2002/9/16 真鶴 三ツ石海岸(潮溜り)
天気:曇のち雨 水温:25℃


 三連休3日目は、真鶴・三ツ石海岸の磯に行ってきました。我ながらよくいくなぁ〜と思います(笑)。
 干潮時間も少しずつずれてきていて、連休初日目よりは朝遅く家を出ました(それでも5時)。

 磯に着いて海の様子を見てみると、前回より多少穏やかです。潮もイイ感じに引いているのですが今にも雨が降り出しそうな天気です。
 まずは一番沖側の磯から攻めてみることにしました。水温は一昨日よりちょっと冷たく感じ、水温計を見ると25.2℃を示しています。若干水温が下がりました。
 はじめの20分位はウミウシが見付からず、外海側に出すぎたかな?と思いましたが、単に思い過ごしだったようで、その後すぐに「ヒメエダウミウシ Kaloplocamus acutus」が見付かりました。以前に247さんが八丈島で確認してますが、私は今回初めて見ました。もちろんこの磯でも初めてで、見てみたいと思っていたウミウシでしたので、しばらく眺めてしまいました。とても小さいけれど凄くキレイなウミウシです。

 次に見付かったのは、Rostanga 系ではないかと思われるウミウシです。
 このウミウシは、体長約7mmと小さいのですが、体の表面にこげ茶色のじゅうたんのような突起が多数あり、そこに白い触角と薄い黄色の二次鰓がちょこんとでていてとてもかわいく特徴のある姿でしたので「調べればすぐにわかるな」と思っていました。ですがぴったりくるのがなかなか見付からず、同定は難しそうです。
 私は、ラドマン先生のフォーラムの「Rostanga anthelia Perrone, 1991」に似ていると感じたのですが、フォーラムの写真が詳細ではなく今ひとつ確信が持てません。今回の個体もフォーラムに投稿する予定ですが、ラドマン先生のコメントをいただけるまでは「ドリダケアの仲間8 DORIDACEA sp. 8」としておきます。

 この磯では珍しい「ヒロウミウシ Hopkinsia hiroi」を見ました。はじめは別のウミウシかと思う位小さな個体でした(体長約3m)。以前にも下田の磯の外海側の満潮時波が強く当たるような場所で「ヒロウミウシ」を確認しています。今回も満潮時は波が強く当たる場所ですので、このウミウシは潮溜りのような場所よりも磯のような場所を好むようです。

 「アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensis」もこの時期、この磯ではよく見かけます。今日も1個体確認しました。

 今日も「ゴシキミノウミウシ Cuthona diversicolor」は2個体確認できました。まだしばらくは観察できそうです。近くに卵塊が二つあったのですが、それぞれ違う形をしていてこのどちらかが「ゴシキミノウミウシ」のものかも知れませんが、判断はつきませんでした。

 小さな海綿よのうなウミウシを見つけました。はじめは何だかわからなくて撮影した画像をみながらしばらく悩みましたが、該当部の丸い模様からして「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」の幼体のようです。ほとんど動かないウミウシなのですがわずかに体色とちがう触角や二時鰓がわかる程度で、色彩や形にメリハリが無く撮影は難しいです。

 磯に入って一時間半が過ぎたころから雨が降ってきました。潮も満ち初めてきたので徐々に浅いほうへ移動していきます。雨のせいかかなり寒く感じます(いや違うな、ウエットが2mm/3mmだからだ!)。

 浅瀬に戻ったところで見つけたのは「スプリラ サラーミカ(和名なし) Spurilla salaamica」です。このウミウシはまだこの磯でしか見たことがありませんが、私の観察では浅い場所でしか見かけません。訂正です。下田の磯でも確認してました。しかし、やはり浅い場所です。

 次はまたしても小さなオレンジ色のウミウシです。ですが、これはすぐにピンときました。今月のはじめにこの磯で見た「アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata」のオレンジ色版と同じ色と型です。しかし、ほぼオレンジ一色で、これもまた撮影は難しかったです。

 先ほど見た「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」のもう少し大きい個体がいました。以前は「ツヅレウミウシ Discodoris concinna」と 「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」に分かれていたときの、ちょうど中間の感じがする個体です。
(現在は「ツヅレウミウシ Discodoris concinna Alder & Hancock,1864」は 「シミツキウミウシ Discodoris lilacina (Gould, 1852)」のシノニムとされています。)

 更に浅い場所で「イロミノウミウシ Aeolidiella chromosoma」を見つけましたが、カメラのレンズ部が水に浸からないほどの水深なので撮影はあきらめました。

 一度、磯から上がり、少し岸よりの潮溜りを見たところ、こんどは、2番目に見た「シミツキウミウシ Discodoris lilacina」よりさらに大きい個体がいます。これは比べるのにちょうど良いと思い撮影しましたが、撮影時に潮溜りを濁らせてしまい写真は今ひとつでした。

 雨が強くなってきたので今日は上がることにしました。
 「オカダウミウシ Vayssierea felis」は今日はあまり見かけませんでした(たまたまだと思いますが・・・)。

真鶴・三ツ石海岸で出会ったウミウシたち

ヒメエダウミウシ Kaloplocamus acutus ----- 1個体
ドリダケアの仲間8 DORIDACEA sp. 8 ----- 1個体
ヒロウミウシ Hopkinsia hiroi ----- 1個体
アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensis ----- 1個体
ゴシキミノウミウシ Cuthona diversicolor ----- 2個体
シミツキウミウシ Discodoris lilacina ----- 3個体
アカシタナシウミウシ Dendrodoris fumata ----- 1個体
スプリラ・サラーミカ(学名よみ) Spurilla salaamica ----- 1個体
イロミノウミウシ Aeolidiella chromosoma ----- 3個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 少々

学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:タユバ・リラキナ ツヅレウミウシ(異名:シミツキウミウシ)
Tayuva
lilacina [Syn. D. concinna]
学名の読み:ドリディダエ ドーリス科の1種5
DORIDIDAE
sp. 5
学名の読み:ドリディダエ ドーリス科の1種5
DORIDIDAE
sp. 5
学名の読み:ドリディダエ ドーリス科の1種5
DORIDIDAE
sp. 5
学名の読み:ドリディダエ ドーリス科の1種5
DORIDIDAE
sp. 5
学名の読み:オケニア・ヒロイ ヒロウミウシ
Okenia [Hopkinsia]
hiroi
学名の読み:カロプロカムス アクトゥス ヒメエダウミウシ
Kaloplocamus
acutus
学名の読み:カロプロカムス アクトゥス ヒメエダウミウシ
Kaloplocamus
acutus
学名の読み:カロプロカムス アクトゥス ヒメエダウミウシ
Kaloplocamus
acutus
学名の読み:カロプロカムス アクトゥス ヒメエダウミウシ
Kaloplocamus
acutus
学名の読み:デンドロドーリス ニグラ ホンクロシタナシウミウシ
Dendrodoris
nigra
学名の読み:デンドロドーリス ニグラ ホンクロシタナシウミウシ
Dendrodoris
nigra
学名の読み:デンドロドーリス ニグラ ホンクロシタナシウミウシ
Dendrodoris
nigra
学名の読み:スプリッラ サラアミカ スプリッラ サラアミカ(学名読み)
Spurilla
salaamica
学名の読み:スプリッラ サラアミカ スプリッラ サラアミカ(学名読み)
Spurilla
salaamica
学名の読み:サクラエオリス エノシメンシス アカエラミノウミウシ
Sakuraeolis
enosimensis
学名の読み:クトナ ディウィルシコロル ゴシキミノウミウシ
Cuthona
diversicolor



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます