No.552 2003/12/09 奄美大島・ピアテグリ 
天気:晴れ 水温:約 22℃


 今回は初めて潜るポイント、ピアテグリです。
 道路沿いに車を止めてすぐに海に入れるポイントなのですが、エントリーして直ぐに ニシキテグリ に出会える場所です。
 そのほか、オバケインコハゼ や ヤスジチョウチョウウオ なども目に入ってくるのですが、まずはウミウシ探しです。

 エントリー場所は小さな石が多いゴロタのような環境です。「これはウミウシが居るな!」と思い、妻がちょっとだけ探してみたら ミヤコウミウシの幼体が見付かりました。
このままこの場所でウミウシ探しをしたい気分できしたが、それはエキジットの時にします。

 まずは水深13m付近まで一気に潜行しました。

 水深5m付近からはわりと急な斜面になっていて、岩のオーバーハングのような場所も多いです。
 いまは時期的にウミウシの少ない時期のためか、5m〜12mの間ではウミウシを見かけませんでしたが、居そうな雰囲気は十分に感じられます。

 13m付近でかわった模様の頭楯目に出会います。
 かたちは、倉崎ビーチでよく見かける エンビキセワタガイ なのですが、色がまったく異なり、模様も違うようです。
 その場ではなんだかわからなかったので、まずは撮影して後で調べます。
 調べたところ、この個体も エンビキセワタガイ Odontoglaja guamensis となるようです。
 Sea Slug Forum の Odontoglaja guamensis のページにほぼ同じ色彩模様の個体が記載されてました。
 これは何かの間違い?と思ったのですが、よく見るタイプの エンビキセワタガイ も記載されてますし、なによりも、Sea Slug Forum 主催者のラドマン先生は、Odontoglaja guamensis の記載者でもあるので、間違いではないようです。
 ピアテグリの浅瀬では、倉崎よく見るタイプの個体も2個体確認できました。

 5m付近に戻ってきてからウミウシの姿を見かけるようになります。

 エダサンゴの根元には コイボウミウシ がいました。

 ハナミドリガイ も倉崎と同じような環境の場所から1個体見付かりました。探せば他にもミドリガイの仲間が居そうです。

 マダライロウミウシ は普通に岩の上を這ってました。体長6cmの個体ですのでよく目立ちます。

 ここでちょっとだけ休憩して ニシキテグリ を見に行きました。
 実は初めて見たのですが、最高にかわいいですね。ずっと見ていたかったのですが、エントリー場所の浅瀬でもウミウシを探したかったので、またこんどにします。

 水深1m付近に戻ってきたところで、チドリミドリガイ が居ました。
 このウミウシは、体を半分くらい砂の中に埋めているところを見たことがありますが、今回のように小石に上に居るのは初めて見ました。
しかし、小石の上も薄く砂をかぶったような状態だったので、このウミウシにとっては居心地に良い環境なのかもしれません。

 更に浅瀬に移動すると、ホンクロシタナシウミウシの幼体が見付かりました。

 「これは居るぞ!」と探すと、体に少量のオレンジ色の斑点模様があるキヌハダウミウシ属の不明種が見付かり、更に粘ると 交接中の、キヌハダウミウシ と思われる個体がみつかりました。
 キヌハダウミウシと思われる交接中の個体は、別種のような気もするのですが、二次鰓や触角の位置などが、キヌハダウミウシと一致するようなので、現状は キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata として登録しました。

 このポイントは湾の奥で海も穏やかです。潮通しが悪い分、泥っぽいのですが、生物も豊富でとても楽しいダイビングでした。
 ウミウシも多そうですので、これからも定期的に潜ってみようと思います。

奄美大島・ピアテグリで出会ったウミウシたち

ミヤコウミウシの幼体 Dendrodoris denisoni juv. ----- 1個体
エンビキセワタガイ Odontoglaja guamensis ----- 3個体
コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa ----- 1個体
ハナミドリガイ Thuridilla splendens ----- 1個体
マダライロウミウシ Risbecia tryoni ----- 1個体
チドリミドリガイ Plakobranchus ocellatus ----- 1個体
ホンクロシタナシウミウシの幼体 Dendrodoris nigra juv. ----- 1個体
キヌハダウミウシ属の仲間7 Gymnodoris sp. 7. ----- 1個体
キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata ----- 2個体

学名の読み:リスベキア トリュオンイ マダライロウミウシ(新参異名:チータウミウシ)
Risbecia
tryoni
学名の読み:ジムノドーリス・イノルナータ キヌハダウミウシ
Gymnodoris
inornata
学名の読み:ジムノドーリス・イノルナータ キヌハダウミウシ
Gymnodoris
inornata
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種11
Gymnodoris
sp. 11
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種11
Gymnodoris
sp. 11
学名の読み:デンドロドーリス ニグラ ホンクロシタナシウミウシ
Dendrodoris
nigra
学名の読み:デンドロドーリス デニソンイ ミヤコウミウシ
Dendrodoris
denisoni
学名の読み:プラコブランクス オケラットゥス チドリミドリガイ
Plakobranchus
ocellatus
学名の読み:オドントグラヤ グアムエンシス エンビキセワタ
Odontoglaja
guamensis
学名の読み:オドントグラヤ ヒシモンエンビキセワタ
Odontoglaja
sp. 1
学名の読み:オドントグラヤ ヒシモンエンビキセワタ
Odontoglaja
sp. 1
学名の読み:オドントグラヤ ヒシモンエンビキセワタ
Odontoglaja
sp. 1



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