No.480 2002/07/20 伊豆・大瀬崎 岬の先端(1本目)
天気:晴れ 水温:26〜27℃ 透明度:2〜3m


 今週は大瀬崎に行ってきました。今日は午後からで、日中1本、ナイト1本です。
大瀬に到着するると「海の日」ということもあってか、スゴイ人です。

 1本目は「岬の先端」に入ります。妻はここのポイントがあまり好きではないらしいのですが、深く行かないことを条件にOKが出ました。
しかし、今回はそのプランが大成功だったようで、最大水深2.5mながら色々なウミウシを見ることができました。

 まず、はじめに見たのが「コミドリリュウグウウミウシ Tambja amakusana」です。見つけたときは丸まっていた為、それとはわかりませんでしたが、しばらく観察していると体を伸ばし動き始めて「コミドリリュウグウウミウシ」とわかりました。
 早速、撮影を開始したのですが、水深が浅いため水中が明るいのと、水が白く濁ってしまっていて今ひとつシャープな写真が撮影できませんでした。
今回は、撮影条件としては今までで一番悪い状態だったかもしれません。
 そんな感じで私が撮影にてこずっていると、妻が別のウミウシを探してきました。「ゴシキミノウミウシ Cuthona diversicolor」です。
今日の妻はここからが凄かったです。次からつぎへとウミウシを探し出してきます。
まずは----- 「アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensis」が2個体出てきて、つぎは、体長5〜6mmくらいの小さな「フジエラミノウミウシ Cuthona ornata」。その次は、もっと小さくて、体長3〜4mm位の、肉眼ではゴミにしか見えない「ユウブランカスの仲間 Eubranchus sp.」です(フジエラミノウミウシはたくさんいたそうです)。妻はこのウミウシの撮影は諦めたようで、2、3枚撮影したら、またつぎのウミウシを探してます。そして見つけてきたのが「セトイロウミウシ Chromodoris decora」といった感じです。
 私はというと、妻が探し出したウミウシの撮影で手一杯で探す暇がありません。なんとか一息ついたところで、探し出したのは、おなじみの「オカダウミウシ Vayssierea felis」と「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」です。

 「シミツキウミウシ」を撮影していた妻が、また探し始めたら、こんどは、「ミヤコウミウシ Dendrodoris denisoni」の幼体(juv.)を見つけてきました。10mm位の小さな個体で、とてもキレイなウミウシです。成体と比較して、あまりのかわいらしさに、はじめ見たとき何の種だかわからなかったです。

 「ミヤコウミウシの幼体」を撮影していると、なにやらスゴイウミウシを見つけた様子で妻が騒いでます(妻の声は水中でもよく聞こえるのです)。
見にいってみると、一見「クロコソデウミウシ Polycera hedgpethi」に見えるが、色合いが異なるウミウシが大小2個体います(大:12mm、小:9mm位)。
このウミウシについては、「エビスウミウシ Palio amakusana Baba, 1960」にも似ていることから、とりあえず「Palio sp.」としました。
ラドマン先生にも、このウミウシの写真と、クロコソデウミウシの写真を送って、確認をお願いしています。その結果次第では、当サイトでも名称は変る可能性があります。

 その後も「ミノウミウシ Aeolidiella indica」、「ウミフクロウ Pleurobranchaea japonica(大小多数)」や「アカエラミノウミウシ」も多数見付かり、「もうお腹一杯」という感じで潜水時間を見ると2時間を越えてました。

 そろそろ上がろうと思ったその時、私が見つけたのが「ヒカリウミウシ Plocamopherus tilesii」です。「発光球」もハッキリ見えたので、その場ですぐにそれだと思いつきました。妻も、以前から見てみたいと言っていたウミウシでしたので、まず妻に見せてあげて、その後撮影しました。が、最後の最後で気力が足りなかったようで、写真の上がりは今ひとつでした。いま思えばもう少し工夫して撮影すればよかったです。でも、それは次の楽しみということにしておきます。

伊豆・大瀬崎で出会ったウミウシたち(1本目)

コミドリリュウグウウミウシ Tambja amakusana ----- 1個体
ゴシキミノウミウシ Cuthona diversicolor ----- 1個体
アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensis ----- 多数
フジエラミノウミウシ Cuthona ornata ----- 多数
ユウブランカスの仲間 Eubranchus sp. ----- 1個体
セトイロウミウシ Chromodoris decora ----- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 多数
シミツキウミウシ Discodoris lilacina ----- 1個体
ミヤコウミウシ Dendrodoris denisoni juv. ----- 1個体
パリオの仲間 Palio sp. ----- 2個体
ミノウミウシ Aeolidiella indica ----- 2個体
ウミフクロウ Pleurobranchaea japonica ----- 多数
ヒカリウミウシ Plocamopherus tilesii ----- 1個体




No.481 2002/07/20 大瀬崎 湾内(2本目)ナイトダイビング
天気:晴れ 水温:23〜26℃ 透明度:2〜5m


 2本目はナイトダイビングです。
 湾内も透明度が凄く悪いです。ライト点灯していれば、はぐれることは無さそうですが、あまりに透明度の悪さにちょっと不安になります。
 まずは水深25m付近にあるケイソンに行ってみましたが、ココでは「コミドリリュウグウウミウシ Tambja amakusana」1個体しか見つけることができませんでした。透明度が悪い為かあまり長い時間そこにいる気分ではなく、早々に浅場へ戻ります。

 戻る途中のロープでは「アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensis」を見たのみです。貝のような、ウミウシのような不思議な生物を2個体見ました。貝殻らしきものはありませんが水管のようなものがあることから、これはウミウシよりも貝に近い生物のようです。

追記:
ラドマン先生のフォーラムに、この生物に似た生き物の記載がありました(原文はこちら)。
そのページの解説によると、この生物は、ウミウシというよりはどちらかというと「snail(カタツムリ?)」に近いそうです(追記ここまで)。

 途中、10m付近の砂地にポツリとある小さな岩で「コモンウミウシ Chromodoris aureopurpurea」が丸くなってました。主に日中活動しているところを見かけますので、寝ていたのかもしれません。

 その後、桟橋まで戻って桟橋の壁でウミウシ探しです。
 妻が直ぐに「ゴディバ クアドリカラーの仲間(和名なし) Godiva cf. quadricolor」、「ハクセンミノウミウシ Cratena lineata」、「フジタウミウシ Polycera fujitai」をほぼ連続で探しだしました。
 私は、それらの撮影で手一杯で、何も見つけられませんでした。
 まずは、「ゴディバ クアドリカラーの仲間」を撮影します。このウミウシについては、現在調査中ですが、このウミウシに似た越前の個体は、ラドマン先生のフォーラムに問い合わせした結果「もっと多くの研究が着手されるまでは セトミノウミウシ Setoeolis inconspicua (Baba, 1938) ということにしよう」ということになりました。
大瀬崎の個体についても現在(2002/07/23)問い合わせ中ですが、「セトミノウミウシ Setoeolis inconspicua」となる可能性があります。

追記:
2002/07/24のフォーラムのメッセージにて、大瀬の個体に対するラドマン先生のコメントをいただけました。
その、内容によると、大瀬の個体は「セトミノウミウシ Setoeolis inconspicua」となります。
これに伴い、当サイトの大瀬崎および八丈島で「ゴディバ クアドリカラー Godiva cf. quadricolor」としていた個体を「セトミノウミウシ Setoeolis inconspicua」に変更しました(追記ここまで)。

 次に「ハクセンミノウミウシ」を証拠写真程度に撮影、最後に初めて見る「フジタウミウシ Polycera fujitai」を撮影したのですが、これがまた小さな個体で、体長が6mm程度、おまけに体は半透明で、なかなかファインダーに納めることができません。
しかも、ライトにミジンコのようなプランクトンが黒い塊になるほど群がってきたり、ゴカイのような生物や、イカの幼体のようなのが泳いできたりと、撮影を邪魔します。
めくら撃ちで何枚かシャッターを押して、なんとか「フジタウミウシ」とわかる写真が1枚だけ撮れてました。もう少しジックリ撮影したかったのですが、エアーがほとんど無かったのであきらめて上がりました(リベンジしなければ!)。

伊豆・大瀬崎で出会ったウミウシたち(2本目)

コミドリリュウグウウミウシ Tambja amakusana ----- 1個体
アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensis ----- 1個体
コモンウミウシ Chromodoris aureopurpurea ----- 1個体
セトミノウミウシ Setoeolis inconspicua ----- 2個体
ハクセンミノウミウシ Cratena lineata ----- 1個体
フジタウミウシ Polycera fujitai ----- 1個体

学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:ゴニオブランカス アウレオプルプレア コモンウミウシ
Goniobranchus
aureopurpurea
学名の読み:ゴニオブランカス デコラ セトイロウミウシ
Goniobranchus
decora
学名の読み:ゴニオブランカス デコラ セトイロウミウシ
Goniobranchus
decora
学名の読み:タンブヤ アマクサナ コミドリリュウグウウミウシ
Tambja
amakusana
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:プロカモペルス テレシイ ヒカリウミウシ
Plocamopherus
tilesii
学名の読み:ポリュケラ フジタイ フジタウミウシ
Polycera
fujitai
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種4
Polycera
sp. 4
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種4
Polycera
sp. 4
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種4
Polycera
sp. 4
学名の読み:ポリュケラ フジタウミウシ属の1種4
Polycera
sp. 4
学名の読み:ウァッシレア フェリス オカダウミウシ
Vayssierea
felis
学名の読み:デンドロドーリス デニソンイ ミヤコウミウシ
Dendrodoris
denisoni
学名の読み:デンドロドーリス デニソンイ ミヤコウミウシ
Dendrodoris
denisoni
学名の読み:アンテアエオリディエッラ インディカ ミノウミウシ
Anteaeolidiella [Old Aeolidiella]
indica
学名の読み:サクラエオリス エノシメンシス アカエラミノウミウシ
Sakuraeolis
enosimensis
学名の読み:セトエオリス インコンスピクア セトミノウミウシ
Setoeolis
inconspicua
学名の読み:セトエオリス インコンスピクア セトミノウミウシ
Setoeolis
inconspicua
学名の読み:セトエオリス インコンスピクア セトミノウミウシ
Setoeolis
inconspicua
学名の読み:クトナ プピラッアエ コマユミノウミウシ
Cuthona
pupillae
学名の読み:クトナ プピラッアエ コマユミノウミウシ
Cuthona
pupillae
学名の読み:クトナ プピラッアエ コマユミノウミウシ
Cuthona
pupillae
学名の読み:クトナ プピラッアエ コマユミノウミウシ
Cuthona
pupillae
学名の読み:クトナ ディウィルシコロル ゴシキミノウミウシ
Cuthona
diversicolor
学名の読み:クトナ オルターナ フジエラミノウミウシ
Cuthona
ornata
学名の読み:クトナ オルターナ フジエラミノウミウシ
Cuthona
ornata



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます