2002/12/31 真鶴 三ツ石海岸(潮溜り)
天気:晴れ 水温:16℃


 ウミウシ納めで、真鶴・三ツ石海岸の磯に行ってきました。
 天気も良く、波も磯の西側は小さい為、約3時間半じっくりウミウシ観察できました。
 まずは水深、10cm位の所を探すと「アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata」がいました。

 ほぼ毎回「イロミノウミウシ Spurilla chromosoma」が見付かる小さな潮溜りでは、期待通り「イロミノウミウシ」がいます。その場所では、「クロヘリアメフラシ Aplysia parvula」「ミドリアメフラシ Aplysia oculifera」「スプリラ サラーミカ(和名なし) Spurilla salaamica」も見ることが出来ました。

 すぐ隣の潮溜りで体長4mmほどの、初めて見るウミウシを見付けます。はじめは大き目の「オカダウミウシ」かと思ったのですが、触角が見当たらないのでしばらく観察していると体を伸ばして動き出しました。これは、どうやら「キセワタガイの仲間」のようです。この場はまず、色々な角度から撮影します。
 自宅に帰ってから調べた所、「アカキセワタガイ Philine rubrata」がもっとも似ているようです。他に似ている種に「Philine trapezia Hedley, 1902」という種もありましたが、「アカキセワタガイ」は大瀬崎でも確認例があるので、今回の個体も「アカキセワタガイ Philine rubrata」としました。

 干潮時でも外海と繋がっている大きな磯に移動すると、小さな「アメフラシの仲間」が目に入ってきました。「サガミアメフラシ」かな?と思いながら撮影しましたが、「アマクサアメフラシ Aplysia juliana」のようです。

 以前に「キイロクシエラウミウシ Doriopsis granulosa」がいた岩が確認できたので、今回も見てみたところいました!たぶん前回のと同じ個体です。そのすぐ近くには「ミヤコウミウシ Dendrodoris denisoni」の幼体(juv.)もいました。

 「オトメウミウシ Dermatobranchus otome」も沢山見ることができました。どの個体も体表の黒い点の周りが薄いピンク色になっています。247さんのアドバイスによると、この色彩の個体が相模湾産後類図譜の記載に近いようです。

 岩の隙間の奥にあった石の裏に「サガミミノウミウシ Phyllodesmium serratum」がいました。「サガミミノウミウシ」は岩のオーバーハングなどの薄暗い場所にいることが多いような気がします。今回の個体は、背面のセンターの線が確認し難いのですが、触角の間にうっすらと線が確認できます。

 「アオクシエラウミウシ Doriopsis pecten」も見ることができました。この磯では初めて見るウミウシです。八丈島では青い海面に付いている個体を見ることができるそうですが、この磯では青い海面は見かけません(探せばあるのかもしれませんが、今のところ見た記憶はありません)。そのせいか今回の個体の体色も、八丈島の個体のような鮮やかな青色ではなく、薄い青色でした。

 だいぶ潮が満ちてきて、磯の中にも波が入ってきました。そろそろ上がろうかな?と思った頃に変ったウミウシが見付かることがよくあるのですが、今回もそうでした。
 はじめは「キヌハダモドキ」と思って撮影していたのですが、なんか様子が違います。デジカメのモニターで確認してみると、触角の両側が膨らんでいるのが確認できます。自宅で更に詳細に確認してみると、どうやら、座間味で見ている「アゴハリキヌハダウミウシ Gymnodoris sp.」のようです。
 247さんが八丈島でも確認していますが、相模湾でも見ることができるなんてちょっと驚きました。

 「オウカンウミウシ Polycera japonica」は今回もいました。この磯では比較的多いウミウシのようです。かなり見つけ難い色彩をしているので、実際はもっと多くの個体がいるのかもしれません。

 一見なにもいなそうな岩肌も、しばらく、じっっと観察していると、ウミウシが見えてくることがあります。今回見た「ゴマフミノウミウシ Herviella affinis 」もそんな感じで見付かりました。このウミウシを初めて見たのはこの場所の8月の暑い時期です。水温差は約10℃ありますが、水温はあまり関係が無いのかもしれません。と言うよりも、「産卵−>成体−>産卵−>成体」のサイクルが水温によって長くなったり短くなったりしているように感じます。

 「オトメウミウシ」が付いている石を見ていると、オレンジ色のウミウシも付いていました。おっ!また「キイロクシエラウミウシ」かな?と思いましたが、ちょっと様子が違うようです。撮影して確認してみると、二次鰓の形状が明らかに異なります。後で調べたところ、どうも「イソウミウシ Rostanga orientalis」のようです。私は初めて見ました。

 「オカダウミウシ Vayssierea felis」もまあまあ多く見られましたが、卵は確認できませんでした。

真鶴・三ツ石海岸で出会ったウミウシたち

アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata ----- 2個体
クロヘリアメフラシ Aplysia parvula ----- 1個体
ミドリアメフラシ Aplysia oculifera ----- 3個体(写真なし)
スプリラ・サラーミカ(学名読み) Spurilla salaamica ----- 4個体
イロミノウミウシ Spurilla chromosoma ----- 8個体
アカキセワタガイ Philine rubrata ----- 1個体
アマクサアメフラシ Aplysia juliana ----- 1個体
ミヤコウミウシ(幼体) Dendrodoris denisoni juv. ----- 1個体
キイロクシエラウミウシ Doriopsis granulosa ----- 1個体
オトメウミウシ Dermatobranchus otome ----- 7個体
サガミミノウミウシ Phyllodesmium serratum ----- 1個体
アオクシエラウミウシ Doriopsis pecten ----- 1個体
アゴハリキヌハダウミウシ Gymnodoris sp. ----- 1個体
オウカンウミウシ Polycera japonica ----- 1個体
ゴマフミノウミウシ Herviella affinis ----- 2個体
イソウミウシ Rostanga orientalis ----- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 多数(写真なし)

学名の読み:ロスタンガ オリエンタリス イソウミウシ
Rostanga
orientalis
学名の読み:ロスタンガ オリエンタリス イソウミウシ
Rostanga
orientalis
学名の読み:ロスタンガ オリエンタリス イソウミウシ
Rostanga
orientalis
学名の読み:ロスタンガ オリエンタリス イソウミウシ
Rostanga
orientalis
学名の読み:ドーリス・ペクテン アオクシエラウミウシ
Doris
pecten
学名の読み:ドーリス・ペクテン アオクシエラウミウシ
Doris
pecten
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ポリュケラ ジャポニカ オウカンウミウシ
Polycera
japonica
学名の読み:ポリュケラ ジャポニカ オウカンウミウシ
Polycera
japonica
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種1
Gymnodoris
sp. 1
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種1
Gymnodoris
sp. 1
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種1
Gymnodoris
sp. 1
学名の読み:ジムノドーリス キヌハダウミウシ属の1種1
Gymnodoris
sp. 1
学名の読み:デンドロドーリス フマータ クロシタナシウミウシ
Dendrodoris
fumata
学名の読み:デンドロドーリス フマータ クロシタナシウミウシ
Dendrodoris
fumata
学名の読み:デンドロドーリス デニソンイ ミヤコウミウシ
Dendrodoris
denisoni
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:スプリッラ サラアミカ スプリッラ サラアミカ(学名読み)
Spurilla
salaamica
学名の読み:ヘルウィエッラ アフィニス ゴマフミノウミウシ
Herviella
affinis
学名の読み:ヘルウィエッラ アフィニス ゴマフミノウミウシ
Herviella
affinis
学名の読み:フィロデスミウム セラットゥム サガミミノウミウシ
Phyllodesmium
serratum
学名の読み:フィロデスミウム セラットゥム サガミミノウミウシ
Phyllodesmium
serratum
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:フィリネ ルブラータ アカキセワタ
Philine
rubrata
学名の読み:アプリュジア ユリアナ アマクサアメフラシ
Aplysia
juliana
学名の読み:アプリュジア パルウラ クロヘリアメフラシ
Aplysia
parvula



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます