No.549 2003/11/26 奄美大島・倉崎ビーチ 
天気:曇り 水温:約24℃


 今日も倉崎ビーチに潜りに行きました。

 前回は水深10mよりも浅い範囲でウミウシを探しましたが、今日は少し深場からウミウシを探します。
 まずはm水深20mまで一気に進み、そこから水深5m付近までウミウシをさがしました。

 20m付近でウミウシを探すと、すぐに小さなミドリガイの仲間が見つかりました。倉崎ビーチに多いツノクロミドリガイかな?と思いましたが、撮影しながら動きを観察すると、触角の動きが明らかにツノクロミドリガイとは異なります。
 触角の動きがあまりにも特徴的だったので、デジカメのムービーモードで動きも記録しました。
 画質は今ひとつですが、この特徴的な触角の動きを記録するぶんには十分です。
 がり際、ツノクロミドリガイも確認できました、こちらも動きをムービーモードで記録しましたが、見比べてみたところ、ツノクロミドリガイの方はほとんど(と、いうよりまったく)触角は動かしませんし、外観も異なります。よって、最初に確認した個体は別種ということになります。
 調べてみたところ、Sea Slug Forum の Elysia sp.5 に似ています。フォーラムの個体は慶良間から小野さんが報告した個体です。
 慶良間の個体に対してラドマン先生は、「Elysia abei(アベミドリガイ)の幼体のように感じる」とコメントされてます。
 しかし、今日の倉崎で確認した個体は、移動時に触角を独特の動作で動かします。
 前方に突き出た触角をかなり素早い動きで後ろに振り、また素早い動きで前に戻し、しばらく静止します。
移動しながらこの動作を繰り返すのですが、いままで観察した Elysia abei ではこのような行動は確認できませんでした。
 よって、今回の倉崎の個体は、Elysia abei の幼体ではない、もしくは、フォーラムの個体とは別種であると考え、Elysia sp. として登録することにしました。

 8m付近まで戻ってきたところで、またまた、小さなミドリガイの仲間を見つけます。
 この個体は見た瞬間にひらめいたのですが、5月に確認している不明種に似てます。
 撮影して細部を確認しましたが、先がとがった触角や、鳥の羽のように上に伸びる外套部など5月の個体と一致するようです。
 よって今回の個体も Elysia sp. 6. としました。

 そのほかは相変わらず、コイボウミウシ、チゴミドリガイ、ハナミドリガイが確認できました。
 15m付近では、クロヘリアメフラシも確認できました。

 次回は海況がよければ倉崎の南側を潜ってみようと思います。

奄美大島・倉崎ビーチで出会ったウミウシたち

コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa ----- 3個体
ツノクロミドリガイ Elysia sp. 5. ----- 1個体
ゴクラクミドリガイ属の仲間6 Elysia sp. 6. ----- 1個体
ゴクラクミドリガイ属の仲間8 Elysia sp. 8. ----- 1個体
チゴミドリガイ Thuridilla livida ----- 2個体
ハナミドリガイ Thuridilla splendens ----- 3個体
クロヘリアメフラシ Aplysia parvula ----- 1個体

学名の読み:フュリィッディエッラ プストゥローザ コイボウミウシ
Phyllidiella
pustulosa
学名の読み:エリシア アカボシミドリガイ
Elysia
sp. 8
学名の読み:エリシア アカボシミドリガイ
Elysia
sp. 8
学名の読み:エリシア アカボシミドリガイ
Elysia
sp. 8
学名の読み:エリシア ゴクラクミドリガイ属の1種6
Elysia
sp. 6
学名の読み:エリシア ゴクラクミドリガイ属の1種6
Elysia
sp. 6
学名の読み:トゥリディラ リウィダ チゴミドリガイ
Thuridilla
livida
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:トゥリディラ スプレンデンス ハナミドリガイ
Thuridilla
splendens
学名の読み:アプリュジア パルウラ クロヘリアメフラシ
Aplysia
parvula



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます