2003/4/29 真鶴 三ツ石海岸(潮溜り)
天気:晴れ 水温:約18℃


 ゴールデンウィーク前半は、真鶴・三ツ石海岸の磯に行ってきました。
 いつもの西側の潮溜りは先客の子供たちで満員御礼状態でしたので、今日は東側の磯に入ってみました。
 今日は潮の引きが良く手前側の磯は干上がってますので、外海と繋がっている磯に入りましたが「ホンダワラ類」の海藻がびっしりと生えていて、ウミウシを探すのにはかなりてこずりました。

 入って直ぐに見つけたのは、ボディ部が黒でフチがオレンジ色のキレイなヒラムシの仲間です。調べたところ「Pseudobiceros uniarborensis」という種のようです。

 しかし、ウミウシはなかなか見付らず諦めかけていたところで、オレンジ色の小さな「オカダウミウシ」らしき生き物を見付けました。
 体長5mmほどで、「オカダウミウシ」にしては大きいなと思い、まずは1枚撮影して確認してみると、触角の形状が明らかに「オカダウミウシ」とは異なることがわかります。
 その場では「Lomanotus 属の仲間」の触角に似ていると感じたのですが、後で247さんと話し合った結果この触角の形状は「Tritoniidae 科」の特徴と一致します。よってこのウミウシは、調査が進むまでの間は「ホクヨウウミウシ科(属不明)の仲間 Tritonnidae sp.」としました。
 ほぼ同じサイズの個体が同じ場所で2個体見付りました。

 1個体見付ると不思議と他のウミウシも見付かるもので、こんどは体長10mmほどの「ヒメマダラウミウシ Dendrodoris guttata」が見付かりました。
 発見時は丸まっていてなんだかよくわからなかったのですが、しばらく見ていると触角を出して動き出しました(片方の触角は欠損してます)。
 はじめは「おおっ!!なんだこの南洋系っぽいウミウシは!?」と思ったのですが、記憶のデータベースを照会してみたところ、「ヒメマダラウミウシ」にマッチしました。
 以前に、247さんが北陸の越前で確認してますが、私は初めて見ました。

 「アカキセワタガイ Philine rubrata」は前回(4/19)に引き続き、今回も3個体見ることができました。サイズはどの個体も5mmほどです。

 体長8mmほどの「キヌハダモドキ Gymnodoris citrina」のようなウミウシが、色違いで2個体いました。しかし、なんか「キヌハダモドキ」とは雰囲気が異なります。
 その場は、「キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata」の幼体だと思っていましたが、後で細部を確認したところ二次鰓が体の中心部にあり、二次鰓が体の中心部より後ろにある「キヌハダウミウシ」とは異なります。
 全体の雰囲気は以前に下田の磯で見た個体(この個体の二次鰓の位置は、確認できていない)に似ています。よって、今回の三ツ石の個体は「キヌハダウミウシ属の仲間 Gymnodoris sp.」としました(分類番号は下田の個体と同じです)。

 浅い潮溜りではあまり見なくなった「アメフラシ Aplysia kurodai」もこの磯では多数確認でき、交接中の個体もいました。

 潮が満ちはじめてきたので、上がりながら浅瀬に移動してウミウシを探して見ました。すると「オトメウミウシ Dermatobranchus otome」を1個体だけですが確認できました。

 戻る途中、磯を歩いていると「ミドリアメフラシ Aplysia oculifera」が完全に干上がった磯で丸くなって固まってます。大丈夫かな?と思い触って見ると、かすかに動きます。
 潮がここまで上げてくるのには、まだ時間がかかりそうです。天気もいいのでこのままでは干からびしまうと思い、急いで潮溜りに戻してあげました。すると元気に動き出したので一安心です。

 「オカダウミウシ Vayssierea felis」は前回に続き、今回も見た覚えがありませんでした。

真鶴・三ツ石海岸で出会ったウミウシたち

ホクヨウウミウシ科(属不明)の仲間 Tritonnidae sp. ----- 1個体
ヒメマダラウミウシ Dendrodoris guttata・・・1個体
アカキセワタガイ Philine rubrata ----- 3個体
キヌハダウミウシ属の仲間 Gymnodoris sp. ----- 2個体
ミノウミウシ Aeolidiella indica ----- 1個体
オトメウミウシ Dermatobranchus otome ----- 1個体
アメフラシ Aplysia kurodai ----- 多数
アマクサアメフラシ Aplysia juliana ----- 3個体
ミドリアメフラシ Aplysia oculifera ----- 1個体

学名の読み:ジムノドーリス・スボルナタ ヒメキヌハダウミウシ?
Gymnodoris
cf. subornata
学名の読み:ジムノドーリス・スボルナタ ヒメキヌハダウミウシ?
Gymnodoris
cf. subornata
学名の読み:ジムノドーリス・スボルナタ ヒメキヌハダウミウシ?
Gymnodoris
cf. subornata
学名の読み:ジムノドーリス・スボルナタ ヒメキヌハダウミウシ?
Gymnodoris
cf. subornata
学名の読み:ジムノドーリス・スボルナタ ヒメキヌハダウミウシ?
Gymnodoris
cf. subornata
学名の読み:ジムノドーリス・スボルナタ ヒメキヌハダウミウシ?
Gymnodoris
cf. subornata
学名の読み:デンドロドーリス グッタータ ヒメマダラウミウシ
Dendrodoris
guttata
学名の読み:デンドロドーリス グッタータ ヒメマダラウミウシ
Dendrodoris
guttata
学名の読み:デンドロドーリス グッタータ ヒメマダラウミウシ
Dendrodoris
guttata
学名の読み:トリトニダエ ホクヨウウミウシ科の仲間3
TRITONIDAE
sp. 3
学名の読み:トリトニダエ ホクヨウウミウシ科の仲間3
TRITONIDAE
sp. 3
学名の読み:トリトニダエ ホクヨウウミウシ科の仲間3
TRITONIDAE
sp. 3
学名の読み:トリトニダエ ホクヨウウミウシ科の仲間3
TRITONIDAE
sp. 3
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:アンテアエオリディエッラ インディカ ミノウミウシ
Anteaeolidiella [Old Aeolidiella]
indica
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます