2002/04/13 伊豆・下田 (潮溜り)
天気:晴れ 水温:17℃


 今週は、一泊で下田の潮溜りに行ってきました。前回は、海が荒れていて十分なウミウシ探しが出来ませんでしたが今日はいい感じです。
 今日は妻も一緒だたのですが、まだ水温が低いので全然やる気なし----- 結局ウミウシ探しは私一人です。

 まずは、ほとんど水深の無い手前側から探していきます。するとすぐに見付かるのは、「クロシタナシウミウシ Dendrodoris fumata 」と「ブドウガイ Haloa japonica」です。「オカダウミウシ Vayssierea felis」も相変わらずたくさんいます。

 場所を少し水深のある所に移し、石の裏を見ますが「アカボシウミウシ Gymnodoris alba」と「オカダウミウシ」 が1個体見付かっただけで、他にはウミウシらしきものはいませんでした。

 どうやらこの時期は、石の裏を探す方法ではダメなようです。そこで、こんどは岩肌を丹念に見ていくことにしました。
すると、すぐに「アオウミウシ Hypselodoris destiva」が2個体いました。「クロヘリアメフラシ Aplysia parvula」も岩肌で交接する個体や、海藻を食べている個体が多数みられます。それとは対照的に他のアメフラシ類がだいぶ減ったようです。大きな「タツナミガイ Dolabella auricularia」の死骸が水底に横たわっていて、その背中の部分からはハマグリのような貝殻が出ていました。本当に貝を持っているのですね。

 潮が満ちている時は、かなり潮通しがよさそうな潮溜りを探してみると、この磯では初めて見るウミウシの出会えました。「コモンウミウシChromodoris aureopurpurea」、「ダイダイウミウシ Doriopsilla miniata」、「ヒロウミウシ Hopkinsia hiroi」です。
 「コモンウミウシ」は、伊豆には多いらしいのですが、私は伊豆では今日が初めてです。
 「ダイダイウミウシ」も伊豆では初めて出会いました。岩のオーバーハングにいました。たぶん岩陰などの薄暗い所がすきなのでしょう。撮影のため他の場所に移動させましたが、撮影後もとの場所にもどしておきました。
 「ヒロウミウシ」は伊豆では1年を通してよく見られるウミウシですが、この磯では初めて見たので感動しました。しかし、岩の隙間の奥にいて尚且つもともと小さな個体(5mmほど)なので、撮影できませんでした。

 海藻(たぶん、ヘリトリカニノテ Marginisporum crassissima)がびっしり付いた岩肌を眺めているとウミウシらしきものが丸まって横たわってます。取り出して石の上に置いてみると、それは「ツヅレウミウシ Discodoris concinna」のようです。しばらくすると、二次鰓と触角を出して動き出しましたが、片方の触角が出てません。という事は、何かに襲われて丸まっていたのかも知れません。

 次は海藻(種類は覚えていない)の根元を見たところ、比較的大きな「メリベウミウシ Melibe papillosa」が出てきました。メリベウミウシって、好き嫌いもあるかも知れませんが、しぐさを観察していると飽きません。撮影しようと思ったら電池切れでしたが、なんとか2枚だけ撮影できました。

 この日は妻も待っているので、これで終わりにしました。

 次の日は、海には入らずに他の磯を見てみることにしました。いろいろな磯を見に行く予定でしたが、結局いつもの磯のすぐ近となり磯で「ヤマトウミウシ Homoiodoris japonica」を見つけて、そこではまってしまい、他を見に行くことはできませんでした。
 ヤマトウミウシですが、このウミウシも伊豆では初めて見ました(べつに珍しいウミウシというわけではないようです)。2個体いたのですが、大きい方は、潮の引いた潮溜りの端で硬くなっているところを見つけました。すぐに水の中に移してあげたら元気に動き出しました。
デジカメは持っていたのですが、ハウジングにも入れてないし、撮影はダメかな?と思いましたが、ダメ元で水面から撮影してみましたが、妻にうまく影を作ってもらうことにより水面の反射を最小限に撮影することができました。
 以前、八丈島で見た黄色いウミウシは当サイトでは今のところ「ドーリス系 不明種2 DORIDACEA sp. 2.」ということになってますが、、ほぼヤマトウミウシと言うことで調査が済んでいるようなので、近いうちに変更する予定です。

伊豆・下田で出会ったウミウシたち

クロシタナシウミウシ Dendrodoris fumata ----- 多数
ブドウガイ Haloa japonica ----- 多数(H. japonica かどうかは要調査)
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 多数
アカボシウミウシ Gymnodoris alba ----- 1個体
クロヘリアメフラシ Aplysia parvula ----- 多数
タツナミガイ Dolabella auricularia ----- 多数(でも数は減ったよう)
アメフラシ Aplysia kurodai ----- 多数(でも数は減ったよう)
アマクサアメフラシ Aplysia juliana ----- 多数(でも数は減ったよう)
ミドリアメフラシ Aplysia oculifera ----- 1個体
コモンウミウシ Chromodoris aureopurpurea ----- 1個体
ダイダイウミウシ Doriopsilla miniata ----- 1個体
ヒロウミウシ Hopkinsia hiroi ----- 1個体
ツヅレウミウシ Discodoris concinna ----- 1個体
メリベウミウシ Melibe papillosa ----- 1個体
ヤマトウミウシ Homoiodoris japonica ----- 2個体

学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:ヒュプセロドーリス フェスティバ アオウミウシ
Hypselodoris
festiva
学名の読み:ゴニオブランカス アウレオプルプレア コモンウミウシ
Goniobranchus
aureopurpurea
学名の読み:ゴニオブランカス アウレオプルプレア コモンウミウシ
Goniobranchus
aureopurpurea
学名の読み:ゴニオブランカス アウレオプルプレア コモンウミウシ
Goniobranchus
aureopurpurea
学名の読み:アルチドーリス トリカラー サンシキウミウシ
Archidoris
tricolor
学名の読み:アルチドーリス トリカラー サンシキウミウシ
Archidoris
tricolor
学名の読み:アルチドーリス トリカラー サンシキウミウシ
Archidoris
tricolor
学名の読み:アルチドーリス トリカラー サンシキウミウシ
Archidoris
tricolor
学名の読み:ジムノドーリス・アルバ アカボシウミウシ
Gymnodoris
alba
学名の読み:デンドロドーリス フマータ クロシタナシウミウシ
Dendrodoris
fumata
学名の読み:ドリオプシッラ ミニアータ ダイダイウミウシ
Doriopsilla
miniata
学名の読み:ドリオプシッラ ミニアータ ダイダイウミウシ
Doriopsilla
miniata
学名の読み:ドリオプシッラ ミニアータ ダイダイウミウシ
Doriopsilla
miniata
学名の読み:ドリオプシッラ ミニアータ ダイダイウミウシ
Doriopsilla
miniata
学名の読み:メリベ ビリディス ムカデメリベ(旧 メリベウミウシ)
Melibe
viridis
学名の読み:アプリュジア パルウラ クロヘリアメフラシ
Aplysia
parvula



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます