2002/11/30 真鶴 三ツ石海岸(潮溜り)
天気:晴れ 水温:16℃


11月最後は、真鶴・三ツ石海岸の潮溜りに行ってきました。
 干潮が朝8時位なので、日の出時刻の6時半過ぎから磯に入りました。今朝は意外に暖かく、外でウエットスーツに着替えるのも苦になりませんでした。

 西伊豆の方は台風25号の影響で水温が20℃以上に上がったと聞きました。真鶴もきっと水温が高いだろうなと思ってましたが、16℃とほとんど変っていませんでした。
 海況の方は普通に波がある程度で穏やかというわけではありませんが、磯のウミウシ観察には問題はありません。

 磯に入ると、まず2個体の「アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata」と思えるウミウシが見つかりました。
しかし、撮影してよく観察してみると小さい方の個体には細かい白い点模様があります。大きい方もパソコンのモニターで拡大して見ると白くかすんだような模様があります。247さんとも相談した結果、このウミウシは「ホンクロシタナシウミウシ Dendrodoris nigra」ということに落ち着きました。
 今回は撮影しなかったのですが体のフチがオレンジ色の明らかに「アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata」も1個体いました。
 また、「アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata」に擬態しているのではないかと思える「ヒラムシの仲間」もいました。これはドイツのWolfgang先生に送ろうと撮影したのですが、小さい上に(体長7mm位)なかなか移動速度が速く、ちょっとピンボケでした(写真はこちら)。

 次に見つけたのは「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」です。しかし、触角も二次鰓み見当たらず、しかもかなり平べったくなっていて、一見、ヒラムシのように見えてしまいます。この個体はしばらくそっとしておくことにして他のウミウシを探すと、岩の側面にウミウシには見えないけど、なんかウミウシのような"モノ"が付いています。
 しばらくながめていましたが動く様子はありません。触角や二時鰓も見当たらないようです。でも触るとほのかに柔らかく明らかに岩ではありません。ちょっと失礼して岩からはがしてみようとすると案外簡単にはがれました。裏を見てみると明らかにウミウシの仲間です。
 ツルットした石の上に載せて様子を見ていると、触角を出してゆっくりと動きだしました。「おおっ!ウミウシだ!!」と感激して撮影しました。
 しかし、二次鰓が見当たりません。とりあえず色々な角度から撮影して後でパソコンのモニターで確認したところ、後ろの方にちょこっと出てました。
 名称もウミウシガイドブック2で調べたところ「スポンジウミウシ Trippa spongiosa」とわかりましたが、現在は学名が「Atagema spongiosa」と変更されています。

 「スポンジウミウシ」を元の場所にもどし、先ほどの「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」を見に行ってみました。
 すると、触角が出てきています。二次鰓は出ているような出ていないような微妙な感じですが、これならウミウシとわかります。

 他のウミウシを探していると、ウミウシの卵と思えるものが見つかりました。近くに親がいるかな?と探して見ると、見慣れないウミウシが3個体、付かず離れずといった感じで卵の近くで見つかりました。
 どこかで見たことがあるような気がする種なのですが、思い出せません。小さい上に、石に生えた海藻の間にいるので撮影は困難でしたが、なんとか細部までわかる写真を撮影して、「フィロデスミウムの仲間? Phyllodesmium sp. ?」と伝言版にUPした所、247さんから「Eubranchus echizenicus Baba, 1975 」との返事がありました(和名は「アカボシミノウミウシ」のようです)。また、以前に山口県・青海島(おおみじま)のたかやんさんが伝言版に見事な写真を投稿して下さってました。

 その後は、「ゴシキミノウミウシ Cuthona diversicolor」、「アカボシウミウシ Gymnodoris alba」、「コノハミドリガイ Elysia ornata」と立て続けに見つかりました。
 「コノハミドリガイ」は、普段見かけない石の裏から見つかり、しかも体色が白っぽい個体です。水中で見た時は一瞬違う種類のウミウシに見えたほどです。

 今日は初めて見るウミウシに2種類も出会えて、絶好調です。探せばまだまだなにか見付かりそうな雰囲気でしたが、磯に入ってから3時間が経過し、潮も満ちてきたので上がることにしました。
 上がり際、「イロミノウミウシ Spurilla chromosoma」がよく見付かる場所を探して見ると、期待を裏切ることなくそこにいました。その近くには体長25mm程の「ミドリアメフラシ Aplysia oculifera」も1個体いました。

 「オカダウミウシ Vayssierea felis」は、特に気にしなくても見付かるくらいに増えてきました。

真鶴・三ツ石海岸で出会ったウミウシたち

ホンクロシタナシウミウシ Dendrodoris nigra ----- 2個体
アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata・・・1個体
シミツキウミウシ Discodoris lilacina ----- 1個体
スポンジウミウシ Atagema spongiosa ----- 1個体
アカボシミノウミウシ Eubranchus echizenicus ----- 3個体
ゴシキミノウミウシ Cuthona diversicolor ----- 3個体
アカボシウミウシ Gymnodoris alba ----- 3個体
コノハミドリガイ Elysia ornata ----- 1個体
イロミノウミウシ Spurilla chromosoma ----- 1個体
ミドリアメフラシ Aplysia oculifera ----- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 多数

学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:アタゲマ スポンギオサ スポンジウミウシ(新参異名:ジャノメカイメンウミウシ)
Atagema
spongiosa
学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:ジムノドーリス・アルバ アカボシウミウシ
Gymnodoris
alba
学名の読み:デンドロドーリス ニグラ ホンクロシタナシウミウシ
Dendrodoris
nigra
学名の読み:デンドロドーリス ニグラ ホンクロシタナシウミウシ
Dendrodoris
nigra
学名の読み:デンドロドーリス ニグラ ホンクロシタナシウミウシ
Dendrodoris
nigra
学名の読み:デンドロドーリス ニグラ ホンクロシタナシウミウシ
Dendrodoris
nigra
学名の読み:エウブランクス エチゼンイクス アカボシミノウミウシ
Eubranchus
echizenicus
学名の読み:エウブランクス エチゼンイクス アカボシミノウミウシ
Eubranchus
echizenicus
学名の読み:エウブランクス エチゼンイクス アカボシミノウミウシ
Eubranchus
echizenicus
学名の読み:エウブランクス エチゼンイクス アカボシミノウミウシ
Eubranchus
echizenicus
学名の読み:クトナ ディウィルシコロル ゴシキミノウミウシ
Cuthona
diversicolor
学名の読み:エリシア オルナタ コノハミドリガイ
Elysia
ornata
学名の読み:エリシア オルナタ コノハミドリガイ
Elysia
ornata
学名の読み:エリシア オルナタ コノハミドリガイ
Elysia
ornata
学名の読み:エリシア オルナタ コノハミドリガイ
Elysia
ornata



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます