No.453 2002/03/02 八丈島 旧八重根港(1本目)
天気:曇り時々雨 水温:19℃ 透明度:15〜20m


 八丈島に行ってきました。

 今回は、元レグルスのチーフガイドのコウタローさんが独立してOPENした「Con:color」さんにお世話になりました。

Con:color(コンカラー)
〒100-1511 東京都八丈島八丈町三根5489 リゾートシーピロス内
Tel:04996-2-7322 Fax:04996-2-7321


 フォト派のダイビングサービスで、水中写真派ダイバーの為の工夫を色々考えてます。その最大の特徴は、なんと!「ポジフィルムの現像機」があるということです。しかも八丈島で唯一のポジ現像機です。さすが、フォト派の店を名乗るだけのことはあります。
 ダイバーがカメラ等をセッティングしやすいように、オーナーのコウタローさんは色々なアイデアを考案中です。今回はプレOPENということでまだ、アイデア段階のものもありましたが、本OPENまでにはきっと全てが整うことでしょう。その時は写真派には、かなり満足の行くお店になると思います(このアイデア、とにかくカメラのセッティングとかメンテナンスがやり易そうなのです)。
 奥様、ゆみこさんが作ってくださる昼食では暖かい「豚汁」を出して下さったりと、ダイバーの身になって考えられていて、体も温まりとても美味しかったです!
 お店は広くはないのですが少人数制ということですので、かえって広々としてます。オーナーのコウタローさんのディスクはお客さんの見えるところにありますので、気軽に話し掛けられて話もはずみます。
 また、八丈を思わせないようなリゾートホテル「シーピロス」も隣接していて(というよりそのホテル内にショップがある)、「潜る」と「くつろぐ」が両立してます。「Con:color」お勧めです。


 さて、ダイビングの方ですが、まず空港に到着するとコウタローさんと八丈島在住のモグリッチョさんが熱烈歓迎してくださいました。
その後、モグリッチョさんとは旧八重根港で合流してダイビングもご一緒させていただきました。

 まず、モグリッチョさん情報にあった「ミドリガイの仲間 Elysia cf. tomentosa」を見るべく、イワヅタの所にみんなで集まります。そして、ばっちり撮影したはずなのですが、なぜか私だけ見ていなかったようです。その時の記憶もなんか曖昧です。
と、いうことで、この日はこのウミウシの写真は無しです。でも、最近はずっとこの場所にいるそうなので、明日(3日)撮影することにしました。

 その、ウミウシの近くにいた「ナギサノツユ Oxynoe viridis」はバッチリ撮影できました。ナギサノツユもいろいろなタイプがいるようなので、詳しく調べてみると面白いかもしれません。今回撮影した2個体も、一見別の種ではないかと思うほど色や模様が異なります。
八丈島では、比較的多く見られる種なので、次回時間が在ったらじっくり観察してみようと思いました。

 「チゴミドリガイ Thuridilla livida」たくさんいました。昨年の10月の旧八重根港でもたくさん見られた種です。

 「ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae」は、自分では過去に見たことがあるつもりでいたのですが、サイトへの登録が無かったので、今回はじめて見たウミウシのようです。岩の窪みに入り込んで、小さく丸まっていました。なかなかキレイなミドリガイですね。

 「ツマグロモウミウシ Placida cremoniana」もたくさんいました。岩の上に、黒い小さな肉眼では種のわからないウミウシに見えた個体が多数いたのですが、デジカメで撮影してみると、どうやらそれは、ツマグロモウミウシのようです。岩に付いていた個体は、そのようなちいさな個体ばかりでしたが、海藻に付いていた個体は比較的大きく肉眼でもはっきりと種がわかる個体でした(写真の個体)。

 「ウスカワブドウガイの仲間 Volvatella sp.」は、これもモグリッチョさん情報のウミウシで、是非見たかったウミウシの一つです。早速、初日から見ることが出来て、思わず水中で感激のあまり大騒ぎしてしまいました。しかし、このウミウシもまだ種がはっきりしないようです(レグルスさんのサイトでは「ウスカワブドウガイ Volvatella angeliniana Ichikawa, 1993」にまとまったようですが、仁科さんと相談した結果、私たちのサイトでは、もう少し調べてみることにしました)。

 そして、ついに出ました!モグリッチョさんからのスペシャルプレゼント「フチハダハナビラウミウシ Cyerce sp.」。感激で、またまた大声を出してしまいました。以前、座間味で見た個体よりだいぶ大きく、生で見た感動は忘れられません!モグリッチョさんありがとうございます!。

 まだ、何かいる筈だぞ!ナターニさんと石を裏返していると、「オトメミドリガイ Elysia obtusa」と鮮やかなオレンジ色の「キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata」が出てきました。キヌハダモドキは下田や、真鶴の磯でよく観察するのですが、キヌハダウミウシは今までに数える程しかみていません。オトメミドリガイも、私は、はじめて見たのでとてもうれしかったです。

 駄目押しに、コウタローさんがとても大きくて、キレイな「ベニシボリガイ Bulling lineata 」を見せてくれました。今年はベニシボリガイ系の出が遅いそうですが、こんな素晴らしい固体を観察できてとても満足でした。

八丈島・旧八重根港で出会ったウミウシたち

ナギサノツユ Oxynoe viridis ----- 2個体(たぶんもっといたはず)
ミドリガイの仲間 Elysia cf. tomentosa ----- 1個体(写真は3日に撮影)
チゴミドリガイ Thuridilla livida ----- 多数
ヨゾラミドリガイ Thuridilla vatae ----- 2個体(たぶんもっといたはず)
ツマグロモウミウシ Placida cremoniana ----- 多数
ウスカワブドウガイの仲間 Volvatella sp.(調査中) ----- 1個体
フチハダハナビラウミウシ Cyerce sp.(要調査) ----- 1個体
コイボウミウシ Phyllidiella pustulosa ----- 2個体
オトメミドリガイ Elysia obtusa ----- 1個体
キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata ----- 1個体
ベニシボリガイ Bulling lineata ----- 1個体



No.454 2002/03/02 八丈島 乙千代ヶ浜 右側(2本目)
天気:曇り時々雨 水温:19℃ 透明度:15〜20m


 1本目が終わった後は、コウタローさんの奥様が、お店の方に「おにぎりと卵焼き」そして「暖かい豚汁」(4杯もおかわりしてしまった!)を用意して下さってました。すっかり体も温まって、2本目に突入です。

 2本目は、乙千代ヶ浜の右側に潜りました。ここは、昨年の10月にもコウタローさんのガイドで潜って、多数のウミウシを観察できた場所です。フィッシュウオッチング派にはあまり人気のないらしい右側ですが、ウミウシ派には天国のような場所です。今回もいろいろ出ましたよぉ〜

 まず、いきなり目に飛び込んできた鮮やかな謎の生物・・・とりあえず撮影して、後でじっくり観察したのですが、どうも「フシエラガイの仲間」のようです。しかし、体の一部を欠損しているようで種の判定はできませんでした。

 フシエラガイの仲間を撮影していて少し出遅れて、みんなに合流すると仁科さんが奥様となにやら必死に撮影してます。どうやら、以前モグリッチョさん情報にあった「アワツブガイの仲間 Colpodaspis sp. 」のようです。ここは、まず仁科さんにばっちり特徴を観察してもらうことにして、私は他のウミウシを探すことにしました。
追記:モグリッチョさん、H.TAKASUさんの情報によると、「コゴメガイ科の種、ツユダマガイ」の可能性があるようです。現在、仁科さんが、ラドマン先生に問い合わせ中ですので、その結果を待ってみようと思います。

 磯では、よく石を裏返してウミウシを探すのですが、ここでもそれをやってみます。すると、5mm程のオレンジ色の物体が目にとまりました。肉眼ではウミウシかどうかわからなかったので、まずデジカメで撮影してからモニターで拡大してみて見ます。すると触角があるではないですか!これはウミウシです。しかもはじめて見るウミウシです。ウミウシガイドブック2で見覚えがあったので、後で調べて見ると「カンザシウミウシ Euphurus ornatus」のようです。
 その後も同じようにウミウシを探すと「オトメミドリガイ Elysia obtusa」と「ビワガタナメクジ Dolabrifera dolabrifera」が見つかりました。カンザシウミウシもビワガタナメクジも見てみたかったウミウシなのでとてもうれしかったです。

 ふと、岩肌を見ると「コノハミドリガイ Elysia ornata」がいます。さらにその近くを見ると小さな「ヤマトユビウミウシ Bornella japonica」もいました。さらに、手元の石を見ると大きな「ツマグロモウミウシ Placida cremoniana」がいました。ここは、ウミウシパラダイスですね。

 コウタローさんが呼ぶので、行って見ると、黄色い海綿の中に変ったウミウシがいます。以前りえさんが撮影していた「ハルゲルダの仲間 Halgerda dalanghita」のようです。
 そのすぐ足元では、モグリッチョさんが「ダイダイウミウシ Doriopsilla miniata」を見せてくれました。
 その次は「イボヤギミノウミウシ Phestilla melanobrachia」、「クロスジアメフラシ Stylocheilus striatus」と休む間もなく時間は過ぎていきました。
 イボヤギミノウミウシは、私ははじめて見たのですが、オレンジが鮮やかでキレイなウミウシですね。思わず見入ってしまいました。

 エキジットしてタンクを下ろしたものの、駐車場のところにある潮溜り状のプールが気になります。思わずザブザブと入っていって石を裏返してみると、いるではないですか「オカダウミウシ Vayssierea felis」が、こなるともう止まりません・・・結果、ほんの10分程で「クロスジアメフラシ Stylocheilus striatus」、「ビワガタナメクジ Dolabrifera dolabrifera」を観察することができました。もっと時間をかけて探せばまだまだいろいろ見つかりそうです。地元住民のモグリッチョさんもすっかりその気になってくださり、後日「磯の観察員」をやってくださるそうなので、その後の成果に期待しましょう!(モグリッチョさんよろしくです)。

 お店「Con:color」に戻ると、隣接のホテル「シーピロス」のお風呂が沸かしてあって、冷えた体もすっかり温まりました。冬のダイビングの直後のお風呂ってサイコーですね(深く潜った後の熱いお風呂は体に良くないらしいけれど、ウミウシ隊はいつも無減圧潜水なのだ!)。

八丈島・乙千代ヶ浜 右側で出会ったウミウシたち

フシエラガイの仲間? ----- 1個体(たぶん、欠損個体・写真はUPしてません)
アワツブガイの仲間? Colpodaspis sp. ----- 1個体(コゴメガイ科の種、ツユダマガイの可能性あり。)
カンザシウミウシ Euphurus ornatus ----- 1個体
オトメミドリガイ Elysia obtusa ----- 1個体
ビワガタナメクジ Dolabrifera dolabrifera ----- 2個体
コノハミドリガイ Elysia ornata ----- 1個体
ヤマトユビウミウシ Bornella japonica ----- 1個体
ツマグロモウミウシ Placida cremoniana ----- 1個体
ハルゲルダの仲間 Halgerda dalanghita ----- 2個体
ダイダイウミウシ Doriopsilla miniata ----- 1個体
イボヤギミノウミウシ Phestilla melanobrachia ----- 1個体
ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina ----- 1個体
オカダウミウシ Vayssierea felis ----- 多数
クロスジアメフラシ Stylocheilus striatus ----- 1個体

学名の読み:ブゥッリナ リネアータ ベニシボリ
Bullina
lineata
学名の読み:ハルゲルダ ダランギタ サザナミウミウシ
Halgerda
dalanghita
学名の読み:クロモドーリス コンガスリウミウシ
Chromodoris
sp. 3
学名の読み:リマキア オルナータ カンザシウミウシ
Limacia
ornata
学名の読み:リマキア オルナータ カンザシウミウシ
Limacia
ornata
学名の読み:ジムノドーリス・イノルナータ キヌハダウミウシ
Gymnodoris
inornata
学名の読み:ジムノドーリス・イノルナータ キヌハダウミウシ
Gymnodoris
inornata
学名の読み:ドリオプシッラ ミニアータ ダイダイウミウシ
Doriopsilla
miniata
学名の読み:ドリオプシッラ ミニアータ ダイダイウミウシ
Doriopsilla
miniata
学名の読み:フュリィッディエッラ プストゥローザ コイボウミウシ
Phyllidiella
pustulosa
学名の読み:ボルネッラ ヤポニカ ヤマトユビウミウシ
Bornella
japonica
学名の読み:プテラエオリディア イアンティナ ムカデミノウミウシ
Pteraeolidia
ianthina
学名の読み:ペスティッラ メラノブランキア イボヤギミノウミウシ
Phestilla
melanobrachia
学名の読み:ペスティッラ メラノブランキア イボヤギミノウミウシ
Phestilla
melanobrachia
学名の読み:ペスティッラ メラノブランキア イボヤギミノウミウシ
Phestilla
melanobrachia
学名の読み:エリシア オブトゥサ オトメミドリガイ
Elysia
obtusa
学名の読み:エリシア オブトゥサ オトメミドリガイ
Elysia
obtusa
学名の読み:エリシア オブトゥサ オトメミドリガイ
Elysia
obtusa
学名の読み:エリシア オブトゥサ オトメミドリガイ
Elysia
obtusa
学名の読み:エリシア オルナタ コノハミドリガイ
Elysia
ornata
学名の読み:トゥリディラ リウィダ チゴミドリガイ
Thuridilla
livida
学名の読み:トゥリディラ バタアエ ヨゾラミドリガイ
Thuridilla
vatae
学名の読み:トゥリディラ バタアエ ヨゾラミドリガイ
Thuridilla
vatae
学名の読み:トゥリディラ バタアエ ヨゾラミドリガイ
Thuridilla
vatae
学名の読み:ウォルウァテッラ アヤキイ ヒメタマブドウギヌガイ
Volvatella
ayakii
学名の読み:ウォルウァテッラ アヤキイ ヒメタマブドウギヌガイ
Volvatella
ayakii
学名の読み:ウォルウァテッラ アヤキイ ヒメタマブドウギヌガイ
Volvatella
ayakii
学名の読み:オクシュノエ ウィリディス ナギサノツユ
Oxynoe
viridis
学名の読み:オクシュノエ ウィリディス ナギサノツユ
Oxynoe
viridis
学名の読み:キュエルケ テンセンウロコウミウシ
Cyerce
sp. 1
学名の読み:キュエルケ テンセンウロコウミウシ
Cyerce
sp. 1
学名の読み:キュエルケ テンセンウロコウミウシ
Cyerce
sp. 1
学名の読み:キュエルケ テンセンウロコウミウシ
Cyerce
sp. 1
学名の読み:プラキダ クレモニアーナ ツマグロモウミウシ
Placida
cremoniana
学名の読み:プラキダ クレモニアーナ ツマグロモウミウシ
Placida
cremoniana
学名の読み:プラキダ クレモニアーナ ツマグロモウミウシ
Placida
cremoniana
学名の読み:スティロケイラス ストリアトゥス クロスジアメフラシ
Stylocheilus
striatus
学名の読み:スティロケイラス ストリアトゥス クロスジアメフラシ
Stylocheilus
striatus
学名の読み:スティロケイラス ストリアトゥス クロスジアメフラシ
Stylocheilus
striatus
学名の読み:ドラベッラ ドラブリフェラ ビワガタナメクジ
Dolabrifera
dolabrifera
学名の読み:ドラベッラ ドラブリフェラ ビワガタナメクジ
Dolabrifera
dolabrifera
学名の読み:ドラベッラ ドラブリフェラ ビワガタナメクジ
Dolabrifera
dolabrifera



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