2001/11/25 伊豆・下田 (潮溜り)
天気:晴 水温:18〜20℃


 今週は、干潮が夕方と早朝のため潮溜りでのウミウシ観察は行かない予定でした。しかし、なにかソワソワして落ち着かない----- 結局、日曜日の朝、3時半に家を出て伊豆の下田に行ってしまいました。さすがに妻は付き合ってくれず、今回は私一人です。おかげでハドメが効かず4時間も磯に浸かることができていつもより多くの種類を観察することができました。

 6時前に現地に到着して、薄暗いうちからライトで磯の潮溜りを覗いて見ました。夜行性のウミウシが出てきていないかなと思いましたが、特になにも見つかりませんでした(薄暗いといっても朝6時ですからね----- )。

 6時半位になると磯もすっかり明るくなります。いつものようにウミウシを探すとさっそく「イロミノウミウシ Aeolidiella chromosoma 」と「オカダウミウシ Vayssierea felis 」が見つかります。オカダウミウシは、数え切れないほどたくさんいます。一つの石に体長2mm位の個体が3〜5個体付いています。ごくまれに4mm位の個体もいますが、ほとんどがそれ以下の小さな個体です。

 イロミノウミウシがいる石と同じ石に白いミノ系のウミウシが多数見つかります。はじめは、以前に三ツ石で見た白っぽいバージョンの「ヤマトワグシウミウシ Berghia japonica 」だと思っていましたが、ミノの先をピンク色に染めた個体もいた為、もしやと思いデジカメ画像を再生してみると、触角の形が「チゴミノウミウシ Favorinus japonicus 」そのものです。チゴミノウミウシの餌となるウミウシの卵と思われるものはたくさんありました。

 今回は少し広範囲に観察したためか、今までここでは見なかった「アオウミウシ Hypselodoris festiva 」も同じ場所で2個体見ることができました。どちらも20mm程度の大きさでしたので、まだ若い個体のようです。

 石を裏返すと、ミノ系以外に「ツヅレウミウシ Discodoris concinna 」が見つかりました。同じ石に「オブラートウミウシ cf. Doris sp.」のようなウミウシがペアでいました。触角らしきものはあるのですが、二次鰓が出ていないのでこれは「ヒラムシの仲間」のようです。

 「キヌハダモドキの幼体 Gymnodoris citrina juv.」は今回も多数見つかりました。その中に、明らかにキヌハダモドキとは異なる個体がいます。どうやら、このウミウシは「アカボシウミウシの幼体 Gymnodoris alba juv.」のようです。初めてみたので、ゆっくり撮影したかったのですが、デジカメの電池が切れかかっていた為、手短に撮影しました。その後、完全に電池切れになったときに「クロシタナシウミウシ Dendrodoris arborescens アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata 」を発見しました!。急いで電池交換をして戻ってきたのですが、クロシタナシウミウシもアカボシウミウシも、いなくなってました-----

 電池を入れ替えて、クロシタナシウミウシを探していると、青いカイメンのようなウミウシがいました。はじめはウミウシだとは思えなかったのですが、よーく見ると触角が出ています。さらによーく見ると、大きい個体(10mm位)と小さい個体(3mm位)がくっ付いています。交配しているような様子には見えませんでした。その後、他の場所で3mm位の個体を単独で見つけましたが、これはよほど気をつけて見ないとウミウシには見えないと思います。このウミウシは「ウミウシガイドブック 沖縄・慶良間の海から」で調べたところ「アオクシエラウミウシ Doriopsis pecten 」のようです。

 体長5mm位の小さなミノ系ウミウシがいたのですが、「イロミノウミウシの幼体か・・」と思いあまり慎重に撮影しなかったウミウシを家に帰ってから見てみると、初めて見るウミウシでした。「ウミウシガイドブック」で調べると、「ミノウミウシの幼体 Aeolidiella indica juv.」のように見えます。とりあえずミノウミウシの幼体ということにしておきました。

 最後に「メリベウミウシ Melibe papillosa 」を撮影して、上がることにしました。帰り際の、岸に近い人工的な四角い潮溜り(縦横深さ30cm位)を何気なく覗いてみると、なんと、初めて見ると思われるウミウシが水面から3cm位のところにペアでいます。ここでの撮影は不可能でしたので、水深40cm位の潮溜りに移して撮影しました(その後、元の場所にもどしました)。撮影しながらも、何ウミウシか考えていたのですが思いつきません。「ウミウシガイドブック」の中で一番似ているのが「アツヤキウミウシ DORIDACEA sp.4」でした(P.139 下段)。とりあえず、「アツヤキウミウシの仲間 DORIDACEA sp.」としておきます。−−−>後日訂正:このウミウシは触角と二次鰓の特徴からハラックサ系ようです。現在(2001/12/07)ラドマン先生のサイトに投稿してお返事待ちです。

 最後の最後に駄目押しで手元の石を裏返してみたら、「シミツキウミウシ Discodoris lilacina 」と他の個体に比べてオレンジ色がとても濃い「イロミノウミウシ Aeolidiella chromosoma 」がいました。

 もっと時間をかけて探せば、下田の磯はまだまだなにか出てきそうです。

下田で出会ったウミウシたち

イロミノウミウシ Aeolidiella chromosoma ----- 10個体以上
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 多数(数え切れない)
チゴミノウミウシ Favorinus japonicus ----- 10個体以上
アオウミウシ Hypselodoris festiva ----- 2個体
ツヅレウミウシ Discodoris concinna ----- 5個体
キヌハダモドキ Gymnodoris citrina juv.----- 5個体
アカボシウミウシの幼体 Gymnodoris alba juv. ----- 1個体
クロシタナシウミウシ Dendrodoris fumata ----- 1個体(写真なし)
アオクシエラウミウシ Doriopsis pecten ----- 3個体
ミノウミウシの幼体 Aeolidiella indica juv. ----- 1個体(もしかしたら違うかも?)
メリベウミウシ Melibe papillosa ----- 1個体
ドーリス系 不明種 DORIDACEA sp. ----- 2個体(現在調査中)
シミツキウミウシ Discodoris lilacina ----- 1個体

学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:ヨルンッナ パンテリナ ミナミヒョウモンウミウシ
Jorunna
pantherina
学名の読み:ヨルンッナ パンテリナ ミナミヒョウモンウミウシ
Jorunna
pantherina
学名の読み:ヨルンッナ パンテリナ ミナミヒョウモンウミウシ
Jorunna
pantherina
学名の読み:ヨルンッナ パンテリナ ミナミヒョウモンウミウシ
Jorunna
pantherina
学名の読み:ヨルンッナ パンテリナ ミナミヒョウモンウミウシ
Jorunna
pantherina
学名の読み:ドーリス・ペクテン アオクシエラウミウシ
Doris
pecten
学名の読み:ドーリス・ペクテン アオクシエラウミウシ
Doris
pecten
学名の読み:ドーリス・ペクテン アオクシエラウミウシ
Doris
pecten
学名の読み:ドーリス・ペクテン アオクシエラウミウシ
Doris
pecten
学名の読み:ヒュプセロドーリス フェスティバ アオウミウシ
Hypselodoris
festiva
学名の読み:ジムノドーリス・アルバ アカボシウミウシ
Gymnodoris
alba
学名の読み:ジムノドーリス・アルバ アカボシウミウシ
Gymnodoris
alba
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:ウァッシレア フェリス オカダウミウシ
Vayssierea
felis
学名の読み:ウァッシレア フェリス オカダウミウシ
Vayssierea
felis
学名の読み:メリベ パピローザ ヒメメリベ(旧 メリベウミウシ)
Melibe
papillosa
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:アンテアエオリディエッラ インディカ ミノウミウシ
Anteaeolidiella [Old Aeolidiella]
indica
学名の読み:アンテアエオリディエッラ インディカ ミノウミウシ
Anteaeolidiella [Old Aeolidiella]
indica
学名の読み:アンテアエオリディエッラ インディカ ミノウミウシ
Anteaeolidiella [Old Aeolidiella]
indica
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます