2002/11/4 真鶴 三ツ石海岸(潮溜り)
天気:晴れ 水温:20℃


 3連休の前半は社員旅行で韓国・釜山に行ってましたが、最終日は日本に帰ってきてから、真鶴・三ツ石海岸の磯に行ってきました。
 一昨日あたりから吹いているらしい西風が今日も朝から強く、海面は白波が立ってかなり荒れている様子です。
 車を走らせながら、「ちょっときついかな?」と思いましたが、仕度もしてしまったので、とりあえず行ってみることにしました。高台から磯を見ると、大潮の干潮の為、思ったより波は潮溜りに入ってません。なんとかいけそうです。
 磯に下りると、観光の人が沢山います。しばし、観光客のおばちゃんとウミウシの撮影の話をしてから磯に入りました。

 磯に入ると、立て続けに「イロミノウミウシ Spurilla chromosoma」が5個体見つかりました。卵塊も多数見つかり、台風(22号、23号)の後、姿を見かけなくなったのがウソのようです。

 他のウミウシは・・・と探しているとはじめて見るウミウシが見つかりました。そしてそのウミウシの直ぐ近くには、体長15mmほどの「タツナミガイ Dolabella auricularia」の幼体(juv.)がいました。このサイズの個体ははじめて見ましたが、とてもカワイイです!。
 で、はじめてみるウミウシの方ですが、どうやら「センリョウウミウシ Carmindoris bifurcata」の幼体(juv.)のようです。これで、イボ状突起の先端が薄い青色だったら「マンリョウウミウシ Carmindoris armata」になるのかなぁ?この個体は今後の調査次第では変更になるかもしれません。

 今日は「オトメウミウシ Dermatobranchus otome」もいました。体長6mmほどの小さな個体でしたが、この磯でははじめて見ました。

 「オカダウミウシ Vayssierea felis」も何個体か確認できましたが、その中に、たまに見かける薄い肌色の個体もいました(写真の個体)。一般的に見られるのは、鮮やかなオレンジ色なのですが、たまに見かけるこの色(薄い肌色)の個体が、なぜいるのかは不明です。「オカダウミウシ」が餌としている「ウズマキゴカイ」の体色は、確か「赤」だったと思うので、餌の違いか、食べる量の違いではないかと考えてしまいます。

 だんだん波が強くなってきて、潮溜りの中も荒れてきました。「いつものパターンだと、なぜかこんな雰囲気の時に、かわったウミウシが見つかるんだよなぁ〜」なんて考えながらウミウシを探していたら、出ました!「マツカサウミウシ Doto japonica」のようなウミウシです。しかし、小さいです。大き目に見ても体長3mm・・・はじめはウミウシに見えませんでしたが、しばらく眺めていたら動き出しました。
 動き出すと頭部も確認でき、明らかに「Doto 系」のウミウシに見えます。一生懸命撮影したのですが、体長が小さいことと風とウネリで、写真は今ひとつでした。
 撮影している時は「マツカサウミウシ Doto japonica」だと思っていたのですが、後で調べてみるとミノに黒い点が無く雰囲気がちょっと違うような気もします。安易に「マツカサウミウシの仲間 Doto cf. japonica」としたい所でしたが、まだよく調べていないので、「ドトの仲間 Doto sp.」としておきます。
追記(2002/12/15):
その後、ほぼ同じ場所でミノの突起の先端部分が黒い個体を見つけました。その個体は「マツカサウミウシ Doto japonica」の記載とほぼ一致します。
このような背景から、「ドトの仲間 Doto sp.」としていた個体は「マツカサウミウシの仲間 Doto cf. japonica」と改めました。


 そろそろ「シオドキ」かな?と思えるほど、風が強くなり海が荒れてきましたが「あとちょっと」と自分に言い聞かせてウミウシを探すと。こんな時に限って次から次へと見つかります。

 ちょっと大きめの「キヌハダモドキ Gymnodoris citrina」もいました。体長は14mmほどですが、この磯で見かける中では大きい方です。体の中の赤い部分が透けて見えます。「オカダウミウシ」をたらふく食べたのでしょうか?

 次は、小さな「アカボシウミウシ Gymnodoris alba」が見つかりました。冬になるとよく磯で見かけます。

 「ミノウミウシ Aeolidiella indica」が卵塊の近くにいました。おそらくこの卵塊はこの個体のものだと思います。

 「もう上がろう!」と思った時に「カンザシウミウシ Euphurus ornatus」を見つけましたが、既に磯の中は大荒れ状態で撮影はできませんでした。

真鶴・三ツ石海岸で出会ったウミウシたち

イロミノウミウシ Spurilla chromosoma ----- 5個体
センリョウウミウシ Carmindoris bifurcata juv. ----- 1個体
タツナミガイ Dolabella auricularia ----- 1個体
オトメウミウシ Dermatobranchus otome ----- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 5個体位
マツカサウミウシの仲間 Doto cf. japonica ----- 1個体
キヌハダモドキ Gymnodoris citrina ----- 1個体
アカボシウミウシ Gymnodoris alba ----- 1個体
ミノウミウシ Aeolidiella indica ----- 1個体
カンザシウミウシ Euphurus ornatus ----- 1個体

学名の読み:ホプロドーリス ビフルカータ センリョウウミウシ
Hoplodoris [Old Carminodoris]
bifurcata
学名の読み:ホプロドーリス ビフルカータ センリョウウミウシ
Hoplodoris [Old Carminodoris]
bifurcata
学名の読み:ホプロドーリス ビフルカータ センリョウウミウシ
Hoplodoris [Old Carminodoris]
bifurcata
学名の読み:ジムノドーリス・アルバ アカボシウミウシ
Gymnodoris
alba
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:ウァッシレア フェリス オカダウミウシ
Vayssierea
felis
学名の読み:ウァッシレア フェリス オカダウミウシ
Vayssierea
felis
学名の読み:ドト ジャポニカ マツカサウミウシ属の1種1
Doto
cf. japonica ?
学名の読み:ドト ジャポニカ マツカサウミウシ属の1種1
Doto
cf. japonica ?
学名の読み:ドト ジャポニカ マツカサウミウシ属の1種1
Doto
cf. japonica ?
学名の読み:ドト ジャポニカ マツカサウミウシ属の1種1
Doto
cf. japonica ?
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:デルマトブランクス オトメ オトメウミウシ
Dermatobranchus
otome
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:アンテアエオリディエッラ インディカ ミノウミウシ
Anteaeolidiella [Old Aeolidiella]
indica
学名の読み:ドラベッラ アウリクラリア タツナミガイ
Dolabella
auricularia
学名の読み:ドラベッラ アウリクラリア タツナミガイ
Dolabella
auricularia
学名の読み:ドラベッラ アウリクラリア タツナミガイ
Dolabella
auricularia



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます