No.447 2001/12/01 八丈島 底土−右側(1本目)
天気:曇時々晴 水温:21〜22℃ 透明度:15〜20m


 今年(2001年)最後のダイビングは、八丈島です。しかも、伝言版やメールの質問等でいつもお世話になっている「りえさん」も前日から八丈島入りしているとのこと。りえさんとは今日が初対面。はしゃぎ過ぎないように心がけるつもりでしたが、気が付いた時にはすでに遅く、完全に普段のままの自分をさらけ出してました・・・。
 伝言版によく書き込みしてくださる北村さんご夫妻も前日から八丈島で潜ってます。後から行く私たち夫婦とnishinaさんご夫妻、名谷さんもダイビングサービス・レグルスさんで合流して、私の経験上では最強の(レグルススタッフの間では最悪との噂も・・)ウミウシチームが結成されました。今回はりえさんが、将来有望な若手ウミウシ観察員・小島さんを1名すでにGETしており、総勢9名のウミウシチームとなりました。
 そしてこの9名のまとめ役は、ガイド兼、対ウミウシチーム対策部・部長(?)のしげるさんです。

 この日は天気こそ良かったものの、前日の前線の通過により海は荒れ気味です。みなで相談した結果、底土に入ることにしました。しかし、潮回りの時間帯が悪かったようで、少し流れています。さらに、うねりもかなり入っていてウミウシを探すには良くない条件がそろってしまいました。結果的にはみんながそれぞれ見たウミウシを総合すると、16種類のウミウシがいたのですが、私、個人としては9種類のウミウシとなりました(しかもその内、私が見つけたのは2種類のみ)。

 この日、なによりもうれしかったのは、ウミウシではなく、以前からお会いしたかったりえさんにお会いできたことです。普段、メールや伝言版の文章では、なかなかうまく表現できなかったウミウシの話をたくさんできてとても勉強になりました(りえさんありがとうございます)。

 また、さらにびっくりしたことがありました。伝言版にいつも八丈島情報を書き込んで下さっている「モグリッチョさん」にもお会いできたのです。底土に入ろうと、みんなよりちょっと先に妻と2人で堤防を歩いているとエキジットしてきたダイバーが歩いてきます。向うもこちらに気づいた様子で、歩み寄るようにすれ違う手前で、思わず「モグリッチョさんですか?」と声をかけたら、正にその人でした。初対面でしたが、以前からの知り合いのように会話が弾みます。

 今日の1本目は、ウミウシ観察にはかなり「キツイ」ダイビングでしたが、この2つの出来事で最高に思い出に残るダイビングとなりました。

●底土で出会ったウミウシたち

サキシマミノウミウシの幼体 Flabellina bicolor juv. ----- 1個体
オキナワキヌハダウミウシ Gymnodoris okinawae ----- 1個体
クロヘリアメフラシ Aplysia parvula ----- 2個体
コイボウミウシの幼体 Phyllidiella pustulosa juv. ----- 1個体
シロアミミドリガイ Thuridilla carlsoni ----- 1個体
モンジャウミウシ Glossodoris cincta ----- 1個体
メリベウミウシ Melibe papillosa ----- 1個体
ミノウミウシの仲間 Phyllodesmium magnum ----- 1個体(モグリッチョさんの情報でGET!)
トカラミドリガイ? Elysia lobata sp. ----- 1個体

==私は見ていないけれどみんなは見ているウミウシたち==
タマゴイロイボウミウシ Fryeria menindie ----- 1個体
チゴミドリガイ Thuridilla livida ----- 1個体
ヒブサミノウミウシ Caloria indica ----- 1個体
スジブチミドリガイ Elysia sp. ----- 1個体
白いミドリガイの仲間 Elysia sp. ----- 1個体
ミドリガイの仲間 Elysia sp. ----- 1個体
キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata ----- 1個体


No.448 2001/12/01 八丈島 八重根(2本目)
天気:曇時々晴 水温:22℃ 透明度:15〜20m


 底土の流れは時間と共に収まると思われましたが、まだ、うねりが凄いので2本目は八重根に潜ることにしました。ガイドは2本目もしげるさんです。
 八重根もうねりはあるものの、EN.EX.口は堤防に囲まれているため静かです。今回は砂地には下りず、左側の根の上でウミウシを探しました。

 入ってすぐに「モンジャウミウシ」と「小さいアオウミウシ」がいましたが、撮影せずに素通り(今、思えば撮影しておけばよかった・・・)。
 その後、水深5m付近の根でウミウシを探すが見つからない。ふと、周りを見渡すとりえさんが呼んでいる。「ヤマト?ユビウミウシ」を見せてもらう。体長18mm位の、ユビウミウシにしては小さな個体でしたが、思えば八丈では大きな個体を見たことが無い(私だけかもしれませんが)。越前で見た個体はどれも大きくて色も濃かった。これが、ヤマトとそうでないのとの違いなのだろうか?このウミウシはとりあえず「ヤマトユビウミウシの幼体」としました。

 次に、またりえさんとしげるさんが呼んでいる。行ってみたが凄く小さなウミウシだったようで、うねりに飛ばされていなくなってしまった。こういうときは私の経験上いくら探しても出てこない。たいしてうねりなど無い潮溜まりでもそうなので、あきらめて他のウミウシを探す。

 今度は、北村さんが小さなミノ系のウミウシを撮影している。すぐに撮影を代わって下さり早速撮影。体長10mm程の小さなウミウシで、なおかつ岩の窪みに入ってしまいうまく撮影できない。とりあえず、何枚か撮影してnishinaさんに交代。しかし、初めて見るウミウシだったので、どうしてもあきらめきれず、みんなに一巡した後で私だけそのウミウシに張り付いてしまった。窪みに入っていたこのウミウシも、ちょっと刺激を与えると「もそもそ」と動いていい感じに出てきた。構図的には納得のいく写真が撮れたのですが、カメラの絞りを絞りすぎていたようで、暗くノイズの載った画像となってしまいました。デジカメってむずかしいですね。このウミウシは「キャロットシードミノウミウシ Phidiana bouralli 」でした。

 私がキャロットシードミノウミウシにはまっている間、みなさんは他のウミウシを見つけていたようです。結局、私は1種類もウミウシを見つけられず、みなさんに見せていただきました。その中で私的に大ヒットだったのが「グラキダエ科の仲間の Phyllodesmium crypticum 」です。以前、nishinaさんが八丈で撮影していて、ちょっとうらやましかったウミウシ。

 帰りがけに変った色の「ニシキウミウシ」がいる。ニシキウミウシとは違う感じの色だったので、はじめは他のウミウシだと思ったが上がってから聞いたら、八丈のはあのような色とのことでした。食べる物によるのかな?−−−>後日訂正:これはニシキウミウシではなく「テヌウニシキウミウシ Ceratosoma tenue 」でした。触角の後ろから二次鰓にかけて耳たぶのように左右に出ている部分の数が、ニシキは1対ですが、テヌエは2対です(頭の部分の左右の張り出しは数えない)。りえさん、修正情報ありがとうございます。

 ウミウシの数は少なかったですが、はじめて見る、2種類のウミウシだけで、大満足でした。

●八重根で出会ったウミウシたち

モンジャウミウシ Glossodoris cincta ----- 1個体
アオウミウシ Hypselodoris festiva ----- 1個体
ヤマトユビウミウシ? Bornella japonica ----- 2個体
キャロットシードミノウミウシ Phidiana bouralli ----- 1個体(初めて見た)
サキシマミノウミウシ Flabellina bicolor ----- 1個体
ヒブサミノウミウシ Caloria indica ----- 1個体
チゴミノウミウシ Favorinus japonicus ----- 1個体(なぜか普通の岩場にいた)
ゴマフリイロウミウシ Chromodoris aspersa ----- 1個体
ニシキツバメガイ Chelidonura hirundinina ----- 2個体
グラキダエ科の仲間 Phyllodesmium crypticum ----- 1個体(初めて見た)
テヌウニシキウミウシ Ceratosoma tenue ----- 1個体(八丈色バージョン?)

==私は見ていないけれどみんなは見ているウミウシたち==
ステリアテラ Chromodoris striatella ----- 1個体
コノハミドリガイ Elysia ornata ----- 1個体
ハクセンミノウミウシ Cratena lineata ----- 1個体

学名の読み:ケラトゾーマ テヌエ テヌウニシキウミウシ
Ceratosoma
tenue
学名の読み:ケラトゾーマ テヌエ テヌウニシキウミウシ
Ceratosoma
tenue
学名の読み:ケラトゾーマ テヌエ テヌウニシキウミウシ
Ceratosoma
tenue
学名の読み:クロモドーリス アスペルサ モンコウミウシ(新参異名:ゴマフリイロウミウシ)
Chromodoris
aspersa
学名の読み:ジムノドーリス・オキナワエ オキナワキヌハダウミウシ
Gymnodoris
okinawae
学名の読み:ジムノドーリス・オキナワエ オキナワキヌハダウミウシ
Gymnodoris
okinawae
学名の読み:フュリィッディエッラ プストゥローザ コイボウミウシ
Phyllidiella
pustulosa
学名の読み:ボルネッラ ヤポニカ ヤマトユビウミウシ
Bornella
japonica
学名の読み:ボルネッラ ヤポニカ ヤマトユビウミウシ
Bornella
japonica
学名の読み:メリベ パピローザ ヒメメリベ(旧 メリベウミウシ)
Melibe
papillosa
学名の読み:フラベッリナ・ビカラー ケラマミノウミウシ
Flabellina
bicolor
学名の読み:フィディアナ ボーライルイ キャロットシードミノウミウシ
Phidiana
bourailli
学名の読み:フィディアナ ボーライルイ キャロットシードミノウミウシ
Phidiana
bourailli
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:ファウォリナス ジャポニクス チゴミノウミウシ
Favorinus
japonicus
学名の読み:フィディアナ インディカ ヒブサミノウミウシ
Phidiana
indica
学名の読み:フィロデスミウム クリプティクム フィロデスミウム・クリプティクム(学名読み)
Phyllodesmium
crypticum
学名の読み:フィロデスミウム クリプティクム フィロデスミウム・クリプティクム(学名読み)
Phyllodesmium
crypticum
学名の読み:トゥリディラ カールソンイ シロアミミドリガイ
Thuridilla
carlsoni
学名の読み:エリシア ロバタ トカラミドリガイ
Elysia
lobata
学名の読み:エリシア ロバタ トカラミドリガイ
Elysia
lobata
学名の読み:ケリドヌラ ヒルンディニナ ニシキツバメガイ
Chelidonura
hirundinina
学名の読み:アプリュジア パルウラ クロヘリアメフラシ
Aplysia
parvula



画像をクリックすると大きな画像とウミウシのデータが表示されます