No.542 2003/11/11 鹿児島県・枕崎 塩が浦(せがうら) 1本目
天気:晴 水温:約24℃


 青海島でのダイビングを終えて一泊した翌日、鹿児島へと向けて出発しました。
 当初の予定では長崎の辰ノ口でも潜る予定でしたが、引越しの日程が延びてしまい出発が2日遅れた関係で辰ノ口には寄ることができなくなってしまいました。

 鹿児島でのダイビングは、まずは枕崎で潜ります。
 当サイトの伝言板によく投稿してくださっている sugiyamaさんが枕崎でよく潜られているということでしたので、枕崎のダイビングサービスを紹介していただきました(sugiyamaさんには、辰ノ口のサービスも手配していただいたのですが、寄ることができなくなってしまい申し訳なかったです)。
 枕崎でお世話になるサービスは、枕崎ダイビングサービス(MDS)です。
 今回、スケジュールが埋まっているところに無理をお願いしてタンクレンタルと送迎・施設利用をさせていただきました。

 鹿児島へ向かう途中、福岡を過ぎたあたりから雨が降り出し、熊本を過ぎるころには大雨になりました。
 この日は開門岳の近くの国民宿舎・開門荘に宿泊します。温泉にゆったりつかり、おいしい食事をとり明日に備えます。

 翌朝は快晴です。枕崎ダイビングサービスに到着するとコーヒーを出していただきました。
 今日、明日は枕崎周辺を潜るのですが、風の影響で潜れるポイントが限られるようです。ドライスーツ講習、レスキュー講習のお客さんと一緒に塩が浦(地元の漁師がなまって「せがうら」と呼ばれているそうです)に行きます。
 ここは入り江になっている砂浜で両側には磯が広がっています。水中マップを書いていただきエントリーすると一面ソフトコーラルやらサンゴイソギンチャクの仲間やらで埋め尽くされた海底が目に飛び込んできました。
 水温も24度以上あり水も青く透きとおってます。カマスの群れが優雅に泳いでる姿をているとしばしウミウシのことを忘れそうになってしまいます。
 ハッとわれに返りウミウシを探しますが、なかなか見つかりません。やっと「クロスジアメフラシ」を見付けました。どうもこの場所はあまりウミウシが居ないようです。頭を切り替えて少し深場に移動します。
 沖にある大きな根にたどり着きました。水深こそ12m程と浅いのですが、距離的には大回りした関係でかなりあります。これ以上行くのをあきらめてこの場所でウミウシを探します。
 少し探すと、私が「ジャノメカイメンウミウシ(スポンジウミウシ)」を、妻が「ヒカリウミウシ」を見付けました。
 ジャノメカイメンウミウシは見付けたときは、まったく動かずもしかしたらジャノメカイメンウミウシに似た本物の海綿?と思ったほどです。しかし、しばらくじっと観察していると触角を出して動き始めました。
 ヒカリウミウシは先日の青海島で見たような大きな個体ではなく、体長20mm程のこの種にしては小さめの個体です。色彩も過去に確認した小さめのヒカリウミウシと同じようなパターンでした。

 入り江をぐるっと回るようにエントリーした方向とは反対側の浅瀬に戻ってきました。
 岩肌を見ると小さな「ミヤコウミウシ」がいます。なかなかキレイな個体でした。
 そろそろ上がろうと思いながらも、水深2m付近でウミウシを探します。すると、見覚えのあるミノウミウシの仲間が見付かりました。
フウセンミノウミウシかな?と思いながら撮影して確認してみると、思った通りです。1本目はこの個体を撮影して上がりました。

枕崎・塩が浦で出会ったウミウシたち(1本目)

クロスジアメフラシ Stylocheilus striatus ---- 多数
ジャノメカイメンウミウシ Atagema spongiosa ---- 1個体
ヒカリウミウシ Plocamopherus tilesii ---- 1個体
ミヤコウミウシ Dendrodoris denisoni ---- 1個体
フウセンミノウミウシ Facelina rhodopos ---- 1個体




No.543 2003/11/11 鹿児島県・枕崎 塩が浦(せがうら) 2本目
天気:晴 水温:約24℃


 MDSさんに用意していただいたお弁当を食べ(おいしかったです)、早めに2本目に突入です。
 1本目に潜った感じでは海に向かって右側の浅い水深にウミウシが多いようです。かなり沖の根まで行けば、イロウミウシの仲間なども観察されているという話を聞きましたが、私たち夫婦ののんびりペースではたどり着けないほど沖のようです。
と、いうことで、2本目は右側の浅場で重点的にウミウシを探すことにします。

 エントリーして直ぐに小さな「ツノクロミドリガイ」が見付かりました。午後からは引き潮で浅場は白く濁り撮影困難でした。

 次に「オトメミドリガイ」が私と妻とで3個体確認できました。

 水深3m位までいくと一面ソフトコーラル畑です。これなら必ずソフトコーラルを食べるウミウシが居るはずだ!とちょっとムキになって探してみました。
 よく観察してみると所々ソフトコーラルが食べられたようになくなっている場所があります。その近くの岩を丹念に探したところ、居ました!「Phyllodesmium crypticum」です。
このウミウシはソフトコーラルを食べ、摂取した褐虫藻(かっちゅうそう)を体に蓄え、光合成を行わせ、得た養分をエネルギーとするそうです(英語圏では、このようなウミウシ群を Solar-powered Sea Slugs と呼んでいるようです)。
合計3個体確認しましたが、そのうちの2個体はペアで見付かりました。いやぁ〜探せばいるものですね。

 この調子で他の種類のウミウシもと意気込みます。すると今度は石の裏側から小さな黄色いウミウシ見付かりました。その場ではよくわからなかったのですが、後で調べてみたところ、二次鰓の形状から「キイロクシエラウミウシ」であることがわかりました。
 さらに同じ調子で探していると「シロウサギウミウシ」と「フウセンミノウミウシ」が見付かりました。フウセンミノウミウシは時期的にも多いようですね。


枕崎・塩が浦で出会ったウミウシたち(2本目)

ツノクロミドリガイ Elysia sp. 5. ---- 1個体
オトメミドリガイ Elysia obtusa ---- 3個体
フュロッデスミウム・クリュプティクム(学名読み)Phyllodesmium crypticum ---- 3個体
キイロクシエラウミウシ Doriopsis granulosa ---- 1個体
シロウサギウミウシ Noumea simplex ---- 1個体
フウセンミノウミウシ Facelina rhodopos ---- 2個体

学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ノウメア シンプレックス シロウサギウミウシ
Noumea
simplex
学名の読み:ノウメア シンプレックス シロウサギウミウシ
Noumea
simplex
学名の読み:ノウメア シンプレックス シロウサギウミウシ
Noumea
simplex
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:デンドロドーリス デニソンイ ミヤコウミウシ
Dendrodoris
denisoni
学名の読み:デンドロドーリス デニソンイ ミヤコウミウシ
Dendrodoris
denisoni
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:フィロデスミウム クリプティクム フィロデスミウム・クリプティクム(学名読み)
Phyllodesmium
crypticum
学名の読み:フィロデスミウム クリプティクム フィロデスミウム・クリプティクム(学名読み)
Phyllodesmium
crypticum
学名の読み:フィロデスミウム クリプティクム フィロデスミウム・クリプティクム(学名読み)
Phyllodesmium
crypticum
学名の読み:ファケリナ ロドポス フウセンミノウミウシ
Facelina
rhodopos
学名の読み:ファケリナ ロドポス フウセンミノウミウシ
Facelina
rhodopos
学名の読み:ファケリナ ロドポス フウセンミノウミウシ
Facelina
rhodopos
学名の読み:ファケリナ ロドポス フウセンミノウミウシ
Facelina
rhodopos
学名の読み:エリシア オブトゥサ オトメミドリガイ
Elysia
obtusa
学名の読み:エリシア オブトゥサ オトメミドリガイ
Elysia
obtusa
学名の読み:エリシア ツノクロミドリガイ
Elysia
sp. 5
学名の読み:スティロケイラス ストリアトゥス クロスジアメフラシ
Stylocheilus
striatus
学名の読み:スティロケイラス ストリアトゥス クロスジアメフラシ
Stylocheilus
striatus



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます