2002/02/02 伊豆・下田 (潮溜り)
天気:曇り 水温:14〜15℃


 今週も下田の磯に行ってきました。今週こそは、いろいろ整理しようと思っていたのですが、体が勝手に-----
やっぱり、私は、机上であれこれ考えるより、現地観察の方が合っているようですね。

 今日は潮の引きも良く、天気も思ったほど悪くならず、水温も何故か先週より2℃ほど高く、のんびりじっくり約4時間、磯に浸かっていられました。

 で、またしても、なにやら種がハッキリしないウミウシを観察してきました。
石の裏で見つけた、体長7mm位のとても小さなウミウシです。一見、ウミウシには見えませんが、しばらく観察していると触角を出してゆっくり動き出しました。
 ウミウシガイドブック1・2とラドマン先生のサイトで調べましたが、「これだ!」とぴったり一致するのはなく、一番似ていると思ったのが「ウミウシガイドブック慶良間偏(初版)のP.114 No.187 オチバウミウシ(仮称) PLATYDORIDIDAE sp.」でした(第2版はいま手元に無かった)。
 発見した場所には、卵や餌となるようなものは何も無かったです。
 このウミウシも今後の課題として調査する予定です。もし、心当たりがある方は、伝言版か、メールでおしえて下さい。

追記1:その後、ウミウシガイドブック座間味偏を再度見ていたところ、「P.136 No.227 Doriopsis granulosa」に二次鰓と外套の感じが似ていることに気付きました。よってこのウミウシは、現在のところ、「Doriopsis sp.」としておきます

追記2:その後、nishinaさんとも相談して、このウミウシは、「キイロクシエラウミウシ Doriopsis granulosa」と同定しました。

 先週、初めてこの磯で観察した「ブドウガイ Haloa japonica」も、今日は、3個体観察できました。どれも20mm前後の個体です。
このウミウシは、伝言版で「Haminoea hydatis (Linnaeus, 1758) <ヨーロッパ産種>」ではないか?と、nishinaさんからアドバイスがあったウミウシです。この件についても、ラドマン先生のサイトに投稿する予定です。

 現在(2002/2/2)、「ウミウシの同定について」のページでもとりあげている、「イロミノウミウシ Aeolidiella chromosoma」も幼体と思われる10mm位の個体ですが、1個体観察できました。今後の調査資料用にいろいろな角度から撮影しました。
 ログ用に写真を整理していて気が付いたのですが、イロミノウミウシの隣に小さなミノウミウシの仲間と思われるものが写っていました。このイロミノウミウシの体長が約12mmでしたので、このウミウシと思われる生物の体長は、3mm位だと思います。その場で気が付いていればもっと詳細に撮影できたので、残念です。

 この磯では普段見慣れない、中型(体長、約50mm)の「Platydoris系」のウミウシを見つけました。後で画像を確認したところ、「クモガタウミウシ Platydoris speciosa」でしたが、体の淵にオレンジ色の部分が見えていたので、水中ではそれとは、はわかりませんでした。
 では何故、本来、体の裏側であるオレンジ色の部分が見えていたかというと、体の淵を何かにかじられたと思える跡が多数あります。水中では、気が付きませんでしたが、写真で見るとハッキリとわかり、かなり痛々しいです。
 以前、川奈で見たクモガタウミウシも、ここまでひどくはありませんでしたが、歯型のように欠損している個体がいました。この系統のウミウシは、食べられやすいのでしょうか?
 もう1個体(体長、約80mm)、2m位離れた場所にいたのですが、この個体も、先に見つけた個体ほどひどくはないのですが、体の一部を欠損しています。
 周りには、ハゼの仲間が多数いるので、ハゼがかじったのかな?と想像してしまいます。2個体とも、見た目はひどいのですが、特に弱った様子も無いようなので、体の一部をかじらせて、危険から逃れるという生き残り作戦なのかもしれませんね。

 「キヌハダモドキ Gymnodoris citrina」は、個体数が多いようで今回も3個体観察できました。
 今日は、久しぶりに「アカボシウミウシ Gymnodoris alba」も1個体観察できました。
この磯のキヌハダ系ウミウシは、どれも、20mm未満の個体ばかりですが、まだ通年観察したわけではないので、今後、どこまで大きくなるかとても興味があります(ウミウシガイドブックを見てみると、30mm位までにはなりそうですね)。

 アメフラシの仲間は、この時期、急激に数を増やしているようです。目がなれてきたせいかも知れませんが「タツナミガイ Dolabella auricularia」が以前より多く観察できました。
 また、この磯では、わりと珍しい「クロヘリアメフラシ Aplysia parvula」も1個体観察できました。

 「オカダウミウシ Vayssierea felis」はいつもと同じように多数観察できます。生息数が多いのは、食物連鎖の底辺付近にいるからなのでしょうか?

 体長12mmほどの「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」も観察できました。新しいクローズアップレンズでより詳細に撮影できました。

 水深の浅い磯で見る「アオウミウシ Hypselodoris festiva」は、色が鮮やかでキレイでした。

 とても、姿かたちが整った「メリベウミウシ Melibe papillosa」がいました。じっくり撮影したかったのですが、最後の方で、時間も無く、デジカメのメモリーも少なかったので残念です(今回は、メモリー全て<273枚>撮りきりました)。

伊豆・下田で出会ったウミウシたち

ブドウガイ Haloa japonica ----- 3個体(H. japonica かどうかは要調査)
アメフラシ Aplysia kurodai ----- 多数
ミドリアメフラシ Aplysia oculifera ----- 多数
タツナミガイ Dolabella auricularia ----- 多数
アマクサアメフラシ Aplysia juliana ----- 多数
クロヘリアメフラシ Aplysia parvula ----- 1個体
キヌハダモドキ Gymnodoris citrina ----- 3個体
アカボシウミウシ Gymnodoris alba ----- 1個体
シミツキウミウシ Discodoris lilacina ----- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 多数
メリベウミウシ Melibe papillosa ----- 1個体
イロミノウミウシ Aeolidiella chromosoma ----- 1個体(A. chromosoma かどうかは要調査)
クモガタウミウシ Platydoris speciosa ----- 2個体
アオウミウシ Hypselodoris festiva ----- 1個体
キイロクシエラウミウシ Doriopsis granulosa ----- 1個体

学名の読み:プラティドーリス エリオットイ クモガタウミウシ
Platydoris
ellioti
学名の読み:プラティドーリス エリオットイ クモガタウミウシ
Platydoris
ellioti
学名の読み:プラティドーリス エリオットイ クモガタウミウシ
Platydoris
ellioti
学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ヒュプセロドーリス フェスティバ アオウミウシ
Hypselodoris
festiva
学名の読み:ジムノドーリス・アルバ アカボシウミウシ
Gymnodoris
alba
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:メリベ パピローザ ヒメメリベ(旧 メリベウミウシ)
Melibe
papillosa
学名の読み:メリベ パピローザ ヒメメリベ(旧 メリベウミウシ)
Melibe
papillosa
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:クトナ プピラッアエ コマユミノウミウシ
Cuthona
pupillae
学名の読み:ハロア ジャポニカ ブドウガイ
Haloa
japonica
学名の読み:ハロア ジャポニカ ブドウガイ
Haloa
japonica
学名の読み:アプリュジア ユリアナ アマクサアメフラシ
Aplysia
juliana
学名の読み:アプリュジア ユリアナ アマクサアメフラシ
Aplysia
juliana
学名の読み:アプリュジア クロダイ アメフラシ
Aplysia
kurodai
学名の読み:アプリュジア パルウラ クロヘリアメフラシ
Aplysia
parvula
学名の読み:ドラベッラ アウリクラリア タツナミガイ
Dolabella
auricularia



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます