp. 1. ----- 1個体
ミドリアマモウミウシ Placida dendritica ----- 1個体
キホシミガキブドウガイ Haminoea ovalis ----- 1個体
チョウチョウミドリガイ属の仲間1 Phanerophthalmus sp. 1. ----- 1個体
ツノクロミドリガイ Elysia sp. 5. ----- 4個体
チドリミドリガイ Plakobranchus ocellatus ----- 1個体
トンプソンアワツブガイ Colpodaspis thompsoni ----- 1個体
タマゴイロイボウミウシ Fryeria menindie ----- 1個体
コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa ----- 1個体
サキシマミノウミウシ Flabellina bicolor ----- 3個体
ハクテンミノウミウシ Flabellina riwo ----- 2個体
チゴミドリガイ Thuridilla livida ----- 7個体
ハナミドリガイ Thuridilla splendens ----- 2個体
ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae ----- 3個体
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