2002/12/15 真鶴 三ツ石海岸(潮溜り)
天気:晴れ 水温:18℃


今週も真鶴・三ツ石海岸の潮溜りに行ってきました。また干潮のサイクルが早朝になってしまったので朝暗い内から家を出ました。
 6時半頃には空も明るくなってきたので、磯に降ります。干潮は8時頃なので、既に潮はだいぶ引いています。
 まずは、先週「ミドリアメフラシ Aplysia oculifera」が卵と一緒にいた岩を見てみます。すると、先週と同じ個体と思える個体がいます。そのうち2個体は交接中でした。写真を撮りたかったのですが、この場所は既に潮が引きすぎていて撮影は不可能でした。
 「ミドリアメフラシ」の近くでは5mmほどの小さな「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」と20mmほどの「メリベウミウシ Melibe papillosa」も確認できました。

 先週は荒れていて十分な観察が出来なかった外海側の磯も今日はたまに波が入ってくる程度でいたって穏やかです。水温も完全な潮溜りになっている場所はかなり冷たくなってますが、外からの波が常に入っている部分では18℃近くもあり、先週より少し上がりました。
 まずは目を慣らしながらジックリとウミウシを探すと、いました!小さな「Doto系」のウミウシです。肉眼で細部を確認するのは不可能に近い大きさです。定規でサイズを確認したら約3mmでした。
 撮影して確認してみると、以前にこの磯で確認している「Doto sp.」のようです。この「Doto sp.」ですが、かなり「Doto japonica」に似ているのですが、鰓突起(ミノ)に黒い点が無いことから「sp.」としていました。今回の個体は鰓突起に黒い点が確認できます。よって「マツカサウミウシ Doto japonica」としました。それに伴い以前確認した「Doto sp.」を「Doto cf. japonica」に変更しました。
 撮影した画像をパソコンで確認していて気が付いたのですが、更に小さい個体と卵のようなものが画像の隅の方に写っていました。

 岩肌では「アメフラシ系」のウミウシが確認できました。まだサイズが小さく、ちょっと見には「クロヘリアメフラシ」に見えるのですが、撮影して観察すると「アマクサアメフラシ Aplysia juliana」のようです。

 他にはいないかな?と探していると、以前にこの磯で確認している「アエオリダケアの仲間 AEOLIDACEA sp.」がいました。サイズを測って見ると5mmにも満たない小さな個体です。今回は比較的撮影しやすい場所にいてくれたので、細部までジックリ撮影できました。このウミウシについては現在も調査中です。

 前回確認した背面の黒い点の周りがピンク色の「オトメウミウシ Dermatobranchus otome」は今日も確認できました。

 体長3mmほどの小さな「ムラサキミノウミウシ Antonietta janthina」もいました。この磯では初めて見るウミウシです。

 「イロミノウミウシ Spurilla chromosoma」は、今回も4個体確認できました。そのうち2個体は寄り添うようにくっ付いていました。

 浅瀬で見たのとは違う体長13mmほどの「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」を確認しましたが、どうもこの個体は二次鰓の横を欠損しているようです。

 白い塊のようなものを見付け、なんだろう?と見ていると、動き出しウミウシの姿になりました。撮影して確認してみると体表に薄いオレンジ色の点が多数あり、このウミウシは「キヌハダモドキ Gymnodoris citrina」の白バージョンでした。

岩に付いた黄色海面をじっと見てみいると、一部分だけ5mmほどのオレンジ色の部分があります。よーく観察するとオレンジ色の部分に二つの黒い点が見えます。これはウミウシだな〜と撮影して確認してみると、どうも「キイロクシエラウミウシ Doriopsis granulosa」のようです。ただし、和名のようにクシのように後ろに出る二次鰓がハッキリ確認できなかったので、もしかしたら違う種かも?という気がしないこともありません。しかし、確認できなかった二次鰓以外の部分はきわめて「キイロクシエラウミウシ」に似ていると思います。

 磯に入ってから3時間が過ぎています。潮も満ちてきて、磯にもだいぶ波が入ってくるようになりました。
 さて上がろうと思ったところで「オウカンウミウシ Polycera japonica」を見つけます。この磯では比較的多い種です。サイズは7mmほどで、このウミウシにしては大きい方ではないでしょうか。

 今日は「オカダウミウシ Vayssierea felis」は、あまり見かけませんでした。

真鶴・三ツ石海岸で出会ったウミウシたち

ミドリアメフラシ Aplysia oculifera ----- 3個体(写真なし)
メリベウミウシ Melibe papillosa ----- 1個体(写真なし)
アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata ----- 1個体(写真なし)
マツカサウミウシ Doto japonica ----- 1個体
アマクサアメフラシ Aplysia juliana ----- 2個体
アエオリダケアの仲間 AEOLIDACEA sp. ----- 1個体
オトメウミウシ Dermatobranchus otome ----- 2個体
ムラサキミノウミウシ Antonietta janthina ----- 1個体
イロミノウミウシ Spurilla chromosoma ----- 4個体
シミツキウミウシ Discodoris lilacina ----- 2個体
キヌハダモドキ Gymnodoris citrina・・・1個体
キイロクシエラウミウシ Doriopsis granulosa・・・1個体
オウカンウミウシ Polycera japonica ----- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 5個体位 (写真なし)

学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ドーリス・グラヌローザ キイロクシエラウミウシ
Doris
granulosa
学名の読み:ポリュケラ ジャポニカ オウカンウミウシ
Polycera
japonica
学名の読み:ポリュケラ ジャポニカ オウカンウミウシ
Polycera
japonica
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:ドト ヤポニカ マツカサウミウシ
Doto
japonica
学名の読み:ドト ヤポニカ マツカサウミウシ
Doto
japonica
学名の読み:ドト ヤポニカ マツカサウミウシ
Doto
japonica
学名の読み:ドト ヤポニカ マツカサウミウシ
Doto
japonica
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:アントニエッタ ヤンティナ ムラサキミノウミウシ
Antonietta
janthina
学名の読み:アエオリディダ ミノウミウシ小目の不明種7
Aeolidida
sp. 7
学名の読み:アエオリディダ ミノウミウシ小目の不明種7
Aeolidida
sp. 7
学名の読み:アエオリディダ ミノウミウシ小目の不明種7
Aeolidida
sp. 7
学名の読み:アエオリディダ ミノウミウシ小目の不明種7
Aeolidida
sp. 7
学名の読み:アプリュジア ユリアナ アマクサアメフラシ
Aplysia
juliana



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます