2002/9/1 真鶴 三ツ石海岸(潮溜り)
天気:晴れ 水温:26℃


 干潮が早朝だったので、早起きして、真鶴・三ツ石海岸の磯に行ってきました。
 さすがに朝5時だとだれもいないだろうなと思って磯に降りてみると、人がいます。ほとんどは釣り人ですが、家族連れや友人同士で磯遊びに来ているような人たちも3グループほどいます。みなさん早いですね。

 今日は「小潮」で潮の引きもあまり強くありません。その分浅瀬のウミウシは探しやすいです。
 で、まずは大潮の時は完全に潮が引ききってしまうような浅瀬を探してみました。すると、「チゴミノウミウシ Favorinus japonicus」が見付かりました。
この個体は、2本だけとても長いミノを持っていました。たぶん餌の卵を食べ過ぎたのでしょう。このような個体は初めて見ました。

 早速「チゴミノウミウシ」を見付けて「今日は調子がイイな、色々いそうだぞ!」と更に探すと「イロミノウミウシ Aeolidiella chromosoma」が卵塊と一緒にたくさん見付かりました。卵塊と一緒にいる個体もいれば、卵塊だけの場合もあります。
 「イロミノウミウシ」は昨年も多くに個体を見ているのですが、色がオレンジ色っぽい個体と白っぽい個体がいます(昨年も今年も)。私は、イロミノウミウシが餌にしているイソギンチャクの違いだと思っているのですが、両方をよく見比べてみると白い水玉模様の雰囲気も若干異なるような気がします。「まさか、別種?」という思いが頭を横切りましたが、もう少し時間をかけて調べてみないとなんともいえません。

 「キヌハダモドキ Gymnodoris citrina」も体長6mm位の小さな個体が見付かりました。

 「コノハミドリガイ Elysia ornata」も2個体、それそれ色彩が異なる個体です。一つは色が濃く、もう一つは、色が薄く黄色掛かった色彩です。ここまで、色が異なるとDNAも違うのではないか?と思ってしまいます。

 先月、この磯で初めて見付けた「ゴマフミノウミウシ Herviella affinis」は、今日もいました。しかも一箇所に5個体で固まっていました!
先月は卵塊と一緒にいましたが、今日は卵塊らしきものは見られませんでした。

 潮溜りでのウミウシ探しはこの辺までにして、海と一部繋がっている磯の方でも探してみました。以前にもたまにこの場所でウミウシを探したのですが、その時は「オトメミドリガイ」が見付かりました。
 今日は、台風からのウネリも入っていて時より波が押し寄せます。こんな状態でウミウシが見付かるかな?と少し心配でしたが、あっさり「ハクセンミノウミウシ Cratena lineata」が見付かりました。
 同じ石のちょっと離れた場所に小さい個体が3個体で固まってます。「お!ハクセンミノウミウシの幼体かな?」と思って、目を凝らしてみてみると、ちょっと様子が異なります。撮影してその場で確認してみると、これは7月に大瀬崎で見た「ユウブランカスの仲間 Eubranchus sp.」と同じ種のウミウシのようです。
 今回3個体もいたということは、そんなに珍しい種ではなくちゃんと名称もあるかもしれません。もう少し時間をかけて調査してみます。

 波で撮影は困難ですが、この場所にもまだまだウミウシはいそうです。
 更に探してみると、こんどは「ツマグロモウミウシ Placida cremoniana」が見付かりました。まだ時期が早いのでしょうか、とても小さな個体です。
昨年の晩秋にはこの磯で沢山の個体が確認できたので、これから増えてくるのではないかと期待しています。

 そろそろ、潮が満ちてくる時間です。「もう少しだけ!」と自分に言い聞かせて探していると、一見、石に付いた海綿か模様のように見える白いものが、しばらく観察していたら動き出しました。「サガミコネコウミウシ Goniodoris felis」です。体長6mm位と小さかった為、危うく見過ごすところでした。
 撮影を始めましたが、上潮と共に波が激しくなってきました。なんとか撮影して今日は上がることにしました。

 「オカダウミウシ Vayssierea felis」は、多数見ることが出来ました。
 他のウミウシたちも、春〜夏にかけて一時期見かけなくなりましたが、今回は昨年の秋に見られたウミウシが出てくるようになってきました。これから冬にかけてが楽しみです。


真鶴・三ツ石海岸で出会ったウミウシたち

チゴミノウミウシ Favorinus japonicus ----- 1個体
イロミノウミウシ Aeolidiella chromosoma ----- 8個体
キヌハダモドキ Gymnodoris citrina ----- 1個体
コノハミドリガイ Elysia ornata ----- 2個体
ゴマフミノウミウシ Herviella affinis ----- 5個体
ハクセンミノウミウシ Cratena lineata ----- 2個体
ユウブランカスの仲間 Eubranchus sp. ----- 3個体
ツマグロモウミウシ Placida cremoniana ----- 1個体
サガミコネコウミウシ Goniodoris felis ----- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 多数

学名の読み:ゴニオドーリス フェリス サガミコネコウミウシ
Goniodoris
felis
学名の読み:ゴニオドーリス フェリス サガミコネコウミウシ
Goniodoris
felis
学名の読み:ジムノドーリス・キトリナ キヌハダモドキ
Gymnodoris
citrina
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:スプリッラ  クロモゾーマ イロミノウミウシ
Spurilla
chromosoma
学名の読み:ヘルウィエッラ アフィニス ゴマフミノウミウシ
Herviella
affinis
学名の読み:ヘルウィエッラ アフィニス ゴマフミノウミウシ
Herviella
affinis
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:クラテナ リネアータ ハクセンミノウミウシ
Cratena
lineata
学名の読み:クトナ プピラッアエ コマユミノウミウシ
Cuthona
pupillae
学名の読み:クトナ プピラッアエ コマユミノウミウシ
Cuthona
pupillae
学名の読み:エリシア オルナタ コノハミドリガイ
Elysia
ornata
学名の読み:エリシア オルナタ コノハミドリガイ
Elysia
ornata
学名の読み:エリシア オルナタ コノハミドリガイ
Elysia
ornata
学名の読み:プラキダ クレモニアーナ ツマグロモウミウシ
Placida
cremoniana
学名の読み:プラキダ クレモニアーナ ツマグロモウミウシ
Placida
cremoniana



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