No.540 2003/11/9 山口県・青海島 (おうみじま)船越(内海) 1本目
天気:曇り 水温:約23℃


 山口県・青海島、二日目です。
 今日もたかやんさんと、たかやんさんの友人の fumikoおねえさんにお世話になります。
 fumikoさんはデジカメで積極的にウミウシを撮影しておられる方です。

 今日は、船越の内海側で「フレリトゲアメフラシ」を見せていただく予定ですが、ちょっとだけ昨日潜った外海の方も見にいってみました。
すると、そこには東映映画のオープニングのような荒れた日本海の海がありました。昨日の底うねりはこの前兆だったのですね。

 反対側の内海はいたって静かです。直ぐ近くにハマチの養殖場があり泥っぽく透明度もあまりよくないポイントなのですが、ずっと出会ってみたいと思っていた憧れの「フレリトゲアメフラシ」が現在発生している場所なのです。
 フレリトゲアメフラシは西伊豆・大瀬崎の湾内でも時期になると多数発生するそうなのですが、なかなかタイミングが合わずにいままで縁がなかったウミウシです。今回、たかやんさんのガイドでやっとこのウミウシに出会うことができました。

 エントリーすると、天気があまりよくないためかちょっと薄暗い感じの海中ですが、透明度は思ったほど悪くなく直ぐにフレリトゲアメフラシに出会うことができました。
 アメフラシ好きの妻も大喜びです。素手でなででてみるとフワフワでぬいぐるみのようです。
 泥っぽい海底のため、どうしても濁りぎみになってしまい、また個体のサイズが大きいため、マクロ仕様の私のデジカメでは思った以上に撮影は難しかったです・
 フレリトゲアメフラシも個体によって色彩に微妙な種類があり、白っぽい個体、茶色っぽい個体、赤茶色っぽい個体の3パターンを見せていただきました。

 かなり長い時間フレリトゲアメフラシを撮影して、深場に移動しました。
 手打網の残骸に沿って浅場へと移動しながらウミウシを探します。
 途中、所々でタツナミガイが網にもぐりこむようにうずくまってます。タツナミガイは夜間活発に動き回っているところを確認していますので、日中の今現在は休んでいるようです。

 薄暗い海底でひときわ目立つキヌハダウミウシの仲間がいました。撮影して確認してみると二次鰓の位置などから「キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata」のようです。他にももう1個体いましたし、時期になると「キンセンウミウシ Gymnodoris amakusana」も多数確認できるそうです。Gymnodoris系のウミウシに適した環境なのかもしれませんね。

 浅場に戻ってきてからは「クロシタナシウミウシ」と「オカダウミウシ」を確認することができました。
オカダウミウシは比較的多く確認でき、卵と一緒の個体を撮影することもできました。


青海島・船越で出会ったウミウシたち

フレリトゲアメフラシ Bursatella leachii ---- 多数
タツナミガイ Dolabella auricularia ---- 3個体
キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata ---- 2個体
クロシタナシウミウシ Dendrodoris fumata ---- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ---- 多数




No.541 2003/11/9 山口県・青海島(おうみじま)船越(内海) 2本目
天気:曇り 水温:約23℃


 二本目も外海は荒れていて入れないため、内海側に入ります。
 妻は、天気が曇りで上がってからが寒かったため1本でリタイアです。私たちが2本目に行っている間に、妻はなにやら青海島の様子をデジカメで撮影していたようです。そのときの様子は、妻が現在作成中の「かほる移住旅日記」にて公開する予定です。
 ストーブのある部屋で、たかやんさんが用意してくださったお弁当とカップラーメンを食べて暖まりました。

 一本目は海に向かって右側からエントリーしましたが、二本目は左側付近からエントリーします。
 入って直ぐに、たかやんさんがキイロウミウシを見つけて教えてくださいました。外海の洞窟でも確認していますが、そことはちょっと違った環境での出会いに少し驚きました。

 少し水深を落とすと一本目に見たのと同じようなキヌハダウミウシが所々にいます。どの個体も縮まりぎみにポツリと小石の上にのっていたりして妙な印象を受けます。餌取りとも思えませんし、ホヤか海綿に擬態しているつもりなのかもしれませんね。

 しばらく皆それぞれにキヌハダウミウシを撮影して浅場に戻りました。
 砂地から石を組んだ駆け上がりの場所でフレリトゲアメフラシが石畳の上に乗ってます。泥っぽい砂地の上よりはクリアに撮影できそうだったのでまたしばらくフレリトゲアメフラシの撮影ではまってしまいました。

 堤防横の水深1m付近でウミウシを探します。大瀬崎湾内のマンボウ前の堤防横のような雰囲気で懐かしさがこみ上げてきます。
 なかなか見付からないなぁ〜と思いながらふと見た石の裏側から5mm位の茶色っぽいウミウシが見付かりました。その色や形状から、最初はクロヘリアメフラシの幼体と思いました。しかし、よ〜く観察してみると、どうも違うようです。
撮影して確認しようとしますが、既に夕方で海中は薄暗いのに、ターゲットライトのバッテリーが切れていてどうにもピントが合いません。
たかやんさんがライトで照らしてくださいますが、ウミウシが小さくかなり粘ってやっと1枚だけピントが合った写真が撮れました。
その場で確認したところ、どうも Trapaniaの仲間のようです。頭部と二次鰓の左右に突起が確認できます。
後で調べたところ「モウサンウミウシ Trapania brunnea」と特徴が一致するようです。たかやんさんの話によりますと、青海島ではたまに Trapaniaの仲間が確認されるそうです。

 モウサンウミウシの撮影に苦戦していると、Fumikoさんの水中で鳴る鐘が鳴り響いてます。
これはなにか見付けたな!とたかやんさんについて行ってみると、大きな、それはりっぱな、ヒカリウミウシがいました。
 ヒカリウミウシは西伊豆の大瀬崎などで確認しているのですが、私が出会った個体はどれもサイズが小さく色彩も地味な個体ばかりでした。
今回の Fumikoさんが見付けた個体は、サイズも大きいですし、色彩もハッキリしています。そのおかげで薄暗い海中でターゲットライト無しでもなんとか撮影できました。

 ヒカリウミウシを撮影したところでだいぶ日も暮れてきたようで、水中はかなり暗くなってきました。上がると日は沈みかけていてました。

 2日間という短い期間で潜った青海島ですが、たかやんさんの案内でとても楽しいダイビングでした。
 海況にはあまり恵まれませんでしたが、それは時期的にもある程度予想していたことです。
 今回出会えたら嬉しいなと思っていた、ジボガウミウシ、ミチヨミノウミウシ、フレリトゲアメフラシには、たかやんさんがバッチリ案内してくださり大満足の青海島ダイビングでした。
 ウミウシが多い時期は春先の水温が低い時期だそうです。機会があったら是非また潜ってみたい海ですが、その前にまずは今回たいへんお世話になった、たかやんさんに奄美大島を案内しなければと強く思います。たかやんさん、Fumikoさん、是非、奄美大島に遊びに来てくださいね。

 たかやんさん、青海島では本当にお世話になりました。この場を借りて再度お礼申し上げます。ありがとうございました。


青海島・船越で出会ったウミウシたち

キイロウミウシ Glossodoris atromarginata ---- 1個体
キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata ---- 4個体
フレリトゲアメフラシ Bursatella leachii ---- 2個体
モウサンウミウシ Trapania brunnea ---- 1個体
ヒカリウミウシ Plocamopherus tilesii ---- 1個体

学名の読み:グロソドーリス アトロマルギナータ キイロウミウシ
Glossodoris
atromarginata
学名の読み:トラパニア トッドイ トラパニア・トッドイ?
Trapania sp.
cf. toddi ?
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:ジムノドーリス・イノルナータ キヌハダウミウシ
Gymnodoris
inornata
学名の読み:ジムノドーリス・イノルナータ キヌハダウミウシ
Gymnodoris
inornata
学名の読み:ウァッシレア フェリス オカダウミウシ
Vayssierea
felis
学名の読み:デンドロドーリス フマータ クロシタナシウミウシ
Dendrodoris
fumata
学名の読み:ドラベッラ アウリクラリア タツナミガイ
Dolabella
auricularia
学名の読み:バサテラ レアチイ フレリトゲアメフラシ
Bursatella
leachii
学名の読み:バサテラ レアチイ フレリトゲアメフラシ
Bursatella
leachii
学名の読み:バサテラ レアチイ フレリトゲアメフラシ
Bursatella
leachii
学名の読み:バサテラ レアチイ フレリトゲアメフラシ
Bursatella
leachii
学名の読み:バサテラ レアチイ フレリトゲアメフラシ
Bursatella
leachii
学名の読み:バサテラ レアチイ フレリトゲアメフラシ
Bursatella
leachii



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます