No.515 2003/6/14 伊豆・浮島 カマガ根(ボートポイント)
天気:曇時々晴 水温:21℃ 透明度:10〜15m


 一泊で西伊豆・浮島に行ってきました。
 ダイビングは土曜日だけでしたが、南西の風が吹いていて海は若干荒れていました。
 サービスに着くと、スタッフの、まのっちさんが海の様子を見ています。
 今日の海況を聞いてみると、やはりウネリが少し入っていてドラゴンホール方面でウミウシ探しはちょっときつそうです(センヒメウミウシが大ブレイク・産卵中らしいのですが・・)。

 そんな中、沖の「カマガ根」で「ニシキウミウシ Ceratosoma trilobatum」が大発生しているという話を聞きました。
 実は私、まだニシキウミウシを撮影したことが無いのです(見たことは一度だけあるのですが----- それでも一度だけだったりします)。
 ということで、今回は浮島初ボートダイビングでニシキウミウシを見に行きます。まのっちさんに「カマガ根」のナビゲーションを教えていただきます。
 久しぶりのボートなのと(2002年3月の慶良間以来)、初めてのポイントなのでナビゲーションがちょっと心配でしたが、カマガ根はポートを係留するボンテンからロープが根の途中まで伸びていて、透明度さえ良ければ迷うことはなさそうです。

 10時の出船で沖に出ると海がだいぶ荒れ始めてます。2人とも船酔いしやすいので、ポイントに着いたら素早くエントリーします。
 入ってみると思ったより透明度が良く10m以上は見えます。これなら迷うこともないので、安心して目的地の水底まで潜行します。
 エントリーして水底の20m付近で「ニシキウミウシ」を探していると、まのっちさんが直ぐに「ニシキウミウシ」のコロニーを教えてくださいました。
 いますいます! 体長10cm前後の個体がゴロゴロいます!!
 ちょっと興奮気味に撮影しましたが、普段小さいウミウシ用にカメラをセッティングしているので、このサイズの撮影は難しいです。どれも外部ストロボが強いようでちょっと露出オーバー気味の写真になってしまいました。今後の為にも対策を考えなければいけません(ちょっとだけ考えてはいますが)。

 私が「ニシキウミウシ」を撮影している間に妻が他のウミウシを探してました。
 まず多かったのが「フタイロニシキウミウシ Ceratosoma bicolor」です。青いボディにオレンジ色が鮮やかな若い個体です。このウミウシも初めて見ました。
 どれも、体長10〜20mm位の個体ばかりで、模様が変るはずのもう少し大きい個体を探しましたが見つかりませんでした。探したといっても初めてのポイントで勝手もわからずあたりを見回した程度なので、もっと良く探せばいるかもしれません。

 最近、妻はデジカメを持って潜らないのでウミウシ探し&観察専門です(もうしばらくしたら私の C-700UZ をお下がりで使用します)。

 次に妻が見つけていたのは「フジイロウミウシ Noumea purpurea」と「キベリアカイロウミウシ Noumea varians」です。
 「フジイロウミウシ」は久しぶりに見ました。海綿の仲間に着いていたので、この海綿を食べていると思われます。
 「キベリアカイロウミウシ」は、その場では「アラリウミウシ」かな?と思っていたのですが、ラドマン先生のフォーラムで調べたところ、ほぼ同じ色彩の個体が「キベリアカイロウミウシ Noumea varians」で掲載されてました。このウミウシも初めて見ました。写真は背中の白い線が露出オーバーで真っ白に飛んでしまったのが残念でした。

 「シロウサギウミウシ Noumea simplex」も妻が見つけてくれました。このウミウシも久しぶりに見ました(以前、慶良間で見ました)。ウネリの影響もあるとは思うのですが、ピントの合わせにくいウミウシでした。水深も浅くは無いのであまり粘れずに写真の上がりは今ひとつです。

 追記 2003/06/20:
 「シロウサギウミウシ Noumea simplex」ですが、仁科さんから「Noumea decussata」ではないかとのアドバイスを頂きました。
 ラドマン先生のフォーラムでも過去に同様の議論をされていた Scott Johnson氏に画像を送りコメントを頂いたところ、外套部の雰囲気は「N. decussata」に近いが、二次鰓の色彩は、マーシャル諸島で見られる「N. simplex」に極めて類似しているとのことでした。
 Johnson氏もどちらの種なのか、確実なことは言えないとのことですので、二次鰓の類似性からこの個体を「Noumea cf. simplex」としました。
 しかし、触角の色彩にも差異が見られる為「Noumea decussata」の可能性も考えられます。
 今後も調査を続けます。

 私の突然の問合せにお答えいただいた Scott Johnson氏および、助言してくださった仁科さんに感謝いたします。


 そろそろ水深を上げようと根の中腹に移動したあたりで、妻が「サメジマオトメウミウシ Dermatobranchus striatellus」のペアを見つけました。「サメジマオトメウミウシ」を見るのは2001年10月の八丈島以来です。そのときも4個体で固まっていました。

 根の中腹付近はかなりうねってます。妻がつらそうなので上がろうとすると、妻がちょっと変った「ニシキウミウシ」を見つけてます。根の下に集団でいた個体とは雰囲気が違います。すでに上がるつもりでいたので、急いで3枚だけ撮影して上がりました(ストロボの当て方失敗しました----- )。
 その場では模様の雰囲気から「テヌウニシキウミウシ Ceratosoma tenue」と思い込んでいたのですが、自宅に帰ってよくよく調べてみると、「テヌウニシキウミウシ」は耳たぶのように左右に出ている部分が3対ですが、この個体は2対です。
 しばらく悩んで、ウミウシガイドブック2を見てみると、この個体の方が一般的に「ニシキウミウシ」と呼ばれている種で、根の下にいた足側に青紫色の縁取りが線状に現われる個体は同じく「ニシキウミウシ Ceratosoma trilobatum」なのですが、細別名で「ダイニニシキウミウシ」と呼ばれているそうです。
 ちなみに細別名はもう一つあり、普通の「ニシキウミウシ」の足側に青紫色の縁取りが無いと、細別名「ヤマモトニシキウミウシ」になるようです。
 「ニシキウミウシ」は難しいですね。

 このほかでは「キイロイボウミウシ Phyllidia ocellata」「コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa」「アオウミウシ Hypselodoris festiva」もいたそうなのですが、撮影しきれないだろうと妻が気を利かせて?私には教えてくれなかったそうです。

 妻が特に船酔いしやすいので、伊豆ではほとんどボートダイビングをやらなかったのですが、浮島のボートポイントはスゴイですね。ウミウシが濃いです。
 他にもまだまだ別のウミウシがいたそうなのですが、私のジックリ撮影ペースでは、これが限界でした。
 今回は根の上の方はウネリでウミウシ探し&撮影が難しかったのですが、べた凪のときにもう一度潜って見たいポイントです。

伊豆・浮島で出会ったウミウシたち(1本目)

ニシキウミウシ Ceratosoma trilobatum ----- 多数
フタイロニシキウミウシ Ceratosoma bicolor ----- 多数
フジイロウミウシ Noumea purpurea ----- 1個体
キベリアカイロウミウシ Noumea varians ----- 1個体
シロウサギウミウシの仲間 Noumea cf. simplex ----- 1個体
サメジマオトメウミウシ Dermatobranchus striatellus ----- 2個体
キイロイボウミウシ Phyllidia ocellata ----- 1個体
コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa ----- 1個体
アオウミウシ Hypselodoris festiva ----- 1個体



No.516 2003/6/14 浮島 ビーチ・水上アーチ
天気:曇時々晴 水温:21℃ 透明度:5〜6m


 1本目のボートダイビングを終える頃には沖は更に荒れはじめてました。
 2本目はビーチですが、やはりドラゴンホールはウネリが入っていて、ウミウシ探し&撮影は無理そうです。
 「たまには普通のファンダイブでもするか〜」といってエントリーしたのですが、結局、現時点でウネリの影響が少ないビーチ右側の水上アーチでいつものようにウミウシ探しです。

 1本目のボートダイビングで2人ともちょっと疲れ気味です。「2本目はウミウシ見れなくてもいいや」と思いながらウミウシを探しましたが、そこそこ見れました。

 ほとんどは、毎度おなじみのウミウシたちですが、ちょっとかわったところでは「キャラメルウミウシ Glossodoris rufomarginata」がいました。
 「キャラメルウミウシ」は昨年の9月にもほぼ同じ場所で確認しています。体長は今回の個体のほうが明らかに小さいので、別個体のようです。こんなウミウシが普通にいるところが浮島のスゴイところですね。

 妻によると「アオウミウシ Hypselodoris festiva」のコロニーや「キイロウミコチョウ Siphopteron flavum」もいたそうですが、私は見逃してました。

 そろそろ上がろうと思って緑色の糸のように細い葉が束になった海藻(すいませんまだ名称調べてません)を見てみると、明らかに体長10mm以上はある「ツマグロモウミウシ Placida cremoniana」がいます。
 このままではウネリで撮影できないので、時間をかけてゆっくゆっくり出てきてもらいました。
 以前に八丈島で体長10mmの個体を見ていますが、この個体は更に大きく12mmはありました。小さい個体は「かわいい」というイメージなのですが、この大きさになると迫力がありますね。
 この個体の他にも体長5mm位のよく見かける大きさの個体もいました。

 話が1本目に戻ってしまいますが、浮島のボートポイントは本当に面白かったです。秋にまた行こうかなと思っています。


伊豆・浮島で出会ったウミウシたち(2本目)

チゴミドリガイ Thuridilla livida ----- 1個体
ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae ----- 1個体
オトメウミウシ Dermatobranchus otome ----- 4個体
ウスイロウミウシ Hypselodoris placida ----- 2個体
サガミイロウミウシ Hypselodoris sagamiensis ----- 1個体
キャラメルウミウシ Glossodoris rufomarginata ----- 1個体
キイロウミコチョウ Siphopteron flavum ----- 2個体
アオウミウシ Hypselodoris festiva ----- 多数
サラサウミウシ Chromodoris tinctoria ----- 1個体
ツマグロモウミウシ Placida cremoniana ----- 2個体

学名の読み:ヒュプセロドーリス プラキダ ウスイロウミウシ
Hypselodoris
placida
学名の読み:ヒュプセロドーリス プラキダ ウスイロウミウシ
Hypselodoris
placida
学名の読み:グロッソドーリス ルフォマルギナータ キャラメルウミウシ
Glossodoris
rufomarginata
学名の読み:ヒュプセロドーリス サガミエンシス サガミイロウミウシ
Hypselodoris
sagamiensis
学名の読み:ノウメア シンプレックス シロウサギウミウシの仲間1
Noumea
cf. simplex
学名の読み:ノウメア シンプレックス シロウサギウミウシの仲間1
Noumea
cf. simplex
学名の読み:ノウメア シンプレックス シロウサギウミウシの仲間1
Noumea
cf. simplex
学名の読み:ケラトゾーマ トリロバトゥム ニシキウミウシ
Ceratosoma
trilobatum
学名の読み:ケラトゾーマ トリロバトゥム ニシキウミウシ
Ceratosoma
trilobatum
学名の読み:ケラトゾーマ トリロバトゥム ニシキウミウシ
Ceratosoma
trilobatum
学名の読み:ケラトゾーマ トリロバトゥム ニシキウミウシ
Ceratosoma
trilobatum
学名の読み:ケラトゾーマ トリロバトゥム ニシキウミウシ
Ceratosoma
trilobatum
学名の読み:ケラトゾーマ トリロバトゥム ニシキウミウシ
Ceratosoma
trilobatum
学名の読み:ケラトゾーマ トリロバトゥム ニシキウミウシ
Ceratosoma
trilobatum
学名の読み:ノウメア ウァリアンス ノウメア・ワリアンス(学名読み)
Noumea
varians
学名の読み:ノウメア ウァリアンス ノウメア・ワリアンス(学名読み)
Noumea
varians
学名の読み:ノウメア プルプレア フジイロウミウシ
Noumea
purpurea
学名の読み:ノウメア プルプレア フジイロウミウシ
Noumea
purpurea
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:デルマトブランクス ストリアテルス サメジマオトメウミウシ
Dermatobranchus
striatellus
学名の読み:セトエオリス インコンスピクア セトミノウミウシ
Setoeolis
inconspicua
学名の読み:セトエオリス インコンスピクア セトミノウミウシ
Setoeolis
inconspicua
学名の読み:トゥリディラ リウィダ チゴミドリガイ
Thuridilla
livida
学名の読み:トゥリディラ バタアエ ヨゾラミドリガイ
Thuridilla
vatae
学名の読み:プラキダ クレモニアーナ ツマグロモウミウシ
Placida
cremoniana
学名の読み:プラキダ クレモニアーナ ツマグロモウミウシ
Placida
cremoniana



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