No.558 2003/12/15 奄美大島・手広ビーチ 
天気:晴れ 水温:約 22〜23℃


 今日は奄美大島の太平洋側のビーチポイント、手広ビーチで潜ってきました。

 この手広ビーチはサーフポイントとしては有名な場所です。満潮時にはポイントブレイクのイイ感じの波が立ってます。

 ダイビングは磯を挟んだ右手側からエントリーします。
 冬場の北東風で東シナ海側が荒れると、反対側の手広ビーチは凪になります。
 今日も倉崎ビーチは潜れないほどではありませんが、少し波があります。この状態で手広ビーチはほぼベタ凪状態でした。

 先週のボートダイビングで潜った「4丁目」というポイントは、手広ビーチの沖にあるポイントです。
 4丁目もウミウシが多いポイントでしたので、手広ビーチにも期待が膨らみます。

 エントリーしてしばらくは浅瀬の水路のような場所を進みます。
 よく磯でウミウシ探しをした静岡県下田市の磯にもこのような水路状の潮溜まりがありウミウシが多数見付かってます。
 ここ手広ビーチの浅瀬は普通のファンダイビングですと、だだの通り道にしかならなような場所ですが、やっぱり探せばウミウシはいますね。

 エントリーして直ぐに キヌハダウミウシ のような個体を見付けます。
 キヌハダウミウシ にしてはなんとなく違和感がある個体でしたので、いろいろなカットを撮影して後で調査することにします。
 その結果、二次鰓の位置から、この個体は キヌハダウミウシ とは別種のようです。しかし、キヌハダモドキ とは明らかに頭部の形状が異なります。
 むやみに不明種を増やすのは気が引けるのですが、間違った登録をする方がもっと気が引けるので、現状では キヌハダウミウシ属の仲間8 Gymnodoris sp. 8. として登録しました。
 この個体とほぼ同じ個体を合計3個体確認していますが、探せはもっといそうです。

 Gymnodoris sp. が居た場所とほぼ同じ環境で、ツノクロミドリガイ、ハナミドリガイ、チゴミドリガイ も確認できました。
 特に ツノクロミドリガイ は個体数が多かったです。

 水路をだいぶ沖に移動したところで、キイロウミコチョウ を見付けることができました。
 体長4mm位の小さな個体ですが、思えば今まで各地で見てきた個体もみな4mm位の小さな個体でした。
 過去に八丈島や西伊豆の浮島で確認した キイロウミコチョウ はよく羽ばたいて水中を飛ぶように移動したのですが、今日の個体はまったく飛ぶ様子がなく、水中に漂わせても羽ばたかず、そのままの状態で着低しました。

 水路を抜け外洋に面した場所に出ると、ボトムが−13m位、トップが水面近くまできている大きな根が両側にある場所にでます。

 左側の根は大きなサンゴの仲間の化石のような岩で、海藻もあまりついておらずウミウシは確認できませんでした。

 右側の根は、海藻や海綿、ホヤの仲間やソフトコーラルが付いていて、いかにもウミウシが居そうです。
 さっと岩肌を眺めた瞬間に色鮮やかなウミウシが目に飛び込んできました。近くで確認してみると、なんとそのウミウシは シロタスキウミウシ Noumea alboannulata ではないですか!
 思わず、先日の いまがわかおるさんの伝言板への書き込みを思い出します。
 いまがわさんによると、「沖縄本島では珍しい種だと思います。ある特定のポイントにしか居ないような気がします。」とのことです。
 たしかに、ウミウシガイドブック慶良間編でも13年間に1個体となってます。ガイドブックが発刊された後には見付かっているかもしれませんが、珍しい種であることには違いないようです。
 いまがわさんの書き込みを見て奄美にもいると思うとは思っていましたが、こんなに早く出会えるとは夢にも思っていませんでした。

 シロタスキウミウシ に出会えて「この岩はいるぞ!!」と思い、すぐ横を探すと サキシマミノウミウシ がいます。
 またすぐ横を探すと(というか見ると)、こんどは ゾウゲイロウミウシ がいました。
 そういえば、この付近では シンデレラウミウシ の目撃例もあると聞いたなと思い出し、またその横を見ると、なんと シンデレラウミウシ がいました。嘘のようですが本当の話です。

 思えばこの岩の雰囲気は八丈島に似ています。ウミウシが多いわけです。

 今回は初めてのポイントということもあり、ナビゲーションを確認しながらのダイビングでした。
 それでも多くのウミウシに出会うことができました。
 シロタスキウミウシ や シンデレラウミウシ を確認した根は、時間が無くほんの少ししかウミウシを探していません。
 時間をかけてもっとジックリ探せば恐らく更に多くの種に出会えると思います。

 戻る途中、この根で ムカデミノウミウシの成体も2個体確認できました。

奄美大島・倉崎ビーチで出会ったウミウシたち

キヌハダウミウシ属の仲間8 Gymnodoris sp. 8. ----- 3個体
ツノクロミドリガイ Elysia sp. 5. ----- 3個体
ハナミドリガイ Thuridilla splendens ----- 3個体
チゴミドリガイ Thuridilla livida ----- 2個体
キイロウミコチョウ Siphopteron flavum ----- 1個体
シロタスキウミウシ Noumea alboannulata ----- 1個体
サキシマミノウミウシ Flabellina bicolor ----- 1個体
ゾウゲイロウミウシ Hypselodoris bullocki ----- 1個体
シンデレラウミウシ Hypselodoris apolegma ----- 1個体
ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina ----- 2個体

学名の読み:ノウメア アルボアンヌラータ シロタスキウミウシ
Noumea
alboannulata
学名の読み:ノウメア アルボアンヌラータ シロタスキウミウシ
Noumea
alboannulata
学名の読み:ノウメア アルボアンヌラータ シロタスキウミウシ
Noumea
alboannulata
学名の読み:ノウメア アルボアンヌラータ シロタスキウミウシ
Noumea
alboannulata
学名の読み:ヒュプセロドーリス アポレグマ シンデレラウミウシ
Hypselodoris
apolegma
学名の読み:ヒュプセロドーリス アポレグマ シンデレラウミウシ
Hypselodoris
apolegma
学名の読み:ヒュプセロドーリス アポレグマ シンデレラウミウシ
Hypselodoris
apolegma
学名の読み:ヒュプセロドーリス ブロックイ ゾウゲイロウミウシ(新参異名:ハダイロウミウシ)
Hypselodoris
bullocki
学名の読み:ヒュプセロドーリス ブロックイ ゾウゲイロウミウシ(新参異名:ハダイロウミウシ)
Hypselodoris
bullocki
学名の読み:ヒュプセロドーリス ブロックイ ゾウゲイロウミウシ(新参異名:ハダイロウミウシ)
Hypselodoris
bullocki
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種8
Gymnodoris
sp. 8
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種8
Gymnodoris
sp. 8
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種8
Gymnodoris
sp. 8
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種8
Gymnodoris
sp. 8
学名の読み:フラベッリナ・ビカラー ケラマミノウミウシ
Flabellina
bicolor
学名の読み:フラベッリナ・ビカラー ケラマミノウミウシ
Flabellina
bicolor
学名の読み:プテラエオリディア イアンティナ ムカデミノウミウシ
Pteraeolidia
ianthina
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます