2003/2/16 真鶴 三ツ石海岸(潮溜り)
天気:雨 水温:約15℃


 二週間ぶりに真鶴・三ツ石海岸の磯に行ってきました。
 今回も大潮ですが、夜の方が潮の引きはいいようです。潮時表を見てみると、春頃には日中の潮の引きがもう少しよくなるようです。

 こんな寒い中、雨も降っているのに「俺も物好きだよなぁ〜」なんて思いながら磯に降りてみると、「いまもとさ〜ん」と呼ぶ声がするではないですか!!声の方を見ると・・・潮溜まりの岩陰から現れたのは、な、なんとドライスーツ姿の「ちぇきさん」でした!!
 いやぁ〜びっくりしました。でも久しぶりにお会いできて嬉しかったです(昨年3月の座間味以来です)。
 ちぇきさんは、かなり早い時間から磯に入っていたようで、私が来た時にはすでに、デジカメのバッテリー切れでした(それでも磯に入ってウミウシを見てましたが・・・)。
 そしてなによりも、こんな寒い真冬の磯に一人でウミウシを探しに来て、デジカメのバッテリーが切れるまで磯に浸かっているちぇきさんは、本当にウミウシが好きなんだなぁと実感しました。ここは1年中ウミウシが見られるので、是非またご一緒しましょう!

 さて、ちぇきさんと入れ替わりで磯に入りました。「オトメウミウシがたくさんいますね〜」とちぇきさんが言ってましたが、この時期、益々多く、しかも体長も大きくなっているようです。今回は8個体確認できましたが、比較的大きい、体長15mm位の個体も数個体確認できました。大きくなるにしたがって、体表に黒い線(スジ)が多く現われるようです。
 しかし、これだけ多くの個体を見ていても、まだ卵を見たことがありません、これからも観察を続けてなんとか卵塊を確認してみたいと思っています。

 磯には、大きな「アメフラシ Aplysia kurodai」が沢山います。
 岩肌には「クロヘリアメフラシ Aplysia parvula」、小石の裏では「アマクサアメフラシ Aplysia juliana」も確認できます。
 他のウミウシはいないかな?と探していると「アカボシウミウシ Gymnodoris alba」が2個体見付かりました。微妙に赤色の濃さが異なります、大きさには関係ないと思いますが、大きい方の個体は蛍光色を思わせるような鮮やかな赤でした。

 北東風が吹き始めて海が荒れてきたので、岸寄りの潮溜りに移動します。
 途中で以前にもこの磯で確認している「スポンジウミウシ Atagema spongiosa」がいました。ほぼ同じ場所で見つけましたので、もしかしたら同じ個体かもしれません。もしそうだとしたら約2ヶ月半で10mmほど成長したことになります(前回<2002/11/30>の体長は50mm、今回は60mmでした)。

 まだ外からの波が入ってこない潮溜りに移動しました。
 アオサと思える海藻が沢山生えています。ミドリガイ系のウミウシがいるかな?と探して見ましたが、いたのは、なんと「ミスガイ Hydatina physis」でした。八丈島では見たことがあるのですが、相模湾では初めてみました。しかし、川奈や富戸などでは目撃例があるのでそれほど少ない種ではないようです。
 砂に潜る種のようなので見付け難いだけかもしれません。今回の個体も砂交じりの海藻の屑のような場所に潜り込んでいたのですが、貝殻と軟体部が少しだけ見えていて、それとわかりました。完全に潜ってしまっていたらわからなかったです。

 「ミスガイ」をジックリ観察して、ふと横の壁を見ると大きな「ミヤコウミウシ Dendrodoris denisoni」が二次鰓を全開にしています。体長を測ると100mmもありました。こんな大きな個体は初めてみました。この潮溜りでは、以前に体長5mmほどの幼体は確認しています。

 だいぶ体も冷えてきました。そろそろ上がろうかなと思うと不思議とウミウシが見付かるもので、海藻の隙間に「ニシキツバメガイ Chelidonura hirundinina」がいるではないですか!これもこの磯では初めてみました。

 最近、急激に数か減った感のある「イロミノウミウシ Spurilla chromosoma」ですが、今日は同じ場所で2個体を確認しました。

 「メリベウミウシ Melibe papillosa」と「オカダウミウシ Vayssierea felis」を見て、もう上がるぞ!と自分にいいきかせたものの最後に手元の石の裏を見たら、なにやら小さなオレンジ色の物体が・・・しばらく観察していると動き出しました!これは、どうやら以前にもこの場所で確認している「アカキセワタガイ Philine rubrata」と同じ種のようです。
 「Philine trapezia Hedley, 1902」の可能性もあるようですが、違いがハッキリしませんので現在のところ「Philine rubrata」とします。

真鶴・三ツ石海岸で出会ったウミウシたち

オトメウミウシ Dermatobranchus otome ----- 8個体
アカボシウミウシ Gymnodoris alba ----- 2個体
アメフラシ Aplysia kurodai ----- 多数
アマクサアメフラシ Aplysia juliana ----- 6個体
クロヘリアメフラシ Aplysia parvula ----- 2個体
スポンジウミウシ Atagema spongiosa ----- 1個体
ミスガイ Hydatina physis ----- 1個体
ミヤコウミウシ Dendrodoris denisoni ----- 1個体
ニシキツバメガイ Chelidonura hirundinina ----- 1個体
イロミノウミウシ Spurilla chromosoma ----- 2個体
メリベウミウシ Melibe papillosa ----- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 多数
アカキセワタガイ Philine rubrata ? ----- 1個体

学名の読み:ヒュダティナ フィシス ミスガイ
Hydatina
physis
学名の読み:ヒュダティナ フィシス ミスガイ
Hydatina
physis
学名の読み:ヒュダティナ フィシス ミスガイ
Hydatina
physis
学名の読み:ヒュダティナ フィシス ミスガイ
Hydatina
physis
学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:ジムノドーリス・アルバ アカボシウミウシ
Gymnodoris
alba
学名の読み:ジムノドーリス・アルバ アカボシウミウシ
Gymnodoris
alba
学名の読み:ジムノドーリス・アルバ アカボシウミウシ
Gymnodoris
alba
学名の読み:デンドロドーリス デニソンイ ミヤコウミウシ
Dendrodoris
denisoni
学名の読み:デンドロドーリス デニソンイ ミヤコウミウシ
Dendrodoris
denisoni
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:ケリドヌラ ヒルンディニナ ニシキツバメガイ
Chelidonura
hirundinina
学名の読み:ケリドヌラ ヒルンディニナ ニシキツバメガイ
Chelidonura
hirundinina
学名の読み:アプリュジア パルウラ クロヘリアメフラシ
Aplysia
parvula



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます