No.508 2003/05/13 奄美大島・倉崎ビーチ (1本目)
天気:晴 水温:24℃


 奄美大島に行ってきました。2泊3日の短期間です。今回も「ネイティブシー奄美」にお世話になりました。
 12頃ホテルにチェックイン後、直ぐに仕度して目の前の倉崎ビーチを潜ります。ここは、朝6時から夜9時まで、バディ単位で自由に入れるので、到着日でも3本は入れます。

 エントリーして直ぐの浅場では「ツノクロミドリガイ Elysia sp.」が見つりました。前回も多くの個体を確認しましたが、今回も沢山の個体を確認できました。
 前回との違いは、大きさです。今回の個体は明らかに育っている様子で前回よりも大きいです。前回はほとんどが体長5mm以下の個体でしたが、今回は5mm以上の個体も確認できました。

 「ツノクロミドリガイ」を撮影している間に妻が「セスジミノウミウシ Flabellina rubrolineata」を見つけてました。
 一瞬、以前に山本vinさんが伝言版に投稿して下さった、「Flabellina sp.」かな?と思いましたが、普通の「セスジミノウミウシ」のカラーフォームのようです。

 「セスジミノウミウシ」を撮影していると、妻が次は小さな「テントウウミウシ Stiliger aureomarginatus」のような個体を見つけました。
 体長は1.5mm位で、肉眼での細部の観察は不可能です。撮影して観察してみると、微妙に「テントウウミウシ」とは違うようです。
 後で247さんが調べた所、この個体は「アオモウミウシ Stiliger ornatus」のようです。サイズからして幼体ではないかと思います。
 この日、別にダイビングでも、ほぼ同じサイズの個体を、もう1個体確認しています。

 小さな「アオモウミウシ」の撮影にてこずり、かなり時間が掛かってしまいました。まだ水深3m付近なのですが、既に45分を経過してます。その間に妻が「トンプソンアワツブガイ Colpodaspis thompsoni」、「クロヘリアメフラシ Aplysia parvula」、「フジナミウミウシ Chromodoris fidelis」、「ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae」を探してくれてました。
 「トンプソンアワツブガイ」は個体数が多く5個体は確認できたと言ってました。

 「コトヒメウミウシ Goniodoridella savignyi」も見つけていたのですが、撮影する間もなくいなくなってしまいました-----

 撮影が終わるころには、潜水時間が90分を過ぎていたので、上がることにします。
 途中「エンビキセワタガイ Odontoglaja guamensis」を2個体確認し、エントリー口まで戻ってくると、砂地を黒い小さな生物が這ってます。10mmに足らない位の体長の割にはかなりの移動スピードです。
 近づいて見てみると、どこかで見たことのある「キセワタガイの仲間」です。
 撮影しよう試みましたが、ピントを合わせてシャッターを切った時には既に後ろ姿でです。止まったと思うと、直ぐに砂に潜ろうとします。なんとか先読みして撮影しました。
 後で調べたところ、この個体は「シモフリボウズ Nakamigawaia sp.」でした。はじめて見ました。

奄美大島・倉崎ビーチ で出会ったウミウシたち(1本目)

ツノクロミドリガイ Elysia sp. ----- 多数
セスジミノウミウシ Flabellina rubrolineata ----- 1個体
アオモウミウシ Stiliger ornatus ----- 1個体
トンプソンアワツブガイ Colpodaspis thompsoni ----- 多数
クロヘリアメフラシ Aplysia parvula ----- 1個体
フジナミウミウシ Chromodoris fidelis ----- 3個体
ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae ----- 2個体
エンビキセワタガイ Odontoglaja guamensis ----- 2個体
シモフリボウズ Nakamigawaia sp. ----- 1個体
コトヒメウミウシ Goniodoridella savignyi ----- 1個体






No.509 2003/05/13 奄美大島・倉崎ビーチ(2本目)
天気:晴 水温:24℃


 2本目はちょっと深いところ(と、いっても12m位ですが)に行ってみることにしました。
 途中ウミウシを探していると、まず99%の確立でそこまでたどりつけません。わき目も振らずに水深10m付近まで直行します。

 10m付近から12m付近でウミウシを探しましたが、あまり見当たりません。
 3月にはこの付近で「ホシゾラウミウシ」も確認されているそうなので、時期が悪いのか場所が悪いのか、または探し方が悪いのかもしれません。
 やっと、ウミウシが見付りました。「おっ!、ヒョウモンウミウシかな?」と思い撮影しようとすると、なんとデジカメのローバッテリーマークが点灯しているではないですか!?
 始めは、充電池がメモリー効果を起こして電圧が下がっているのかな?と思いましたが、どうやら充電に失敗してたようです。
 だましだましで10枚ほど撮影できましたが、それ以降は撮影できませんでした。

 「まぁ仕方が無いな、こんな日もあるさぁ〜」と自分に言い聞かせて、戻りながらウミウシを探しました。
 (今回、妻はデジカメを持ってこなかったので、バックアップカメラは無しです。)

 戻る途中「ムカデミノウミウシ」を3個体見ましたが、そのうちの1個体は、なんとも言えない渋い色合いをした老成個体と思えるものでした。撮影できなかったのは残念ですが、以前に西伊豆の浮島で見た個体に近かったです。

 1本目に見た「アオモウミウシ Stiliger ornatus」とほぼ同じ大きさの別個体と思える個体も確認しましたが、撮影はできませんでした。

 その他は「ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae」、「ツノクロミドリガイ Elysia sp.」、「トウアカミドリガイ Thuridilla kathae」を確認して、早めに上がりました。

奄美大島・倉崎ビーチ で出会ったウミウシたち(2本目)

マダライロウミウシ Risbecia tryoni ----- 1個体
ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina ----- 3個体
アオモウミウシ Stiliger ornatus ----- 1個体
ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae ----- 1個体
ツノクロミドリガイ Elysia sp. ----- 多数
トウアカミドリガイ Thuridilla kathae ----- 1個体






No.510 2003/05/13 奄美大島・倉崎ビーチ(3本目)
天気:晴 水温:24℃


 カメラの電池を交換して、直ぐに3本目です。

 水深10m付近ではあまりウミウシが見られなかったので、もう少し深く行きたいところでしたが、このあと夕食が待っているので(おなかも空いたし)手前側、水深6m位でウミウシを探すことにします。

 「ツノクロミドリガイ Elysia sp.」は相変わらず多いです。

 妻が、コケムシの仲間の根元付近から「クロモドーリス リネオラータ(学名読み) Chromodoris lineolata」のペアを見つけました。
 2003/08 追記:
 コケムシと書きましたが、今思うとこれはコケムシではなく海藻だったような気がします。種類は「ナガガラガラ Galaxaura rugosa」かもしれません。


 それぞれ、若干模様の色合いや雰囲気が異なります。
 この種ですが、以前にも伝言版に書きましたが、つい最近まで図鑑等で「ホソスジイロウミウシ Chromodoris striatella」と呼ばれていた種です。
 図鑑の説明文は、たしかに「クロモドーリス リネオラータ(学名読み) Chromodoris lineolata」の記載と一致するのですが、なぜか名称が「ホソスジイロウミウシ Chromodoris striatella」となっていました。
 奄美大島・倉崎ビーチの個体は、2003年5月に他の方が、ラドマン先生のフォーラムにも投稿しており、倉崎ビーチの個体は、「C. striatella」よりも、むしろ「C. lineolata」であるとコメントされてます。
 しかし、コメントの言い回しからして完全に別種とも言い切れない様子でしたので、「ホソスジイロウミウシ Chromodoris striatella」かもしれないということは、頭の片隅にでも覚えておいた方がよさそうです。

 私が撮影している間に、妻が、同じくコケムシの仲間の根元付近から「キヌハダウミウシの仲間」を探してました。
 オレンジ色が鮮やかな個体ですが、この個体も、3月に確認した「キヌハダウミウシ属の仲間 Gymnodoris sp.」と同じ種だと思います。
 撮影するために砂地に置いたところ、頭を砂に突っ込んで、どんどん潜っていきます(砂に潜るところの連続写真はこちら)。しかし体が半分位入ったところで止まってしまいます。 触角が中央に寄っている「キヌハダウミウシ属の仲間 Gymnodoris sp.」で、このような修正の種の報告を沖縄と大瀬崎から聞いていますが、倉崎ビーチのこの個体も近い種なのかもしれません。撮影後は、もとの場所に戻しました。

 藻のような海藻が生えた、砂の積もった岩の上から、かわった「ウミコチョウの仲間」が見つかりました。
 ウミコチョウの仲間は未記載種が多く、かわった個体を見つけても同定が困難なのですが、例によってこの個体も不明種となってしまいました。が、体型の特徴や、角のような突起の形状から「Gastropteron sp.」としました。

 「チャマダラミドリガイ Thuridilla flavomaculata」を撮影し終えたところで、少し離れた所にいた妻と合流します。
 何かを観察している様子でしたが、見てみると「タマノミドリガイ Tamanovalva limax」です!
 以前に、スタッフの大槻さんから「いる」との情報を聞いていたので見てみたかった種です。八丈島では確認していますが、倉崎ビーチでははじめて見ました。

 おなかも空いたしそろそろ上がろうと思ったところで、「カンランウミウシ」のような個体を見つけます。
 しかし、体長が5mm程と小さい上に、突起部分が多くなかなか上手く撮影できません。最後はデジカメが不調になりシャッターが切れなくなってしまいました(と、ういよりスイッチ類が全て機能しなくなってしまいました)。
 しかたがないので、上がることにしました。
 デジカメは電池を出し入れしたら直りましたが、6月に新しいデジカメに買い換える予定なので、スネていたのかもしれませんね(笑)。

 で、この「カンランウミウシ」のようなウミウシですが、その後、247さんが調べてくれたところ「奄美大島産カサノリ群落に生息するウミウシとして記載された、学名 Mourgona osumi Hamatani, 1994 和名:カサノリタマナウミウシ(新称)」ではないかということになりました。
 確かに、倉先ビーチには「カサノリ」があったと思います。

奄美大島・倉崎ビーチ で出会ったウミウシたち(3本目)

ツノクロミドリガイ Elysia sp. ----- 多数
クロモドーリス・リネオラータ(学名読み) Chromodoris lineolata ----- 2個体
キヌハダウミウシ属の仲間 Gymnodoris sp. ----- 1個体
ウミコチョウ属の仲間 Gastropteron sp. ----- 1個体
チャマダラミドリガイ Thuridilla flavomaculata ----- 1個体
タマノミドリガイ Tamanovalva limax ----- 1個体
カサノリタマナウミウシ Mourgona osumi ----- 1個体

※個体数については、今回は、明らかに3個体以上いたと思われるものを「多数」とします。

学名の読み:ゴニオブランカス フィデリス フジナミウミウシ
Goniobranchus
fidelis
学名の読み:ゴニオブランカス フィデリス フジナミウミウシ
Goniobranchus
fidelis
学名の読み:ゴニオブランカス フィデリス フジナミウミウシ
Goniobranchus
fidelis
学名の読み:クロモドーリス リネオラータ ホソスジイロウミウシ
Chromodoris
lineolata
学名の読み:クロモドーリス リネオラータ ホソスジイロウミウシ
Chromodoris
lineolata
学名の読み:クロモドーリス リネオラータ ホソスジイロウミウシ
Chromodoris
lineolata
学名の読み:リスベキア トリュオンイ マダライロウミウシ(新参異名:チータウミウシ)
Risbecia
tryoni
学名の読み:リスベキア トリュオンイ マダライロウミウシ(新参異名:チータウミウシ)
Risbecia
tryoni
学名の読み:リスベキア トリュオンイ マダライロウミウシ(新参異名:チータウミウシ)
Risbecia
tryoni
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種5
Gymnodoris
sp. 5
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種5
Gymnodoris
sp. 5
学名の読み:フラベッリナ ルブロニネアータ セスジミノウミウシ
Flabellina
rubrolineata
学名の読み:フラベッリナ ルブロニネアータ セスジミノウミウシ
Flabellina
rubrolineata
学名の読み:トゥリディラ フラウォマクラータ チャマダラミドリガイ
Thuridilla
flavomaculata
学名の読み:トゥリディラ フラウォマクラータ チャマダラミドリガイ
Thuridilla
flavomaculata
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:トゥリディラ バタアエ ヨゾラミドリガイ
Thuridilla
vatae
学名の読み:タマノウァルウァ  リマックス タマノミドリガイ
Tamanovalva
limax
学名の読み:タマノウァルウァ  リマックス タマノミドリガイ
Tamanovalva
limax
学名の読み:タマノウァルウァ  リマックス タマノミドリガイ
Tamanovalva
limax
学名の読み:タマノウァルウァ  リマックス タマノミドリガイ
Tamanovalva
limax
学名の読み:モウルゴナ オオスミイ カサノリタマナウミウシ
Mourgona
osumi
学名の読み:モウルゴナ オオスミイ カサノリタマナウミウシ
Mourgona
osumi
学名の読み:モウルゴナ オオスミイ カサノリタマナウミウシ
Mourgona
osumi
学名の読み:モウルゴナ オオスミイ カサノリタマナウミウシ
Mourgona
osumi
学名の読み:スティリィッゲル オルナタス アオモウミウシ
Stiliger
ornatus
学名の読み:スティリィッゲル オルナタス アオモウミウシ
Stiliger
ornatus
学名の読み:スティリィッゲル オルナタス アオモウミウシ
Stiliger
ornatus
学名の読み:スティリィッゲル オルナタス アオモウミウシ
Stiliger
ornatus
学名の読み:オドントグラヤ グアムエンシス エンビキセワタ
Odontoglaja
guamensis
学名の読み:ナカミガワイア クロボウズ
Nakamigawaia
sp. 1
学名の読み:ナカミガワイア クロボウズ
Nakamigawaia
sp. 1
学名の読み:ガストロプテリダエ ウミコチョウ科の1種1
GASTROPTERIDAE
sp. 1
学名の読み:ガストロプテリダエ ウミコチョウ科の1種1
GASTROPTERIDAE
sp. 1
学名の読み:ガストロプテリダエ ウミコチョウ科の1種1
GASTROPTERIDAE
sp. 1
学名の読み:ガストロプテリダエ ウミコチョウ科の1種1
GASTROPTERIDAE
sp. 1
学名の読み:コルポダスピス トンプソンイ トンプソンアワツブガイ
Colpodaspis
thompsoni
学名の読み:アプリュジア パルウラ クロヘリアメフラシ
Aplysia
parvula



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