2003/4/19 真鶴 三ツ石海岸(潮溜り)
天気:晴れ 水温:約18℃


 真鶴・三ツ石海岸の磯に行ってきました。ここ最近、体長を崩した状態が続き海はご無沙汰でした。
 天気は良いのですが西風が強く、西側の海岸は荒れ気味です。しかし今日は潮の引きが良いので波は潮溜までは入ってきません。
 潮が上げてくると、あっと言う間に、磯は大荒れになりそうです。

 今日は本当に潮の引きが良く、浅瀬の潮溜りはほとんど水が無い状態です。普段でも胸位まである外海とつながっている潮溜りも完全に外海とは遮断されていて、水位がヒザ下位までしかありません。その分ウミウシ探しは楽かというとそうでもなく、水深が浅すぎると露出する岩が多くなって、全身を磯に浸けることが出来ずにかえって探し難いです。
 また、水が少なく更に外海と遮断されている為、新鮮な海水は入らずにすぐに濁ってしまいます。

 はじめはなかなかウミウシを探せなかく「今日はダメかな?」と一瞬諦めたのですが、根気よく探せばいるものですね。「アカキセワタガイ Philine rubrata」が居ました。体長も約7mmと今まで見た中ではかなり大きい方です。
 「アカキセワタガイ」はこの他にも2個体、合計3個体いました。

 次に見つけたのは「エゾキセワタガイ Melanochlamys cf. ezoensis」と思われているウミウシです。
 このウミウシとほぼ同じ種と思われる個体を、昨年の夏に北陸の越前で確認し、ラドマン先生のフォーラムに画像を送ったところ「Melanochlamys cf. ezoensis」の幼体ではないかと、コメントをいただきました。
 「エゾキセワタガイ Melanochlamys ezoensis」の資料については、ラドマン先生のコメントによると、北海道大学のジャーナル紙に記載があるそうです。機会があったら見てみたいです。
(Journal Faculty Science, Hokkaido Imperial University, series 6, Zoology, 13(1-4): 8-14.)
 今回の三ツ石の個体も、大きさ、色、型とかなり似ています。
 合計3個体見つけたのですが、1個体目は1枚だけ写真を撮影してカメラのセッティングを変えている間に見失い、2個体目は石を動かした瞬間に見失いました・・・3個体目は慎重に撮影しましたが、1、2個体目と比べてサイズが小さめでちょっと残念です。
 三ツ石の個体も、越前の個体もサイズはほぼ同じで4〜5mm位で、これらが幼体なのかどうかを判断するには更に調査が必要だと思います。
 体長5mmほどの「ホンクロシタナシウミウシ Dendrodoris nigra」の幼体と思える個体もいました。成体はこの磯でも以前に確認しています。

大きな「アメフラシ Aplysia kurodai」が2個体で寄り合ってじっとしていました。今日はそれ以外には「アメフラシの仲間」は見かけませんでした。

 小さな、体長3mmあるか、ないか程のミノ系のウミウシを見付けました。移動スピードが速く、撮影している間にあっと言う間に海藻の茂みの中に入っていってしまいました。無理に探すと潰してしまいそうなので、この場は諦めました。
 すぐ次に「フタスジミノウミウシ Facelina bilineata」の成体になりかけのような個体を見付けます。もしやと思い先ほどの小さなミノ系のウミウシをデジカメのモニターで拡大表示してみると、頭部に赤い線が二本あります。どうやら、このウミウシは「フタスジミノウミウシ」の幼体のようです。

 水深10cm位のところの石の裏に「シャクジョウミノウミウシ Phidiana anulifera」がいました。
 以前にもこの磯でほぼ同じ個体を確認していますが、頭部や体側に沿って赤い線が見られないことから「シャクジョウミノウミウシの仲間 Phidiana cf. anulifera」としています。
 今回の個体は頭部や体側に沿って赤い線が見られることから「シャクジョウミノウミウシ Phidiana anulifera」としました。

 そろそろ潮が上げてくるころなので、上がることにします。上がり際いつもの手前側の潮溜りを見ると「ブドウガイ Haloa japonica」が1個体だけいました。餌の「アオサ」も無くなってしまった磯でちょっとかわいそうです。なんとなく元気もなさそうでした。冬〜初春に多く見られる「ブドウガイ」もそろそろ終りの時期のようです。

 今まで数多く見られた「オトメウミウシ Dermatobranchus otome」ですが、今日はその場所の潮が引きすぎていて探せませんでした。
 「オカダウミウシ Vayssierea felis」も今回は見た覚えがありませんでした。

真鶴・三ツ石海岸で出会ったウミウシたち

アカキセワタガイ Philine rubrata ----- 3個体
エゾキセワタガイ Melanochlamys cf. ezoensis ----- 3個体
ホンクロシタナシウミウシ Dendrodoris nigra juv. ----- 1個体
アメフラシ Aplysia kurodai ----- 2個体
フタスジミノウミウシ Facelina bilineata ----- 2個体
シャクジョウミノウミウシ Phidiana anulifera ----- 1個体
ブドウガイ Haloa japonica ----- 1個体

学名の読み:デンドロドーリス ニグラ ホンクロシタナシウミウシ
Dendrodoris
nigra
学名の読み:ファケリナ アヌリフェラ シャクジョウミノウミウシ
Phidiana
anulifera
学名の読み:ファケリナ アヌリフェラ シャクジョウミノウミウシ
Phidiana
anulifera
学名の読み:ファケリナ アヌリフェラ シャクジョウミノウミウシ
Phidiana
anulifera
学名の読み:ファケリナ アヌリフェラ シャクジョウミノウミウシ
Phidiana
anulifera
学名の読み:ファケリナ ビリネアータ フタスジミノウミウシ
Facelina
bilineata
学名の読み:ファケリナ ビリネアータ フタスジミノウミウシ
Facelina
bilineata
学名の読み:ファケリナ ビリネアータ フタスジミノウミウシ
Facelina
bilineata
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:メラノクラミュス エゾエンシス エゾキセワタ
Melanochlamys
ezoensis
学名の読み:メラノクラミュス エゾエンシス エゾキセワタ
Melanochlamys
ezoensis
学名の読み:メラノクラミュス エゾエンシス エゾキセワタ
Melanochlamys
ezoensis
学名の読み:ハロア ジャポニカ ブドウガイ
Haloa
japonica



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます