No.559,560 2003/12/17 奄美大島・倉崎ビーチ 
天気:晴 時々曇り 水温:約 23℃


 倉崎ビーチで潜ってきました。

 今日は、「ウミウシガイドブック 沖縄・慶良間諸島の海から」の編集者でライターの中野理枝さんが奄美大島に来島されてます。
 理枝さんは来年の夏に出版される「沖縄のウミウシ」「本州のウミウシ」という2冊のウミウシ図鑑の編集作業に現在奔走しておられます。
 その図鑑に奄美大島のウミウシも掲載されることになりそうです。そこで今回、理枝さんが奄美大島に来られました。

 ダイビングは2日間の予定ですので初日の今日は、倉崎ビーチを潜ります。
 ここ数日は北よりの風が強く倉崎ビーチも荒れ気味です。今日は朝から風が弱まった為うねりも多少収まりましたが、昼ごろからまた風が強くなってきました。荒れる前にまずは倉崎の北側に入ることにします。

 倉崎のどのあたりを理枝さんに紹介しようか悩みます。
 春先なら水深1m付近でウミウシが沢山いる根があるのですが、今の時期では期待できません。
 ここ最近のお気に入りの根が水深5m位の場所にあるので1本目はそこに行くことにしました。

 まず見付かったのは ツノクロミドリガイ です。3mm位の小さな個体から8mm位の大きな個体まで多数確認できました。
 このウミウシ、相変わらず未記載種なのですが、沢山いる種なのでどなたか記載してくださいませんかね?

 側足が鳥の羽のように立っていて触角が先細っているミドリガイの仲間も確認できました。
 このウミウシは倉崎ではたまに見ることができます。調べてはいるのですが該当する種が見付からず、現在のところは ゴクラクミドリガイ属の仲間6 Elysia sp. 6. として登録しています。

 妻が小さな アオセンミノウミウシ を見つけてきました。
 倉崎では今日が初めての確認ですが、先週潜った太平洋側のボートポイントではもう少し大きな個体を確認しています。

 トンプソンアワツブガイ も確認できました。倉崎では時期になると多くの個体が確認できます。

 先日この場所で確認して、Eubranchus かな?と思いながらも、核心がもてないため AEOLIDINA sp. としていたウミウシと同じ種と思われるウミウシが今日も確認できました。
 理枝さんとも画像を見ながら検討したのですが、ミノの形状などから、恐らく Eubranchus属のウミウシだろうということになりました。よって、Eubranchus sp. と登録変更しました。

 今日の大ヒットは ホシゾラウミウシ Hypselodoris infucata です。
 倉崎ではたまに確認されているウミウシらしいのですが、全国的にみると希少種になるようです。倉崎に潜っていればいつか出会えるだろうとは思っていましたが、出会いとは突然やってくるものなのですね。


 2本目は、倉崎の南側に入りました。

 北よりの風の場合、倉崎の南側のビーチはほとんど風波は立ちません。
 それでもここ数日は東シナ海側全体が荒れ気味だったので浅瀬の透明度が心配でした。
 しかし入ってみると、ほとんど濁りも無くうねりも感じられません。のんびりウミウシ探しができました。

 エントリーすると ムカデミノウミウシ がいたるところで確認できます。

 なぜか今日の北側ではあまり目に付かなかった ハナミドリガイ や ヨゾラミドリガイ が多く確認できました。

 サキシマミノウミウシ もいました。奄美大島で見る サキシマミノウミウシは体の白い部分が霜降り模様の個体ばかりだと思っていましたが、今日の個体は霜降っておらずにほぼ真っ白な状態でした。

 12mm程の小さな個体ですが Chromodoris lineolata も確認できました。

 今日は貝殻を持つウミウシも2種類確認できました。
 1つは Diniatys dentifer で、Sea Slug Forum に記載されている個体と外観ほぼ同じことからこの種としました。
 もう1種は、現在のところ不明種なのですが、貝殻に Liloa属の特徴でもある横線(縞)模様が確認できることから Liloa sp. 1. としています。
 両種ともに倉崎ではたまに確認できます。

 理枝さんが、南側のポイントでも ホシゾラウミウシ を見つけてくださいました。
 1本目の個体は妻が上がった後に見付けた個体でして妻は見ていません。妻も見てみたいと思っていたウミウシでしたので、理枝さんに見せていただき大喜びでした。

奄美大島・倉崎ビーチで出会ったウミウシたち

ツノクロミドリガイ Elysia sp. 5. ----- 多数
ゴクラクミドリガイ属の仲間6 Elysia sp. 6. ----- 1個体
アオセンミノウミウシ Cuthona sp. 6. ----- 1個体
トンプソンアワツブガイ Colpodaspis thompsoni ----- 1個体
ホリミノウミウシ属の仲間6 Eubranchus sp. 6. ----- 1個体
コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa ----- 2個体
ホシゾラウミウシ Hypselodoris infucata ----- 2個体
ハナミドリガイ Thuridilla splendens ----- 3個体
ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae ----- 2個体
サキシマミノウミウシ Flabellina bicolor ----- 2個体
ホソスジイロウミウシ Chromodoris lineolata ----- 1個体
ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina ----- 多数
キバカイコガイ Diniatys dentifer ----- 1個体
カイコガイダマシ属の仲間1 Liloa sp. 1. ----- 1個体

学名の読み:ヒュプセロドーリス インフカータ ホシゾラウミウシ
Hypselodoris
infucata
学名の読み:ヒュプセロドーリス インフカータ ホシゾラウミウシ
Hypselodoris
infucata
学名の読み:ヒュプセロドーリス インフカータ ホシゾラウミウシ
Hypselodoris
infucata
学名の読み:クロモドーリス リネオラータ ホソスジイロウミウシ
Chromodoris
lineolata
学名の読み:クロモドーリス リネオラータ ホソスジイロウミウシ
Chromodoris
lineolata
学名の読み:フュリィッディエッラ プストゥローザ コイボウミウシ
Phyllidiella
pustulosa
学名の読み:フラベッリナ・ビカラー ケラマミノウミウシ
Flabellina
bicolor
学名の読み:エウブランクス ホリミノウミウシ属の仲間6
Eubranchus
sp. 6
学名の読み:エウブランクス ホリミノウミウシ属の仲間6
Eubranchus
sp. 6
学名の読み:プテラエオリディア イアンティナ ムカデミノウミウシ
Pteraeolidia
ianthina
学名の読み:クトナ アオセンミノウミウシ
Cuthona
sp. 6
学名の読み:エリシア ゴクラクミドリガイ属の1種6
Elysia
sp. 6
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:トゥリディラ バタアエ ヨゾラミドリガイ
Thuridilla
vatae
学名の読み:コルポダスピス トンプソンイ トンプソンアワツブガイ
Colpodaspis
thompsoni
学名の読み:コルポダスピス トンプソンイ トンプソンアワツブガイ
Colpodaspis
thompsoni
学名の読み:ディニアテュス デンティフェル キバカイコガイ
Diniatys
dentifer
学名の読み:ディニアテュス デンティフェル キバカイコガイ
Diniatys
dentifer
学名の読み:アティス タマコガイ属の1種1
Atys
sp. 1
学名の読み:アティス タマコガイ属の1種1
Atys
sp. 1



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます