No.478 2002/07/12 越前海岸 学校下(ビーチ)1本目
天気:晴 水温:22〜23℃ 透明度:10〜12m


 3日目は「DIVING HOUSE Sea More」さんでタンクを借りて「学校下」を潜ります。
 今日も若干のウネリが残っていますが問題無いレベルです(というより海だから多少のウネリはありますよね<笑>)。

 この場所は、ポイント名称の通り学校の下にある海岸です。越前海岸は、海岸沿いを車で走ってみると良くわかるのですが、磯にコンクリートでプールを作ってある場所が何箇所かあります。
学校下のポイントも、そのようなプールがあり、そこからエントリー/エキジットできます。
 で、このプールの中が面白いのですが、プールの中はエントリー/エキジット以外は潜水禁止です。よってプールの中でウミウシを観察できる時間はかぎられています。可能ならば、一日中このプールの中で潜っていたいのですが・・・。

 このプールの中で見たウミウシは「アオウミウシ Hypselodoris festiva」、「シロウミウシ Chromodoris orientalis」、「シラヒメウミウシ Chromodoris sinensis」、「ブドウガイ Haloa japonica」です。
 「シラヒメウミウシ」は、昨年の8月にもこのポイントで見ています。定番のウミウシのようです。
 「ブドウガイ」は、今回はじめて見ましたが、おそらく今まで気が付かないだけだったと思います。ブドウガイが好んで食べそうな海藻もこのプールの中には沢山ついています(ブドウガイは帰り<エキジットの時>に見ました)。
 プールから海に出るには、プールの側面に2箇所空けられた穴を通ります。この通り抜け穴の中(といっても、全長2.5m程ですが)がまた面白いのです。昨年は、この穴の中で、仁科さんが「マダラウミウシ Dendrodoris fumata」の「まだら模様バージョン」を見つけてます。
 今回は、この「まだら模様」の個体は見付かりませんでしたが、穴の中で、「コモンウミウシ Chromodoris aureopurpurea」、「リュウモンイロウミウシ Hypselodoris maritima」、「ウスイロウミウシ Hypselodoris placida」を見ることができました。

 他に誰もいないのをいいことに、私がこの穴の中でのんびりウミウシ観察している間に、妻は外海に出て初めて見るウミウシを探してきました。
その場では、「なんか写真で見たことあるウミウシだけど、思い出せない・・・」という感じでしたが、詳細に撮影して、後で調べた所「ハナイロウミウシ Thorunna florens」でした。マノッチさんが西伊豆・浮島から、八丈の獅子さんが八丈島から伝言版に投稿して下さったウミウシです。

 こんなことをしているうちに、ほとんど移動しないで、40分近くが過ぎてしまいました。
 「少し移動しよう」と妻がサインを送っているので、移動しましたが、深いほうではなく浅場をそのまま横に移動(笑)。完全に「ウミウシ・モード」ですね。
 その後、「サガミイロウミウシ Hypselodoris sagamiensis」、「アオウミウシ Hypselodoris festiva」、「アズキウミウシ Elysia japonica」、「サラサウミウシ Chromodoris tinctoria」、「サガミミノウミウシの幼体 Phyllodesmium serratum juv.」、「コモンウミウシ Chromodoris aureopurpurea」を見てエキジットしました。
追記:「アズキウミウシ Elysia japonica」は、ラドマン先生のサイトで「アベミドリガイ Elysia abei」 の色形式であることがほぼ確定しました。2002/09/13

越前 学校下(ビーチ)で出会ったウミウシたち(1本目)

アオウミウシ Hypselodoris festiva ----- 多数
シロウミウシ Chromodoris orientalis ----- 多数
シラヒメウミウシ Chromodoris sinensis ----- 2個体
ウスイロウミウシ Hypselodoris placida ----- 多数
サガミイロウミウシ Hypselodoris sagamiensis ----- 3個体
アベミドリガイ Elysia abei ----- 2個体
サラサウミウシ Chromodoris tinctoria ----- 3個体
サガミミノウミウシ(幼体) Phyllodesmium serratum juv. ----- 1個体
コモンウミウシ Chromodoris aureopurpurea ----- 2個体




No.479 2002/07/12 越前 学校下(ビーチ)2本目
天気:晴 水温:22〜23℃ 透明度:10〜12m


 2本目は、沖にあるテトラポット周辺と、その外海側にある根に行ってみることにしました。
 エントリーはプールからです。プールに入って出口までの間、プールの壁を舐めるように見ていくと「キヌハダモドキ」のようなオレンジ色のウミウシが視界に入ってきました。しかし、よく見るとそれは「ホウズキフシエラガイ Berthellina citrina」でした。以前、八丈島で欠損個体を見たことがありますが、ちゃんとした個体は今回がはじめてです。

 プールの出口付近には、大きくてキレイな「コモンウミウシ Chromodoris aureopurpurea」がいました。

 今日は帰る日なので、2本目はあまりのんびり潜ってはいられません。テトラポットの沖側は、サスガにウネリも多少強く感じ、ウミウシを探すのも大変でしたが、「マダラウミウシ Dendrodoris fumata」、「アズキウミウシ Elysia japonica」、「ヒロウミウシ Hopkinsia hiroi」を見ることができました。「ヒロウミウシ」は越前で見るのは今回がはじめてです。
追記:「アズキウミウシ Elysia japonica」は、ラドマン先生のサイトで「アベミドリガイ Elysia abei」 の色形式であることがほぼ確定しました。2002/09/13

 今回見た「マダラウミウシ Dendrodoris fumata」ですが、このウミウシは、当サイトでは今まで「クロシタナシウミウシ Dendrodoris arborescens」と呼んでいた個体です。今回から「アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata」に名称が変りました。
 この件に関する詳しいことは、伝言版とお知らせのページに書きましたが、ここにも転載しておきます。以下、その内容です。

−−−−−−−−伝言版からの転載(ここから)−−−−−−−−

当サイトで・・・
「クロシタナシウミウシ Dendrodoris arborescens (Collingwood, 1881)」(写真左)
としていたウミウシですが、・・・
「アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata (Ruppell & Leuckart, 1831)」(写真右)
と改めることになりました。

これは、昨年の8月に「クロシタナシウミウシ Dendrodoris arborescens」をラドマン先生のフィーラムにて同定をお願いした際に、「Dendrodoris fumata」のカラー形式であると思われるとのお返事を頂いたのですが、その後、そのことをすっかり忘れていて、今になって思い出した為です。

その時のラドマン先生のお返事は以下の内容です(原文はこちら)。

−−−−−−−−−−−−ラドマン先生のコメント−−−−−−−−−−−−

このウミウシ、はしばしば、日本と中国で「Dendrodoris arborescens Collingwood, 1881」であると認知されました。
しかしその種は今広範囲にわたる種 Dendrodoris fumata のカラー形式であると思われます。

あなたがこの種と Dendrodoris nigra についての私のコメントから見るであろうように、これらの2つの種類はカラーで非常に可変的です、そして両方ともは非常に類似のカラー形式を持っています。

あなたがこの種と Dendrodoris nigra についての私のコメントから見るであろうように、これらの2つの種類はカラーで非常に可変的です、そして両方ともは非常に類似のカラー形式を持っています。

1つの主要な相違が D. fumata が5つの大きい薮のようなえらを持っている、そして D. nigra がタイトな円に取り決められる多くの小さい鰓を持っているということです。

−−−−−−−−−−−−ラドマン先生のコメント(ここまで)−−−−−−−−−−

先生のコメントのよると、「Dendrodoris nigra」に類似しているようです。
今後、クロシタナシウミウシを見た場合、「D. nigra」である可能性を考えながら観察&撮影しようと思います。

和名についてですが、日本で一般的に見られる黒い個体については「クロシタナシウミウシ」の方がしっくりくるのですが、今回のように学名が置き換わった場合、このウミウシの和名は「アカシタナシウミウシ」となるようです。

以前、越前で撮影した添付写真右の個体には「マダラウミウシ」という和名がぴったりなのですが、これらの個体は、色や模様以外に違いはないようです。

「クロシタナシウミウシ Dendrodoris arborescens (Collingwood, 1881)」は、「アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata (Ruppell & Leuckart, 1831)」のシノニム(同意語)となります。



−−−−−−−−伝言版からの転載(ここまで)−−−−−−−−


 話は越前に戻ります。

 え〜テトラポット周辺から、更に少し沖よりの根に移動します。いかにもウミウシがついていそうな根です。
根の壁でウミウシを探していると、早速妻が色々見つけてきました。「イナバミノウミウシ Eubranchus inabai」、「ヒブサミノウミウシ Phidiana indica」、「コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa」です。

 「イナバミノウミウシ」は3個体いたそうです。この時期多いようですね。
 「ヒブサミノウミウシ」は1個体目を見つけた時、私が「イナバミノウミウシ」の撮影中で見れなかったのですが、直ぐに別の2個体目を見つけてくれました。
 私が「ユビウミウシ Bornella stellifer」を見つけて、撮影し終わったところで上がることにしました。
帰り道で「マダラウミウシ Dendrodoris fumata」が2個体、比較的近い場所にいたので「交接しないかな?」と少しの時間、見ていましたがなにも起こりませんでした。

越前 学校下(ビーチ)で出会ったウミウシたち(2本目)

ホウズキフシエラガイ Berthellina citrina ----- 1個体
コモンウミウシ Chromodoris aureopurpurea ----- 1個体
イナバミノウミウシ Eubranchus inabai ----- 3個体
アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata ----- 3個体
アベミドリガイ Elysia abei ----- 2個体
ヒロウミウシ Hopkinsia hiroi ----- 2個体
ヒブサミノウミウシ Phidiana indica ----- 2個体
コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa ----- 1個体
ユビウミウシ Bornella stellifer ----- 1個体
アオウミウシ Hypselodoris festiva ----- 多数

学名の読み:ヒュプセロドーリス フェスティバ アオウミウシ
Hypselodoris
festiva
学名の読み:ヒュプセロドーリス フェスティバ アオウミウシ
Hypselodoris
festiva
学名の読み:ヒュプセロドーリス フェスティバ アオウミウシ
Hypselodoris
festiva
学名の読み:ヒュプセロドーリス フェスティバ アオウミウシ
Hypselodoris
festiva
学名の読み:ゴニオブランカス アウレオプルプレア コモンウミウシ
Goniobranchus
aureopurpurea
学名の読み:ゴニオブランカス アウレオプルプレア コモンウミウシ
Goniobranchus
aureopurpurea
学名の読み:ゴニオブランカス アウレオプルプレア コモンウミウシ
Goniobranchus
aureopurpurea
学名の読み:ゴニオブランカス ティンクトリア サラサウミウシ
Goniobranchus
tinctoria
学名の読み:ゴニオブランカス シネンシス シラヒメウミウシ
Goniobranchus
sinensis
学名の読み:ゴニオブランカス シネンシス シラヒメウミウシ
Goniobranchus
sinensis
学名の読み:ゴニオブランカス シネンシス シラヒメウミウシ
Goniobranchus
sinensis
学名の読み:ゴニオブランカス オリエンタリス シロウミウシ
Goniobranchus
orientalis
学名の読み:トルンナ フロレンス ハナイロウミウシ
Thorunna
florens
学名の読み:トルンナ フロレンス ハナイロウミウシ
Thorunna
florens
学名の読み:トルンナ フロレンス ハナイロウミウシ
Thorunna
florens
学名の読み:トルンナ フロレンス ハナイロウミウシ
Thorunna
florens
学名の読み:ヒュプセロドーリス マリティマ リュウモンイロウミウシ
Hypselodoris
maritima
学名の読み:オケニア・ヒロイ ヒロウミウシ
Okenia [Hopkinsia]
hiroi
学名の読み:オケニア・ヒロイ ヒロウミウシ
Okenia [Hopkinsia]
hiroi
学名の読み:デンドロドーリス フマータ クロシタナシウミウシ
Dendrodoris
fumata
学名の読み:フュリィッディエッラ プストゥローザ コイボウミウシ
Phyllidiella
pustulosa
学名の読み:フュリィッディエッラ プストゥローザ コイボウミウシ
Phyllidiella
pustulosa
学名の読み:ボルネッラ ステリッフェル ユビウミウシ
Bornella
stellifer [Syn. B. japonica]
学名の読み:エウブランクス イナバイ イナバミノウミウシ
Eubranchus
inabai
学名の読み:エウブランクス イナバイ イナバミノウミウシ
Eubranchus
inabai
学名の読み:エウブランクス イナバイ イナバミノウミウシ
Eubranchus
inabai
学名の読み:フィロデスミウム セラットゥム サガミミノウミウシ
Phyllodesmium
serratum
学名の読み:フィロデスミウム セラットゥム サガミミノウミウシ
Phyllodesmium
serratum
学名の読み:フィディアナ インディカ ヒブサミノウミウシ
Phidiana
indica
学名の読み:フィディアナ インディカ ヒブサミノウミウシ
Phidiana
indica
学名の読み:フィディアナ インディカ ヒブサミノウミウシ
Phidiana
indica
学名の読み:エリシア アマクサーナ アズキウミウシ
Elysia
amakusana
学名の読み:ベルテッラ キトリナ ホウズキフシエラガイ
Berthellina
citrina
学名の読み:ベルテッラ キトリナ ホウズキフシエラガイ
Berthellina
citrina
学名の読み:ハロア ジャポニカ ブドウガイ
Haloa
japonica
学名の読み:ハロア ジャポニカ ブドウガイ
Haloa
japonica



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