No.502 2003/5/3 伊豆・浮島 ビーチ・右側 水上アーチ〜トップガンホール付近(1本目)
天気:晴れ 水温:19℃ 透明度:5〜7m


 G.W.後半の3連休は西伊豆の浮島に行ってきました。
 ウミウシの種類・個体数共にとても多く魅力的なポイントなのですが、バディの妻が冬場は潜らないので約半年ぶりとなってしまいました。
 朝8時に、サンセットリゾートダイブセンターに到着してまずはスタッフの方々にご挨拶です。
 おしざわさんから「ニシキウミウシがビーチにいましたよ」との情報を聞き、場所を教えて頂きます(私はまだニシキウミウシを撮影したことがないのです。見たことは1度だけあるのですが、そのときはエア切れ寸前で撮影は諦めました)。

 ビーチ右側のアーチ付近は「キイロウミコチョウ Siphopteron flavum」が多いと、事前情報を聞いてます。
 そこで1本目はアーチに行ってみると、早速、妻が「キイロウミコチョウ」を探しだしました。しかも、2個体が交互になる形でくっ付いてます。
 「これはたぶん交接中だな」と思い、撮影して確認してみると白っぽい半透明の交接器が確認できます。
 しかし肉眼で半透明の交接器を確認することは容易ではないので、まずは色々な角度から撮影して後で画像を見て観察することにします。
 夜、宿に帰ってから画像を見ながら観察してみたのですが、「キイロウミコチョウ」の交接器は側足の内側にある同体のコブの部分から出ており、相手の個体の頭部、頭楯の下付近に刺してます。
 同じように相手の個体も同体のコブの部分から交接器を出しているようです。画像を見てもらうのが一番わかりやすいと思うのですが、「こんなふうになってるんだぁ〜」と妻と2人で見入ってしまいました。
 今回は、この「キイロウミコチョウ」の交接シーンが大ヒットでした。

 「キイロウミコチョウ」はこのダイビングで合計4個体見ましたが、そのうちの2個体は、いかにも「キイロウミコチョウ」といった黄色い個体でした。
 交接中の個体は頭部の頭楯部付近だけが黄色く、その他の部分はオレンジ色です。
 一見、同じ種ではないような錯覚をしますが、色や若干のフォルムの違い以外に差異はないようで、同じ「キイロウミコチョウ」のようです。 黄色い個体はどちらも交接しておらず、これら体色の違いと交接にはなにか関係があるのかもしれないと思いましたが、それを立証するにはさらなる観察が必要です。

 「アオウミウシ Hypselodoris festiva」も多く、なんとなく岩の壁を見ていると居ます。

 以前(2002年09月15日)に見た「ミノウミウシ亜目の仲間 AEOLIDINA sp.」と同じ種と思えるウミウシがいました。
 前に見た個体も小さかったのですが、今回の個体はさらに小さく5mmあるかないかといった大きさです。
 撮影しましたが、依然と不明種です。

 「ウスイロウミウシ Hypselodoris placida」も体長10mm未満の小さな個体が多数見付ります。

 アーチの海底部の小石の上に「カンザシウミウシ Limacia ornata」がちょこんと乗っかってました。普段は石の裏から見付る種なのですが、ダイバーのフィンに煽られて小石がめくれてしまったのかもしれません。

 「ハクセンミノウミウシ Cratena lineata」も以前から確認してます。妻が「アカメミノウミウシ Cratena affinis」らしき個体を見たと言ってましたが、以前にも浮島で確認しているので、おそらく「アカメミノウミウシ」もいたのでしょう(翌日、見つけました)。

 「オトメウミウシ Dermatobranchus otome」も多く見ました。体色の色は黒い模様が多いものや少ないものなど多様です。

 おしざわさんから「以前に今本さんも撮影している触角が片方無いキイロウミウシがまだいますよ」と聞いていましたが、居ました!確かに触角が片方無く、無い触角の位置も同じです。
 半年前に見た時の体長は約20mmでしたが、今回の個体は35mm〜40mm位でした(すいません体長測るの忘れてました)。
 以前の個体と画像で比較してみましたが、どうやら同じ個体のようです。ちょっとシワが増えてましたが(笑)、確実に成長していました。

 「コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa」もいましたが、この個体も以前からここにいるような気がします。

 「ユビウミウシ Bornella stellifer」も確認できました。目立ちそうな色彩のウミウシですが、浮島では、意外に回りの景色に溶け込み見つけ難いウミウシです。これだけを探せばもっと多くの個体が見付ると思います。

 「サラサウミウシ Chromodoris tinctoria」は個体数があまり多くはないようで、2個体確認できました。どちらも体長20mm程で、まだ若い個体のようです。

 「ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae」も以前から、浮島では時期になると普通に見られるようです。

 「ヒロウミウシ Hopkinsia hiroi」は居る場所が決まっていて、ここ1年の間(途中半年空いてますが・・)同じ場所で確認してます。その場所の環境が適しているようですね。

 「ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina」は、青色が鮮やかな、若い成体と思える個体が多数確認できました。時期になると、幼体、成体、老成体と色々な大きさ・色彩の個体が同じ場所で同時に見ることができます。

 「コノハミドリガイ Elysia ornata」はアーチの入口付近で、よく見かけます。色彩が濃い個体と薄い個体の2タイプが確認できました。

 アーチ付近とトップガンホールで一通りウミウシを探したので、おしざわさんに情報を頂いた「ニシキウミウシ」を探しに行ってみました。
 しかし、砂地側から行かずに壁沿いに行ったため目印を見付けられず、空振りました・・・明日、もう一度探すことにします。

 帰り道「コトヒメウミウシ Goniodoridella savignyi」を見付けましたが、このウミウシの撮影は難しいですね。

 エキジット口付近には、「アメフラシ Aplysia kurodai」が沢山いました。


伊豆・浮島で出会ったウミウシたち(1本目)

キイロウミコチョウ Siphopteron flavum ----- 4個体
アオウミウシ Hypselodoris festiva ----- 5個体
ミノウミウシ亜目の仲間 AEOLIDINA sp. ----- 1個体
ウスイロウミウシ Hypselodoris placida ----- 多数
カンザシウミウシ Limacia ornata ----- 1個体
ハクセンミノウミウシ Cratena lineata ----- 2個体
オトメウミウシ Dermatobranchus otome ----- 多数
コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa ----- 1個体
キイロウミウシ Glossodoris atromarginata ----- 1個体
ユビウミウシ Bornella stellifer ----- 4個体
サラサウミウシ Chromodoris tinctoria ----- 2個体
ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae ----- 2個体
ヒロウミウシ Hopkinsia hiroi ----- 4個体
ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina ----- 5個体
コノハミドリガイ Elysia ornata ----- 2個体
コトヒメウミウシ Goniodoridella savignyi ----- 1個体
アメフラシ Aplysia kurodai ----- 多数




No.503 2003/5/3 浮島 ビーチ・ドラゴンホール〜右側アーチ(2本目)
天気:晴れ 水温:19℃ 透明度:5〜8m


 2本目は、伝言版に情報を頂いた「Phyllidia scottjohnsoni ミズタマイボウミウシ」ではないかと思われるウミウシを探しに、ドラゴンホールに行きます。

 ドラゴンホールに到着すると、妻はライトを持っていないので入口付近で遊んでいます。しかし、ウネリが若干入っていてちょっとキツそうです。
 あまり、時間をかけると妻がウネリ酔いしてしまうので、手短に探します。
 う〜むむむ・・・しかし、見付りません。念のためホールを左右探したのですが、見付けられませんでした。
 しかし、ホールの壁は「オトメウミウシ Dermatobranchus otome」だらけです。数え切れないほどの個体がいます。3個体ほど撮影しましたが、時間があったら全部撮影して観察してみたいです。

 このホールは壁のいたる所に海綿の仲間が生息しているのですが、海面を餌とするウミウシの仲間には天国のような場所なのでしょう。
 今回観察した「オトメウミウシ」の中に、明らかに海綿を食べていると思える個体がいました。白い海綿が「オトメウミウシ」の頭部の形のように欠損しており、その場所に「オトメウミウシ」の頭部が収まってます。
 恐らく海綿を食べた結果、海綿がこのような形になったのだと想像できます。

 その他は「ウスイロウミウシ Hypselodoris placida」、「アオウミウシ Hypselodoris festiva」、「キイロイボウミウシ Phyllidia ocellata」が確認できました。「ウスイロウミウシ」は小さな個体が沢山います。

 浮島では個体数が多そうで、意外に少ない「シロウミウシ Chromodoris orientalis」が1個体いました。

 ホールの入口付近に戻って妻の方を見てみると、ウネリでつらそうです。「戻る?」と合図するとうなずいているので、戻ることにしました

 戻る途中水底を見ていると「アメフラシ Aplysia kurodai」が多数確認できます。
 途中「ハナミドリガイ Thuridilla splendens」を見付け撮影し、エキジット口まで戻ってきました。「上がる?」と聞くと「水上アーチの方に行く」と妻がいうので、残りの時間を水上アーチ付近でウミウシ探しすることにしました。

 アーチでは、1本目とほぼ同じウミウシたちを見ることが出来ました。
 「キイロウミコチョウ」は見付けられませんでしたが、その代わり、小さな「セトイロウミウシ Chromodoris decora」を見付けました。体長5mm程と小さいのですが、とてもキレイな個体でした。

 アーチに入口付近の海藻が生えた岩肌では「タスジミノウミウシ Facelina bilineata」を2個体確認できました。
 浮島には「ヨツスジミノウミウシ Facelina quadrilineata」もいるそうなので、いつか見てみたいと思っています。


伊豆・浮島で出会ったウミウシたち(2本目)

オトメウミウシ Dermatobranchus otome ----- 多数
ウスイロウミウシ Hypselodoris placida ----- 多数
アオウミウシ Hypselodoris festiva ----- 多数
シロウミウシ Chromodoris orientalis ----- 1個体
キイロイボウミウシ Phyllidia ocellata ----- 1個体
ハナミドリガイ Thuridilla splendens ----- 1個体
アメフラシ Aplysia kurodai ----- 多数
ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina ----- 5個体
セトイロウミウシ Chromodoris decora ----- 1個体
キイロウミウシ Glossodoris atromarginata ----- 1個体
ユビウミウシ Bornella stellifer ----- 4個体
サラサウミウシ Chromodoris tinctoria ----- 2個体
ヒロウミウシ Hopkinsia hiroi ----- 4個体
フタスジミノウミウシ Facelina bilineata ----- 2個体

学名の読み:ヒュプセロドーリス フェスティバ アオウミウシ
Hypselodoris
festiva
学名の読み:ヒュプセロドーリス フェスティバ アオウミウシ
Hypselodoris
festiva
学名の読み:ヒュプセロドーリス プラキダ ウスイロウミウシ
Hypselodoris
placida
学名の読み:グロソドーリス アトロマルギナータ キイロウミウシ
Glossodoris
atromarginata
学名の読み:ゴニオブランカス ティンクトリア サラサウミウシ
Goniobranchus
tinctoria
学名の読み:ゴニオブランカス デコラ セトイロウミウシ
Goniobranchus
decora
学名の読み:ゴニオブランカス デコラ セトイロウミウシ
Goniobranchus
decora
学名の読み:ゴニオブランカス デコラ セトイロウミウシ
Goniobranchus
decora
学名の読み:ゴニオドーリデッラ サウィギニュイ コトヒメウミウシ
Goniodoridella
savignyi
学名の読み:ゴニオドーリデッラ サウィギニュイ コトヒメウミウシ
Goniodoridella
savignyi
学名の読み:オケニア・ヒロイ ヒロウミウシ
Okenia [Hopkinsia]
hiroi
学名の読み:リマキア オルナータ カンザシウミウシ
Limacia
ornata
学名の読み:リマキア オルナータ カンザシウミウシ
Limacia
ornata
学名の読み:フュリッディア オセラータ キイロイボウミウシ
Phyllidia
ocellata
学名の読み:フュリィッディエッラ プストゥローザ コイボウミウシ
Phyllidiella
pustulosa
学名の読み:ボルネッラ ステリッフェル ユビウミウシ
Bornella
stellifer [Syn. B. japonica]
学名の読み:ボルネッラ ステリッフェル ユビウミウシ
Bornella
stellifer [Syn. B. japonica]
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:グラウキダエ アオミノウミウシ科の1種2
GLAUCIDAE
sp. 2
学名の読み:クラテナ リネアータ ハクセンミノウミウシ
Cratena
lineata
学名の読み:ファケリナ ビリネアータ フタスジミノウミウシ
Facelina
bilineata
学名の読み:ファケリナ ビリネアータ フタスジミノウミウシ
Facelina
bilineata
学名の読み:プテラエオリディア イアンティナ ムカデミノウミウシ
Pteraeolidia
ianthina
学名の読み:プテラエオリディア イアンティナ ムカデミノウミウシ
Pteraeolidia
ianthina
学名の読み:エリシア オルナタ コノハミドリガイ
Elysia
ornata
学名の読み:トゥリディラ スプレンデンス ハナミドリガイ
Thuridilla
splendens
学名の読み:トゥリディラ スプレンデンス ハナミドリガイ
Thuridilla
splendens
学名の読み:トゥリディラ バタアエ ヨゾラミドリガイ
Thuridilla
vatae
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum
学名の読み:シポプテロン フラウム キイロウミコチョウ
Siphopteron
flavum



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます